トヨタ自動車は6月16日、17日以降より一部工場及びラインの稼働を停止すると発表しました。
これにより、6月の世界生産台数は約80万台から75万台に引き下げられることになります。
新型コロナウイルスによるパンデミック以降、世界中の自動車メーカーが部品供給不足による減産を余儀なくされています。
特にトヨタは、年間に952万台という世界一位の販売台数(2020年)をほこる大企業なので、減産の影響は甚大です。
今回は、トヨタ自動車が一時的に稼働を停止する工場と、更なる生産が遅延が予想されるモデルを調べてみました。
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トヨタが稼働を一時停止する工場と期間は?
画像引用元:carscoops
トヨタ自動車がHPで公表している稼働を停止する7工場11ライン、及び、稼働停止期間は以下の通りです。
工場名 | 稼働停止日程 | |
元町工場 | 第1ライン | 6月17日~7月29日 |
GRライン | 6月17日~7月1日 | |
少量ライン | 6月20日~7月1日 | |
高岡工場 | 第2ライン | 6月27日~7月8日 |
田原工場 | 第3ライン | 6月27日~7月1日 |
岩手工場 | 第1ライン | |
第2ライン | ||
宮城大衡工場 | – | |
トヨタ車体 富士松工場 | 第2ライン | |
トヨタ車体 吉原工場 | 第1ライン | |
第2ライン |
参考資料:トヨタ自動車
トヨタ自動車の工場の中でも基幹となる元町工場において稼働停止する期間が一番長いことがわまります。
中国・上海のロックダウンに伴う大幅な部品供給不足が影響しているようです。
トヨタ自動車では6月13日に全14工場28ラインで正常稼働に戻ったばかりですが、早くも一部工場とラインで稼働停止を余儀なくされています。
トヨタの工場で高級ブランドである「レクサス」も生産しているため、トヨタの車種のみならず、レクサスの車種でも遅延が発生する見込みです。
中国と東南アジアからの部品供給不足が解消されなければ更なる工場稼働停止期間の延長もあり得ます。
2022年7月11日に電気自動車bZ4Xにおけるリコール調査のため、元町工場第1ラインの稼働停止延長が発表されました。
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トヨタの更なる遅延が予想されるモデルは何?
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トヨタ自動車の7工場11ラインの一時停止によって生産遅延が予想されるモデルは以下の通りです。
工場名 | 稼働停止日程 | |
元町工場 | 第1ライン | クラウン ノア ヴォクシー MIRAI bZ4X |
GRライン | GRヤリス | |
少量ライン | レクサス LC | |
高岡工場 | 第2ライン | ハリアー RAV4 |
田原工場 | 第3ライン | レクサス LS レクサス IS レクサス RC レクサス RCF レクサス NX |
岩手工場 | 第1ライン | C-HR アクア |
第2ライン | アクア ヤリス ヤリスクロス |
|
宮城大衡工場 | ヤリスクロス シエンタ カローラアクシオ カローラ―フィールダー JPN TAXI |
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トヨタ車体 富士松工場 | 第2ライン | ノア ヴォクシー |
トヨタ車体 吉原工場 | 第1ライン | レクサス LX ランドクルーザー300 |
第2ライン | ランドクルーザー70 |
参考資料:トヨタ自動車
全14工場中7工場の稼働を停止することで様々なモデルの生産が遅延します。
トヨタブランドでは、「ヤリス」「ヤリスクロス」「アクア」「C-HR」「ハリアー」「ランドクルーザー300」といった超人気車種の名前も確認できます。
特に「ヤリスクロス」と「C-HR」は人気の高いコンパクトSUVのハイブリッドモデルなので、バックオーダーをたくさん抱えていることが想像できます。
レクサスブランドにおいては、全12モデル中7モデルにあたる「LC」「LS」「IS」「RC」「RC F」「NX」「LX」の生産が遅れる見込みです。
2022年6月の段階で、トヨタ「ランドクルーザー300」とレクサス「LX」の納期は驚きの「4年待ち」となっていましたが、今後さらに納期が遅れると思われます。
さらにレクサス「NX」もフルモデルチェンジ以降、納期に1年以上必要な状況が続いている人気モデルですが、納期の長期化は免れないかもしれません。
しかし、自動車営業マンはたまったものではないでしょうね。
「車を売りたくても、売る車が無い!」「車を売っても、いつ来るかわからない!」といった状況になっています。
それでも車を売らなければならない自動車の営業マンに幸あれ!
2022年7月11日に発表された元町工場第1ラインの稼働停止により、「クラウン」「ノア」「ヴォクシー」「MIRAI」の生産が停止します。
すでに「ノア」「ヴォクシー」「MIRAI」を注文しているユーザーには、販売店の担当者から納期延長という悪いニュースが報告される可能性があります。
さらにクラウンに至っては、2022年7月15日に新型クラウン「クロスオーバー」が発表されました。
もしクラウンを生産する元町工場第1ラインの稼働停止が長引くようであれば、前途多難なスタートとなることでしょう。
トヨタ新型クラウン「クロスオーバー」は4グレード構成でハイブリッド&四輪駆動を採用!
新車の生産遅延による今後の日本の自動車市場は?
画像引用元:carscoops
メーカーによる新車減産と大幅な遅延により、今後の日本の自動車市場では中古車の価格高騰が発生しています。
更なる半導体不足によって新車が生産されない状態は2025年頃まで続くと予想されています。
そうなれば、注目されるのはもうすでに走っている中古車ですよね。
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