メルセデスベンツの高性能モデルを手掛けるAMGが、早くも次期新型GLCの開発に王手をかけています。
メルセデスAMGGLCには、390馬力を発生する3.0ℓV6ツインターボエンジンを搭載した「GLC43」と、476馬力発生する4.0ℓV8ツインターボエンジンを搭載する「GLC63」が存在しました。
さらに、510馬力を発生する高性能ユニットを搭載した「GLC63+」も用意され、SUVとは思えないポテンシャルを秘めたスペシャリティカーです。
メルセデスAMG次期新型GLCと思われるテスト車両にも、「GLC43」と「GLC63」が用意されると予想されますが、パワートレインは大きく様変わりするようです。
メルセデスAMG次期新型GLCに2ℓエンジンを採用か?
画像引用元:Mercedes-AMG
メルセデスAMG次期新型GLCのパワートレインとして、2.0ℓ48V電動ターボエンジンが採用される可能性が濃厚のようです。
メルセデスAMGが次世代モデルへの搭載のために開発した新型パワートレインには、世界最高峰のレース「F1」で培った技術が採用されています。
それが電動ターボシステムです。
電動ターボは排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間に取り付けられており、低回転時にはモーター、高回転時にはタービンブレードで吸気するテクノロジーを持つパワートレインです。
電動ターボによって、最大17万rpmという高速でコンプレッサーホイールを回すことが出来るため、ターボラグが無く、瞬時にピークトルクを発生させるという特徴があります。
この次世代電動ターボユニットは、2022年3月に発表された新型SLにも搭載されたことで注目を浴びています。
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2.0ℓ48V電動ターボの最高出力は381馬力、最大トルクは480Nmを発生させることが出来ます。
さらに、スタート時などに約14馬力と50Nmのトルクを発生する48Vのベルト駆動のスタータージェネレーターのアシストを受けることで、スムーズな加速が期待されます。
メルセデスAMG次世代エンジンとなる電動ターボは今後メルセデスAMGが展開を予定しているパフォーマンスカーにも採用されるとみられています。
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メルセデスAMG次期新型GLC63にはPHEVも用意?
画像引用元:Mercedes-AMG
メルセデスAMG次期新型GLC63には、リアモーターを採用したPHEVが用意される可能性があります。
メルセデスAMG次期新型GLCの最高グレードとなる「GLC63」には大排気量&高性能パワートレインが搭載されるのがお決まりです。
しかしながら、メルセデスAMG次期新型GLC63には、2.0ℓ48V電動ターボと電気モーターを組み合わせたシステムになるのではないかと予想されています。
その根拠は、メルセデスAMG「Eパフォーマンス」の存在です。
「Eパフォーマンス」は、メルセデスAMGが開発したPHEVシステムで、2022年2月に発売された「GT63SEパフォーマンス」に実際に搭載されている化け物パワートレインです。
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メルセデスAMGが開発したエンジンをベースに、約200馬力と340Nmのトルクを発生するモーターを搭載することで、高出力&高トルクを手に入れることができます。
メルセデスAMG次期新型GLC63に関しても、メルセデスAMG次世代パワートレインの1つでもある「Eパフォーマンス」を採用さることで、来る電動化時代に備えると思われます。
ちなみに、メルセデスAMG次期新型GLC63のパワートレインは、最高出力は381馬力と最大トルクは480Nmの2.0ℓ48V電動ターボに、約200馬力と340Nmのリアモーターを搭載します。
予想されるトータル出力は、560馬力と650Nmという大トルクになるとみられています。