アウディSQ5の試乗インプレ!価格以上のスペックに驚かされた件!

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どうも、Mです。

先日、私のアウディの担当者から一本の電話がありました。

担「Mさん。週末SQ5の試乗車がありますが、乗ってみられます?」

M「えっ?本当ですか?乗れるならぜひ乗ってみたいです!お願いします!」

ということで、熱心なセールス担当者の懇願に仕方なく足を運ぶことにしたのです。

アウディのグレード編成は、レギュラーモデルの「A」「Q」「TT」に、スポーツモデルである「Sシリーズ」、そして、アウディ最速の称号であるレーシングスポーツを意味する「RS」となっています。

そして今回試乗したアウディの「SQ5」は、アウディのSUVモデルである「Q5」のハイパフォーマンスモデルです。

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そもそも「SUVにスポーツカーの要素って必要なのか?」と思っていたのですが、アウディRSQ3を試乗したときに、「必要というわけではないが、あってもいいんじゃないか!」と思ってしまうほど面白かったんです。

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そんなこともあり、アウディのスポーツSUVモデルであるアウディSQ5に乗ってみたいと思っていたのです。

結果、乗ってみて本当に良かったです。

アウディ最速の称号である「RS」とはまた違った面白さのある車でした。

早速、わたしが感動したアウディSQ5をご紹介していきましょう。

目次

アウディSQ5のスペック

アウディSQ5の車両本体価格は、8,920,000円。

パワートレインは、最高出力354PS、最大トルク500Nmを発生させる3.0リッターV6ターボエンジンを搭載し、わずか5.4秒で1,930kgのボディを100km/hまで到達させることが出来ます。

いくら高性能なエンジンと搭載しているからって、車両価格だけ見るとちょっと割高な気もしますよね。

実は、アウディSQ5は、アウディの最新のライティングテクノロジーである「アウディマトリックスLEDヘッドライト」をはじめ、アウディの最先端安全装置の数々、サラウンドカメラ、さらに、アダプティブダンパーシステムを搭載したサスペンションが標準装備されているので、意外とパッケージングは優れているんです。

そして今回試乗したわたしの相棒のオプションの紹介をします。

ボディーカラーは「グレイシアホワイトメタリック」で90,000円。

「アウディバーチャルコックピット」と「リアサイドカーテンエアバッグ」のパッケージオプションであるアシスタンスパッケージが140,000円。

気分爽快なパノラマサンルーフが230,000円。

前後左右だけではなく、上下の音も表現可能なハイテクサウンドシステムである「Bang&Olufsen 3D アドバンストサウンドシステム」が180,000円。

ダイヤモンドステッチが高級感を演出してくれる「ファインナッパレザー」が140,000円。

Audi Sport GmbHが手掛ける21インチアルミホイール「5アームポリゴン」+タイヤが250,000円。

今や必需品となった「プライバシーガラス」が80,000円。

車両合計金額は、9,950,000円です!

ほぼ1000万円でました!

本当にいつも試乗させてくれてありがとうございます。

アウディSQ5をチェック

まずはエクステリアのチェックからしていきましょう。

さすが「SQ5」、堂々たるいでたちです!と言っても、正直な話、アウディを知らない方から見れば「Q5」も「SQ5」も全く同じ車に見れるかもしれません。

ということで、アウディSQ5の特徴をご紹介します。

まず、なんと言ってもシングルフレームグリルが「Sシリーズ」専用グリルになっている点です。

「Sシリーズ」のグリルは、アルミ色の2本ラインでデザインされているため、グリルを見ると比較的簡単に見分けられます。

というか、「Sシリーズ」のグリルには「SQ5」のロゴが装着されるので一目瞭然です。

次に、フロントフェンダーにはV型6気筒ターボエンジンを意味する「V6T」のエンブレムが装着されています。

普通のグレードに乗っていると、このエンブレムに憧れますね。

続いて、ドアミラーカバーです。

アウディの「Sシリーズ」のドアミラーは全てアルミ調のメッキ塗装が施されています。

ボディカラーがブラックなら簡単に見分けがつきますが、シルバーの場合はアルミ調のミラーカバーの色とほぼ同化してしまうので、見分けづらいかもしれません。

ブレーキキャリパーも見てみましょう。

ブラック塗装されていてその真ん中には「S」のロゴが確認できます。

これは「Sシリーズ」用のブレーキユニットという証です。

もちろん制動力も強化されているので、見た目だけではありません。

リアビューで一番簡単に「Sシリーズ」かどうかを見分けるのは、左にあるエンブレムです。

レッドスクエアに「S」のロゴが確認できれば「Sシリーズ」です。

こうやって見てみると意外と見分けがつくものですね。

では、インテリアを見ていきましょう。

まずは運転席から覗いてみましょう。

パッと見ですが、アウディQ5となんら変わらないように見えますが、細かいところをチェックすると随所に違いが見られます。

フロントシートです。

ヘッドレスト下には打刻された「S」のロゴが確認できます。

こちらはオプションのレザーシートなので、高級レザーであるナッパレザーにシルバーのダイヤモンドステッチの組み合わせが高級感と独特の張りのあるシートを形成しています。

リアシートです。

もちろん、こちらにもダイヤモンドステッチが施してあります。

リアシートの背もたれは2段階で調整可能で、めちゃくちゃ広いわけではありませんが、快適に座ることが出来ます。

それでは、運転席に戻りましょう。

フロントドアの内側に目を向けると、これまたオプションである「Bang&Olufsen社」のスピーカーカーバーが目に留まります。

「Bang&Olufsen 3D アドバンストサウンドシステム」という名の通り、前後左右だけではなく、上下の音を再現する次世代スピーカーシステムです。

7.1ch対応の映画などで、上からヘリコプターが下りてくるシーンがあるとしたら、音が上から下へと降りてくるんです。

これはAピラーの中間に配置されたスピーカーから音を出力し、上から下へと音を移動させていくスピーカーシステムが採用されているため可能な演出です。

ちなみに、SQ5に標準装備されるスピーカーシステムは、センタースピーカーとサブウーファーを含む10個のスピーカーに総出力180ワットの6チャンネルアンプが搭載されています。

これでも十分ですが、オプションの「Bang&Olufsen 3D アドバンストサウンドシステム」では、19個ものスピーカーと総出力755ワット16チャンネルアンプによって本物の音に近いクオリティーで音を奏でてくれます。

正直、映画とか見なくても音楽だけ聴いても違いが分かる程のサウンドシステムになっています。

この贅沢なサウンドシステムが180,000円なら、ぜひ付けたいオプションの一つですね。

通常だとシルバーもしくはアルミパネルですが、スポーツモデルであるSQ5のデコラティブパネルは、「カーボンファイバー」パネルが採用されます。

パネルがブラックになるだけでも随分と雰囲気が違って見えるものですね。

では、エンジンをかけてみましょう!

「キュルルッ、フォーン!!」

エンジンがかかった瞬間にハイパフォーマンスエンジンとはっきりわかるくらいの音が室内にこだまします。

メーターナセル内には「アウディバーチャルコックピット」が確認できます。

ステアリングの左にある「VIEW」を押すと、アナログメーターとインフォテイメント表示を選ぶことが出来ます。

「Sシリーズ」のアナログメーターでは、単眼メーター表示があり、よりスポーティな演出がなされています。

エンジンをかけた時には「Dynamic(スポーツモード)」になっていたので、ドライブセレクトでまずは「Comfort(快適モード)」から試してみましょう。

さぁ、出発準備は出来ました!

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アウディSQ5の試乗インプレ

アクセルを踏み込むと、354PS&500Nmのトルクの洗礼を受けます。

「フォーン」というV6エンジン特有の軽快でレーシーなサウンドが社内に広がり、1,930kgもあるSQ5が軽々と加速していきます。

足回りは少し硬いかなぁと思う程度で、いやな突き上げとか無く、本当に快適な乗り心地です。

まぁ、普通に運転していたら気にならない程度ですが、「Comfort」ではアクセルレスポンスがほんのコンマ数秒遅れている感じがありますね。

スポーツカーのようにアクセルレスポンスが良すぎたら「快適」ではありませんから、そういう演出なのでしょうね。

SQ5にはアダプティブダンパーコントロール付きのサスペンションが搭載されているので、モードによって減衰力が変わります。

「Comfort」では柔らかく、「Dynamic」では硬くすることが可能です。

とにかく、「Comfort」は、乗り心地良くて本当に運転が楽ですね。

信号で停車したので、次は「Dynamic」にしてみましょう!

「Dynamic」を選択した瞬間、「ブー」と蓋がされてこもったようなアイドリングの音が、「ボー」と何やら解放された音に変わりました。

明らかに音と音量が変わっています。

アクセルを踏んだらすぐに違いに気付きます。

アクセルレスポンスやたら改善しているし、何よりエキゾーストサウンドが全然違います!

「Comfort」の時はV6の「フォーン」という細い音がしていたのですが、「Dynamic」ではまるでV8エンジンのような「ブロロー」というパワフルな音がするのです。

少し踏みこんでみると、V8サウンドが一変!

「ファーン」と甲高い音と共に、Gが体に圧し掛かってきます。

毎回のことながら、この時ばかりは地球の重力を感じることができます。

回転数がレッドゾーンに達するとマフラーから「ボンッ」という炸裂音のような音を出してシフトアップします。

まるでバックファイヤーでも出しているんじゃないかと思ってしまうような音です。

正直、いやな音ではありません。

むしろワクワクするというか、アドレナリンが湧いて出てくるような音なので歓迎です。

ステアリングにあるパドルシフトでシフトダウンしてみます。

「ファーン」という軽快なエキゾーストサウンドと共に、エンジンがブリッピングし、シフトダウンしてくれます。

ふと我に返るまで自分がSQ5というSUVに乗っていたことを忘れてしまう程のパフォーマンスです。

もう気分はレーサーです。

「Dynamic」の足回りはさすがに硬さを感じます。

轍やつなぎ目はもちろん、道路の状況がステアリングとシート介して体に伝わってきます。

しかし、サーキット走行を前提として作られた「RS」と比べると、いくら「Dynamic」でも明らかに乗り心地はいいです。

ブレーキは手前からしっかりと利いてくれる設定となっています。

ただ、最大トルクが発生する3,000回転付近で加速中に少し強めのブレーキをかけた時にブレーキ力が車の推進力に負けているような気がしました。

ブレーキが間に合わない感じがしたので、さらに強めに踏む場面があったんですよね。

「RS」のブレーキは圧倒的にブレーキ力が勝っていました。

こんな素人が言うのもなんですが、「RS」のブレーキは、どんなにスピードを出していても、ブレーキが一瞬でスピードをなかったことにしてくれるんです。

その感覚でブレーキをかけたのでちょっと違和感を感じました。

やはりこの辺が「RS」のブレーキと違うところでしょうね。

まぁ、普通に乗る分には十分過ぎる程のブレーキ力なのでまったく問題ありませんけどね。

いやぁ、本当に楽しいSUVでした。

とにかく気持ちよく乗ることが出来たことに驚かされました。

こんな「ザ・SUV」という形状の車なのに、乗ってみるとまるでスポーカーのような感覚で運転できるわけですから。

直線番長かと思っていましたが、コーナリングでもみせてくれました。

アウディのクワトロシステムって改めてスゴイシステムということを思い知らされますね。

そりゃぁ、アウディがラリーで強すぎで4WDの禁止が検討されるわけです。

公道にレギュレーションがあったらクアトロシステムは反則ですよ。

354PSのSUVがコーナーをスポーツカーのようにアクセルONで高速で曲がれるんです。

本当に素晴らしいですね。

Mの独り言

アウディSQ5を堪能させてもらい、車の潜在能力の高さに只々驚かされるばかりでした。

SUVというスポーツ走行には不向きなボディ形状のはずなのに、まるでスポーツカーのように乗ることが出来ました。

そんな高性能SUVのSQ5にあえて言わせてください。

今までみたいにマフラー外にしてよ~!

「Sシリーズ」では、クワッドエキゾーストシステムを採用してきました。

クワッドエキゾーストとは、簡単に説明すると4本出しマフラーのことです。

しかし、SQ5ではマフラーがパンパーになく、マフラー風のデザインが施されたバンパーを採用しています。

つまり、なんちゃってマフラーなわけです。

まぁ、確かにクワッドエキゾーストシステムのように、片側2本のマフラー風になっていますが、これは本物のマフラーではなく、パンパーです。

では、本当のマフラーはというと、こちらです。

はい、バンパーの後ろからこんにちは!

いやぁ、SQ5の排気音が良いだけにとても残念です。

外ではどんな音がするかと、担当者にアクセルを踏んでもらうと、「フォーン、フォーン」といい音がするんですが、どこから音が出ているか分からないんです。

「あれ?どこから音がしてるんだ」とバンパーを探すと、バンパーの後ろにいました。

デザインも大事なのはわかりますが、出来れば「Sシリーズ」では今まで通り、クワッドエキゾーストシステムを採用して欲しかったなぁというのが本音ですね。

ぜひ次のマイナーチェンジでは本物のクワッドエキゾーストシステムが見れることを期待します。

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まとめ

いかがでしたか?

アウディQ5には「RS」が存在しません。

今回アウディSQ5に試乗させてもらってなんとなくですが、「RS」がない理由がわかったような気がします。

正直、SQ5のバランスが非常に良いということです。

おそらく、450PSの4.0リッターツインターボエンジンと積もうと思えば詰めると思います。

しかし、Q5という性質上、450PSのエンジンは明らかにオーバースペックになります。

もちろん、直線だけ速くていいならそれでいいでしょう。

しかし、アウディのこだわりは直線ではなく、サーキットにあります。

つまり、走る、曲がる、止まるという車の基本性能を全て高性能にすることこそが、アウディの目指しているところなのでしょう。

サーキット最速が「RS」、そして公道最速が「S」。

妥協が一切許されないチューニングと設定を、それぞれのモデルの特徴に合わせてラインアップしています。

そんなアウディが出した答えが「SQ5」だったわけです。

直線だけならSQ5よりも速いSUVはあります。

しかし、コース走行となるとアウディSQ5がまさに公道最速のSUVになるでしょう。

アウディSQ5は価格以上の性能を持つ車でした。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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