どうも、Mです。
またまたアウディを試乗してきました!
アウディA3スポーツバックのオーナーという特権をフル活用して、担当者にお願いして乗せてもらいました!
アウディA3スポーツバック1.4TFSIのS-lineを購入!愛車を評価してみた!
今回の相棒はアウディのスポーツクーペである「TT」の、更にスポーティモデルである「TTS」です。
まぁ、スポーツクーペのスポーティモデルという大変ややこしい設定ですが、これがとんでもない車だったんですよ。
車の基本性能である、「走る」、「曲がる」、「止まる」のレベルがとにかく高いんです!
しかも、サイズもスペックも本当にベストマッチしているんですよね。
本当に久しぶりに「運転するのが楽しい!」と思わせてくれました。
早速、アウディTTSの試乗インプレを始めたいと思います。
アウディTTSのスペック
アウディTTSを語る前に、まずはベースモデルであるアウディTTをご紹介します。
アウディTTクーペには、2.0リッターターボエンジンを搭載したquatrro(4WD)モデルがあります。
このアウディTTクーペクワトロのエンジンスペックは、最高出力230PS、最大トルクはなんと370Nm!
3.5リッターエンジン並みのスペックを誇っています。
「リアルスポーツ」をコンセプトとしているアウディTTクーペのボディは、バンパーとリアウィング以外のアウターパネルはアルミ鋼鈑が使用されていて、車重は1,370kgに抑えられています。
そもそもベースモデルであるアウディTTクーペ自体の戦闘能力も相当なものなのです。
アウディTTクーペの詳細はこちら
アウディTTがマイナーチェンジ!装いを新たに2019年に登場する件!
そんなアウディTTクーペをさらにスポーティにしたモデルが、アウディTTSということです。
アウディTTSのエンジンも、アウディTTクーペクワトロと同様の2.0リッターターボエンジンとなっていますが、そのスペックは、最高出力286PS、最大トルク380Nmにチューンされ、0-100km/hのタイムはわずか4.7秒の俊足です。
ちなみに、最高速度は250km/hでリミッター制御されるとのことですが、このエンジンなら250km/h以上出るでしょうね。
アウディTTSのボディサイズは、全長4,190mm、全幅1,830mm、全高1,370mmと非常に扱いやすいサイズになっています。
そんなアウディTTSの車両本体価格は、7,760,000円となっています。
今回の相棒のオプションをご紹介します。
アウディTTS専用カラーであるパンサーブラッククリスタルエフェクトが150,000円。
クルーズコントールとリアカメラを装備した、アシスタンスパッケージが140,000円。
高級レザーであるファインナッパとダイヤモンドステッチのシートが180,000円。
ということで、相棒の車両総額は、8,230,000円です。
毎度のことならが浮世離れした車両本体価格に圧倒されます。
ありがたや、ありがたや。
アウディTTSをチェック
さぁ、試乗に行く前に相棒を色々とチェックさせてもらいましょう。
いやぁ、アウディTTS本当にカッコいいですね。
直線的でシンプルなデザインなのに何でこんなに凛とした雰囲気が出るんでしょう。
オプションカラーのパンサーブラッククリスタルエフェクトの少し紫がかったブラックがどこか妖艶で大人の色気のようなものを醸し出しています。
シングルフレームグリルは「Sシリーズ」に共通した、横基調&アルミカラーの2本グリルと「TTS」のエンブレムが確認できます。
バンパーの左右には大きなエアインテイクが設けられています。
しかも、このダクトですが、格好だけのダミーではなく、本当に機能しているエアインテイクになっています。
両方のエアインテイクの奥には、オイルクラー、もしくは、インタークラーらしき装置が確認できます。
「Sシリーズ」と言えばこれも忘れてはなりません。
アルミカラーのドアミラーカバーです。
ボディカラーが黒系なのでより一層シルバーのドアミラーカバーが映えますね。
アウディTTSのアルミはYデザインの10スポークとなっています。
見た目からして非常に洗いにくそうです。
ブレーキキャリパーには「TT」のロゴが見えますね。
実は、ブレーキキャリパーには「TTS」と書いてあるんですが、アルミの多すぎるスポークが邪魔して全体が見えません。
こちらは「Sシリーズ」というわけではありませんが、アウディTTの特徴ですね。
アルミの給油リッドです。
ここだけ見るとちょっと目立ちすぎのような気がしますが、アウディTTを全体的に見ると不思議と目立たないんですよね。
それだけアウディTTのデザインの方が目立つということでしょう。
リアに回ると「フォーシルバーリングス」と「TTS」のエンブレムのみというシンプルな構成が逆にアウディTTSのリアビューを際立たせています。
エキゾーストシステムは「Sシリーズ」の特徴の一つであるクワッドエキゾーストシステムです。
4本出しマフラーがハイスペックカーであることを物語っています。
スポーツカーはやはりリアビューがカッコ良くなくてはならないと思います。
だって、みんなアウディTTSに抜かれたとき、遠ざかっていくアウディTTSのリアビューしか見れませんからね。
アウディTTクーペとアウディTTSには可変リアスポイラーが標準装備されます。
時速125km/h以上で自動的にせり上がり、80km/h以下になると自動的に格納されます。
このリアスポイラーにどれ程の効果があるかは置いておいて、このギミックはまるでスーパーカーに乗っているような優越感をドライバーに与えてくれます。
ちなみに、リアスポイラーはインテリアにあるボタンでいつでも作動させることが可能です。
さぁ、一通りエクステリアのチェックは終わったので、インテリアに移りましょう。
インテリアはとてもシンプルにまとめられています。
ダッシュボード真ん中にはナビゲーションシステムのディスプレイもなく、まさにドライバーズカーと言わんばかりのコックピットです。
シートはオプションのファインナッパレザーとダイヤモンドステッチが美しい、ヘッドレストと一体型のバケットシートのようなシートです。
このシート座ってみると分かるんですが、シートに張りがあり、少し硬めに調整されているんでが、これがまた乗っていると身体に馴染んで、長時間運転しても疲れないんです。
大きめに作られたランバーサポートが程よく体を包み込むように設計されていて、よく人間の体の事を研究して作られたシートだなぁと感心させられます。
このシートにキャスターを付けて仕事用の椅子にしたいくらいです。(←冗談じゃなく本気で思います)
リアシートです。
こちらはフロントシートとは打って変わって、一応シートがあるという程度のもので、正直な話、大人が座るには狭すぎます。
乗れても子供くらいしか乗れないと思った方がいいですね。
アウディTTSは2人乗りと思っておきましょう!
それでは、コックピットに乗り込みます。
やはり2ドアということもあってドアは長めですね。
横に車がいる場合は、気を付けて開けないとドアが隣の車にぶつかってしまいそうです。
ドアを開けたところに「TT」のロゴを発見!
こんなところにロゴがある車なんて中々ないですよね。
アウディTTオーナーは、ちょっとした満足感を味わうことが出来ますね。
ダッシュボードとセンターコンソールには無駄なものが無く、本当にスッキリとした印象です。
飛行機のジェットエンジンからインスピレーションを得たというエアベントがとてもユニークです。
レッドマーキングされたエンジンスタート/ストップボタンを発見!
早速、エンジンをかけてみましょう!
「キュルルッ、ブォーン!!」
超スポーティなエキゾーストサウンドが車内に響き渡ります。
メーターナセル内には「アウディバーチャルコックピット」が確認できます。
ステアリングの左にある「VIEW」ボタンを押して「アウディバーチャルコックピット」の表示を変更します。
こちらも他の「Sシリーズ」と同様に2パターン選択可能です。
何度見てもSモデル専用の単眼メーターはスポーティですね。
そういえば、乗り込んでインテリアを見渡しても、エアコンの操作パネルがないと思っていたらこんなところにありました!
エアベントの真ん中にある丸いダイヤルの中は液晶パネルになっていて、そこにエアコンの表示が!
左から風量、温度、送風場所となっていて、ダイヤルを回すとそれぞれの設定が可能となっています。
コックピット外側にあるエアベントにはシートヒーターのマークがあります。
こちらもダイヤルを回すことでシートヒーターの温度調節が可能です。
本当にどこまでも無駄なボタンを排除したデザインには脱帽です。
アウディTTSの試乗インプレ
いよいよアウディTTSを試乗してみたいと思います。
エンジンをかけたときには走行モードが「Dynamic」になっていたので、まずは「Comfort」から試してみます。
アクセルを踏むと、アウディTTSのボディの軽さと剛性の高さに驚かされます。
軽いはずなのに重厚感のある走り心地は、とても安心感があり、躊躇なくアクセルを踏んでいけます。
「クォーン!」と軽快に回る2.0リッターターボエンジンのレスポンスはとても良く、誰が運転しても速く走らせてくれそうな印象です。
アウディTTSのサスペンションには「アウディマグネティックライド」というシステムが採用されています。
アウディマグネティックライドは、アダプティブダンパーコントロールシステムのことで走行モードに応じて減衰力を調整するシステムです。
つまり「Comfort」では柔らかく、「Dynamic」では硬くすることが可能というわけです。
とは言っても、「リアルスポーツ」を掲げるアウディTTのさらにスポーティなTTSでは、いくら「Comfort」で柔らかいとは言っても、乗り心地は硬いです。
しかもロードノイズもそれ相応に大きいですね。
そもそも、スポーツクーペに乗り心地と静粛性を求めるものではないんですけどね。
ドライバーはいいでしょうが、あまり車に興味がない人が横に乗っているとちょっと不快に感じるかもしれないくらい硬い乗り心地ですので、注意が必要かと思います。
快適性はひとまず置いておいて、ドライバーズカーとしては非常にレベルが高いです。
ステアリングも癖がなく素直にコントロールできますし、クワトロシステムのおかげで、コーナーをストレスなくクリアできます。
ここを通そうと思えば、まさに意のままに車を操ることが出来るので、まるで自分の運転が上手くなったような錯覚さえ覚えてしまう程です。
車が思い通りに操れるので、とにかく運転が楽しいんです。
「Comfort」にも慣れてきたので、いよいよ「Dynamic」を選択してみます。
「Dynamic」に切り替えると、お約束のようにアイドリング音が野太く、そして大きくなります。
アクセルを踏み込むとこれまたエキゾーストサウンドに大きな変化があります。
何やらエキゾーストサウンドが「ハモってる」んです!
「フォーン」という中間音と「パーン」という高音がハモって聞こえるんです。
おそらく右と左のマフラーで少し音を変えているんだと思います。
とても不思議なエキゾーストサウンドですが、決して嫌な音ではなく、むしろ高揚感を与えてくれる刺激的な排気音が車内に響き渡ります。
思いっきりアクセルを踏んでみると、「クォーン」というハモリ音と共に、体がシートに押し付けれます。
あっと言う間にレッドゾーンまで吹け上がり、「ボッ!」という炸裂音を響かせ、シフトアップします。
まるでバックファイヤーか何かが出ているんじゃないかと思ってしまうような音です。
アウディSQ5でもこれに似た音を響かせながらシフトアップしていました。
アウディSQ5の試乗インプレはこちら
アウディSQ5の試乗インプレ!価格以上のスペックに驚かされた件!
レーシングカーっぽい音なので、まったく嫌じゃないんですけどね。
とにかくエンジンが気持ちがいいのなんの!
正直、日本ではオーバースペックな速さなんですけど、スーパーカーなどの暴力的な加速ではなく、ギリギリコントロールできる範囲というか、手に負えないパワーではないところが非常にツボにはまるエンジンなんです。
そんな素晴らしいエンジンのパフォーマンスを最大限発揮させているのが、アウディTTSに搭載されているクワトロシステムです。
電子制御式多板油圧クラッチが常に前後に最適なトルク配分を行っています。
理論上ですが、前輪100%:後輪0%、逆に前輪0%:後輪100%のトルク配分の可能なんだとか。
アウディTTSの走りに最適なソフトウェアが常にモニタリングし最適なトルク配分をおこなっているため、どんなにアクセルを踏み込んでも、まったくホイールスピンしないんです。
路面に張り付いているかのようにコーナーを曲がることが出来ます。
欲しいときに欲しいだけのスピードが出せるエンジン、多少オーバースピードでも思い通りのラインを通せるクワトロシステムとアウディマグネティックライド、反応が良くめっちゃよく止まるアウディTTS専用のブレーキユニット、これらの高性能装置のおかげで本当に自分の運転レベルが2ランクくらいアップしたんじゃないかと思ってしまう程、乗りやすいので運転が楽しくなるスポーツカーです。
いやぁ、本当にこんなに運転するのが楽しいと思ったのは久しぶりでした。
Mの独り言
アウディTTSはとても楽しい車でした。
こんな車乗ったら、余ほどの車に乗らない限り満足できないでしょうね。
休日に1人で景色のいいワインディングロードなどを流すのもいいですね。
そんなときめきを与えてくれたアウディTTSですが、あえて言わせて下さい。
インテリアにレザーが少なくない?
こちらをご覧ください。
メーター部の画像です。
メーターフードはレザーになっていますが、それ以外のところはソフトマテリアルのままです。
実はこのメーターフードさえもレザーシートにしないとレザーではないようです。
800万円を超える車両本体価格なのであれば、出来ればレザーで、もしくは、レザー調でもいいのでダッシュボードにステッチ加工を施すなどの演出が欲しかったですね。
ライバルであるメルセデスベンツ、国産車でいうとマツダ車などは、ダッシュボードやセンターコンソールのエッジ部に、レザー風のステッチ加工を施されていて、高級感を感じるインテリアになっています。
シンプルなのは良いのですが、あまりにもアウディTTクーペとの差別化が図られていないのが気になりました。
車としての完成度が高いだけに、ちょっと残念な部分でしたね。
まとめ
いかがでしたか?
アウディTTSの魅力は伝わったでしょうか?
全長が420cm以下ということもあって非常に運転しやすいサイズで、エンジンも大変扱いやすい味付けになっています。
「誰が運転しても速い」ってある意味、車の理想形ですよね。
それだけアウディTTSの車としてのレベルが高いってことです。
わたしの貧困な語彙力と表現力のせいで、アウディTTSの楽しさが全部伝えられませんが、心の底から欲しいと思える車であったことは間違いありません。
まぁ、価格も価格なだけに欲しいからと言って簡単に買えるものでもありませんので、妄想で我慢しておきます。
ちなみに、アウディTTシリーズには「TTS」の上に「TTRS」という最速モデルが存在します。
TTRSには、2.5リッター5気筒ターボエンジンが搭載され、その最大出力はなんと400PSで、0-100km/hの到達時間はたったの3.9秒というスーパーカー並みのとんでもないスペックを誇ります。
我儘を言うのであれば、ぜひアウディTTシリーズの最速モデルである「TTRS」に乗ってみたい!と思っています。
アウディRSQ3の試乗インプレはこちら
アウディRSQ3パフォーマンスに試乗!最速のQ3を評価してみた件!
アウディTTSですらこんなに素晴らしい車なのであれば、アウディTTRSは想像を絶する体験をさせてくれるに違いありませんからね。
とにかく、アウディTTSは試乗する価値のある素晴らしい車ですので、機会があればぜひ乗ってみて下さい。