査定前の洗車と清掃は車の買取額に影響するの？査定士が査定アップのポイントを教えます！

私は約２０年という自動車営業マン人生で３０００台以上の車の査定した経験を持っています。

古い車はもちろん、買ってまだ３カ月しか経っていない車、そして、事故車など、私が査定した車は様々です。

査定時にお客様よりこんな言葉をいただくことがありました。

この言葉ですが、営業マン（査定する側）からするとプレシャーでしかありません。

なぜなら、洗車しても査定額はアップしないからです。

残念ながら、査定項目に車の洗車と清掃に関しての加減点の項目がない以上どうしようもないのです。

とはいえ、本当に査定前の洗車と清掃は車の買取額に影響しないのか？と疑問に思っている人も多いと思います。

今回は、３０００台以上の査定をしてきた私が思う査定前の洗車と清掃が査定額に及ぼす影響と査定額アップのポイントを紹介します。

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査定前の洗車と清掃は車の買取額に影響するの？

査定前の洗車と清掃は車の買取額に影響するのかについてですが、影響の有無だけ言えば影響します！

査定をするのも人間ですので、車の外装と内装が綺麗な状態であれば、悪い気はしません。

しかしながら、洗車と清掃をすることによってプラスに影響する場合もあれば、マイナスに影響する場合もあります。

それではプラスの影響とマイナスの影響を紹介します。

洗車と清掃によるプラスの影響

洗車と清掃によるプラスの影響は、オーナーの車への愛情を知ることが出来ることです。

綺麗にしてある車を見ると、オーナーが車をどれだけ大事に使っていたかが計り知れます。

もちろん、綺麗にしているからといって査定する基準を下げたりしませんが、少なくとも「出来るだけ高い査定額にしてあげたいなぁ」と思っていました。

本当はダメなことですが、綺麗にされている車の査定って甘くなるなることがあるのも事実です。

洗車と清掃で綺麗になっているから目を凝らして傷の有無を確認しなくて済みますからね。

ここだけの話ですが、査定額を決定する人に「車は綺麗です」と伝えると査定額が上がる（というか甘くなる）ことがありました。

査定前に洗車と清掃をすることで確実な査定額アップにはならないまでも、何かしらプラスの影響を与えることが出来るのは事実です。

洗車によるマイナスの影響

洗車と清掃によるマイナスの影響ですが、やはり小傷や修理跡が目立つようになることです。

査定では傷や凹み、修復跡や交換の有無など多岐にわたる項目をチェックしなければなりません。

洗車と清掃をすることで、小傷や微細な凹みなどが見つかりやすくなり、結果的に減点対象になります。

とはいえ、汚いままだとオーナーが車に興味がないと判断され、無理して高額な査定を出さなくてもいいかもと思う査定士がいるかもしれません。

査定前に洗車と清掃することでマイナスの影響が出るかもしれませんが、査定士に良い印象を与えることで後々査定額アップの交渉が可能になるかもしれません。

自動車営業マンのあるある

ここだけのとっておき情報を開示します。

ぶっちゃげた話、査定額は自動車オークションの落札価格が基準になっていることがほとんどです。

査定額の決定者は「査定シート」を見て、「車種」「グレード」「年式」「走行距離」「色」「オプション」などを照らし合わせて絞り込みます。

絞り込んだ結果、同じような車なのに「最低価格」と「最高価格」が存在します。

当然のことですが、査定額の決定者は「最低価格」で仕入れたいと思いますよね。

その時に「この車綺麗ですよ」と言うと、査定額の決定者は「最低価格」ではなく、「平均価格」を付けることが多かったです！

洗車と清掃をしなければ「最低価格」での査定となっていたことを考えれば、洗車と清掃をすることで何らかのプラスを得ることがあると思っています。

よって、査定をする際には、洗車と清掃をした方があなたにとってプラスの影響を及ぼす可能性があると思います。

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査定士が教える査定アップのポイントは？

査定前に洗車と清掃を行うことで査定額に何らかの影響を与えることは事実です。

しかしながら、確実に査定額を上げることになるかどうかは不確定要素です。

そこで査定士が査定額アップのポイントを教えます。

綺麗にすべきところは内装！

洗車よりも優先すべきポイントは内装です。

外装に関しては、オーナーがどれだけ気を付けていても走行中に付く小傷は防ぎようのないものです。

しかし、内装は違います。

査定士からすれば、外装よりも内装を見ればオーナーが車を大切にしていたかどうか一目瞭然です。

例えば、内装にジュースをこぼした形跡があるなら、シートのシミやフロアの汚れが疑われます。

タバコのニオイがすれば、シートの焦げ跡や天井の汚れを見ます。

ペットの毛が落ちていれば、動物臭をはじめ、シートのシミや内装の傷を入念にチェックします。

なぜなら、内装には減点があるからです。

もっと言うなら、減点の項目しかないので、減点されたら取り戻すことが出来ません。

しかも、「シミ」「ニオイ」「ペットの毛」「たばこ」などは、内装の最大減点に該当します。

特にニオイに関しては、完全に取れないことの方が多いです。

ニオイが酷ければヘッドライニング交換の減点となり、買取額が大幅に減額される原因になります。

ちなみに、一時的にタバコやペットのニオイを抑えるのであれば、車用のバルサンを２～３回焚くと効果的です。

査定額アップのポイントは、とにかく「減点」を減らすことに尽きます。

外装の修理は加点にならない！

査定額をアップさせるために、外装の傷を修理するなんてことは無駄です。

理由は、査定の減点は原価が基準だからです。

例えば、バンパーにクレジットカードサイズ以下の傷があり、修理に５万円かかったとします。

査定において、クレジットカードサイズ以下の傷の減点は「A10」、つまり１万円の減額となります。

つまり、あなたは１万円の減額を防ぐのために、５万円使ったことになるので、結果的に４万円の損になります。

外装に傷があるからと言って不要に修理する必要はありません。

傷の有無にかかわらずありのままの姿で査定に出すことが、結果的にあなたの愛車の査定額を上げることに繋がります。

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査定前の洗車と清掃は結果的にOK！

査定前の洗車と清掃は結果的にあなたにとって有益になる可能性は高いと思います。

もちろん、綺麗になることで目に見える減点個所もあるわけですが、総合的に見てもやるかやらないかで言うと、やった方がいいと思います。

査定をするのも人間なので、綺麗なものに対して少なくとも嫌な気持ちはしませんよね？

もしあなたが高額買取を希望しているのであれば、洗車と清掃はしておいて損はないと思います。

まぁ、とにかく高く車を売りたいという言うのであれば、一括査定をおすすめします。

私はこの方法でディーラー査定よりも３５万円も高く売却することができました。

一括査定レビュー⇒あなたはその査定額に納得していますか？私は一括査定で買取額が３５万円アップしましたけど何か？

あなたの愛車の相場を調べるだけでも構いません。

買取額に納得いかなければ売る必要もありません。

しかもサービスを利用するのに料金もかかりません。無料です。

ぜひあなたの愛車の価値を知るためにも活用してください。

ディーラーに行く前に査定をしよう！

お目当ての車が決まったらディーラーに行く前に査定をすることをお勧めします。

査定をする理由は、今のあなたの愛車の価値（査定価格）を知ることができるからです。

新車の納期が延びたことにより、ディーラーでは数カ月後の納車まで査定価格を保証して契約を行うケースが増えています。

査定価格を保証してくれるのはとてもありがたいことですが、その査定額が「高い」のか「安い」のか、あなたは分かりますか？

元自動車営業マンからすると、保証されている査定価格は「数カ月後に予想される最低限の査定価格」である可能性もあると思います。

つまり「このくらいの価格なら間違いないだろう」という価格かもしれないのです。

もちろん、あなたがその査定額に満足し、納得するのであれば問題ありません。

しかし、あなたが今のあなたの愛車の本当の価値（査定価格）を知っていれば、査定価格をもっと高く出来るかもしれないのです！

あなたの愛車の本当の価値を知ることは、あなたにとってプラスでしかありません。

あなたの次の愛車選びを満足いくものにするため、あなただけが損をしないため、ディーラーに行く前に査定をしてあなたの愛車の価値を知ることは重要なことなのです。