新型「ランクル250」に待望のハイブリッドモデルが発表される見込みです。
2023年8月にワールドプレミアされた新型「ランクル250」の日本導入パワートレーンは、「良品廉価ベーシックガソリンエンジン」と「量産型ディーゼルエンジン」の2種類でした。
「ランクルシリーズ」では初となるハイブリッドエンジンの日本導入を期待するユーザーからは落胆の声が出たことでしょう。
SNSなどでは「トヨタは日本市場を見限ったに違いない」という声も聞かれました。
しかし安心してください!トヨタは日本市場を見限ってなんかいませんよ!!
トヨタは新型「ランクル250」にハイブリッドモデルの追加を計画しているという情報が出ています。
ハイブリッドモデルは2025年後半に日本発売予定
新型「ランクル250」のハイブリッドモデルは2025年後半に日本で発売される予定と言われています。
新型「ランクル250」ハイブリッドモデルの日本発表に関しては、トヨタによる正式なアナウンスはありません。
しかし、様々な自動車メディアでハイブリッドモデルの日本発表の情報が取り上げらえています。
まずはハイブリッドエンジンのスペックを確認しましょう。
新型「ランクル250」ハイブリッドパワートレーン | ||
エンジン詳細 | エンジン型式最大トルク | 最高出力特徴 |
T24A-FTS 2.4ℓ直列4気筒ターボ ガソリンハイブリッド | 330馬力 630Nm ※モーター含む | ●上級版パワートレーン ●ワンランク上の加速性能と環境性能を両立 |
2.4ℓ直列4気筒ターボガソリンハイブリッドユニットが発生するシステム最高出力は330馬力、最大トルクは630Nm!
「T24A-FTS」パワートレーンは、欧州車の高性能モデルに匹敵するスペックを実現しています。
さらに組み合わされるトランスミッションは、トヨタの最先端テクノロジーで開発された「Direct Shift-8AT」となります。
伝達効率を最大限まで高められたトランスミッションによって、ハイブリッドシステムが発生する最大トルク630Nmという膨大な回転力を最小限のエネルギーロスでタイヤに伝えることが可能となっています。
悪路走破性はもちろんのこと、日常でもストレスのない余裕のある走行が可能であることは言うまでもありません。
また、ハイブリッドシステムを採用することによる燃費にも期待が持てます。
新型「ランクル250」ハイブリッドモデルの日本発売は残念ながら確定情報ではありませんが、いつか日本市場に導入される可能性が極めて高いとされています。
「ランクルシリーズ」としては初となるハイブリッドユニットの日本発売に期待しましょう。
ガソリンが欲しいならハイブリッドを待ってもいいかも
新型「ランクル250」のガソリンモデルを検討しているのであれば、ハイブリッドが発売されるまで待った方が良いかもしれません。
トヨタが2024年3月に日本で発売するガソリンモデルのパワートレーンは「良品廉価ベーシックガソリンエンジン」です。
新型「ランクル250」ガソリンパワートレーン | ||
エンジン詳細 | エンジン型式最大トルク | 最高出力特徴 |
2TR-FE 2.7ℓ直列4気筒 ガソリン | 163馬力 246Nm | ●良品廉価ベーシックエンジン ●日常域での扱いやすさを改善 |
このエンジンは「ランクルプラド」にも採用されていたユニットと同じものです。
組み合わされるトランスミッションも同じ「6 Super-ECT」が搭載されます。
「ランクルプラド」では問題ないかもしれませんが、新型「ランクル250」では非力さを感じるのではないかと思っています。
なぜなら、新型「ランクル250」のプラットフォームは「ランクルプラド」よりも大型な「TNGA-F」だからです。
「TNGA-F」プラットフォーム採用モデル一覧 | |
モデル | 車両重量 |
トヨタ・ランクル300 | 2360~2825kg |
トヨタ・タンドラ | 2680kg |
トヨタ・セコイア | 2549~2805kg |
レクサス・LX | 2580~2600kg |
レクサス・GX | 不明 |
トヨタ・ランクル250 | 不明 |
「TNGA-F」プラットフォームが採用されているモデルは全て2000kgを超えている大型&重量モデルとなっています。
同じプラットフォームを採用する新型「ランクル250」の車両重量も2000kgを超えると予想されます。
2000kgを超える車両重量に対して、ガソリンモデルのスペック(163馬力・246Nm)は決して余裕のあるものではありません。
パワーウエイトレシオ比較 | |||
モデル | 最高出力 | 車両重量 | (kg/ps) | レシオ
ホンダ・N-box (NA) | 58馬力 | 890~990kg | 15~17kg/ps |
ホンダ・N-box (ターボ) | 64馬力 | 910~1020kg | 14~16kg/ps |
ランクル250 (ガソリン) | 163馬力 | 2000~2500kg (予想) | 12~15kg/ps |
軽自動車No.1である「N-BOX」と新型「ランクル250」のガソリンモデルのパワーウエイトレシオを比較してみました。
ご覧の通り、ホンダの軽自動車と新型「ランクル250」のパワーウエイトレシオは僅差です。
あくまで仮説ですが、新型「ランクル250」のガソリンモデルはホンダ「N-BOX」ターボとよく似た加速性能になると思われます。
つまり、アクセルベタ踏みでも軽自動車のような加速感ということもあり得るという事です。
ただ走ればいいということであればガソリンモデルもありですが、決して新型「ランクル250」のボディサイズとしては余裕のある走りは出来ないかもしれません。
パワーウエイトレシオ比較 | |||
モデル | 最高出力 | 車両重量 | (kg/ps) | レシオ
ホンダ・N-box (NA) | 58馬力 | 890~990kg | 15~17kg/ps |
ホンダ・N-box (ターボ) | 64馬力 | 910~1020kg | 14~16kg/ps |
ランクル250 (ガソリン) | 163馬力 | 2000~2500kg (予想) | 12~15kg/ps |
ランクル250 (ハイブリッド) | 330馬力 | 2000~2500kg (予想) | 6~7.5kg/ps |
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ハイブリッドモデルのパワーウエイトレシオを算出すると、軽自動車の2倍以上の数値になっていることが分かります。
つまり、新型「ランクル250」ハイブリッドモデルの走行性能は体感できる程にパワフルということになりますね。
個人的見解ですが、新型「ランクル250」のガソリンモデルを検討しているのであれば、2024年後半に日本で発売されるハイブリッドモデルを選んだ方が良いのではないでしょうか。
現段階では、ハイブリッドモデルの日本発売は噂の域を脱してはいません。
とはいえ、トヨタのお膝元である日本で、トヨタの真骨頂であるハイブリッドモデルを出さないなんてあってはならないことと思っています。
新型「ランクル250」ハイブリッドモデルの日本発売という朗報がガセネタではないことを心より願っています。