アキュラのクロスオーバー「ZDX」が次世代電気自動車として復活?GMと共同開発!

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アキュラ新型ZDXコンセプト

北米でラグジュアリー・スポーツモデルを展開する「アキュラ」が次世代電気自動車のデザインを具現化した「プレシジョンEVコンセプト」を発表しました。

アキュラによると、「プレシジョンEVコンセプト」のデザインが色濃く反映される予定の車こそが、次期新型「ZDX」になるようです。

アキュラ「ZDX」は、2009年に発売され、2013年に販売が終了された短命なクロスオーバーSUVクーペです。

アキュラが初の次世代電気自動車としてなぜ「ZDX」を選んだのかは不明ですが、「プレシジョンEVコンセプト」の攻めたデザインはまさに未来の車そのものとなっています。

今回は、アキュラが提示した次世代デザインにより復活を遂げるとみられる次期新型「ZDX」を紹介します。

目次

アキュラ「ZDX」とは?

アキュラ新型ZDXコンセプト

まず、アキュラ「ZDX」という車をおさらいしましょう。

アキュラ「ZDX」は、2009年8月に北米市場で発表されたクロスオーバーSUVクーペです。

ちなみに、「アキュラ」は日本の本田技研工業株式会社「ホンダ」が北米市場で展開しているラグジュアリー・スポーツブランドです。

つまり、「アキュラ」=「ホンダ」であり、「レクサス」=「トヨタ」、「インフィニティ」=「日産」と同じ棲み分けです。

話を元に戻しましょう。

「スタイリッシュなクーペスタイリング」「4ドアセダンの居住性」「SUVのような高いユーティリティ性」を全て併せ持ったわがままモデルとして「ZDX」デビューしました。

発表時こそ、「ZDX」の物珍しいスタイリングと攻めたデザインもあり、そこそこ売れていたようですが、BMWやメルセデスベンツなどのプレミアムブランドからもスタイリッシュなSUVクーペが登場したことを皮切りに一気に不人気モデルとなったようです。

そして、2012年10月に2023年モデルを最後に「ZDX」の生産終了が発表されました。

アキュラ「ZDX」は、たった4年しか販売されなかった短命モデルなのです。

そんな「ZDX」に搭載されていたパワーユニットは、最高出力300馬力を発生する3.7ℓV型6気筒自然吸気ガソリンでした。

高回転の自然吸気ガソリンを得意とするホンダとしては珍しい「SOHC」のVTECエンジンが採用されていたことを考えると、味付けは加速力重視だったようですね。

「ZDX」には、ホンダの最高級車「レジェンド」とアキュラの最高級車「RL」に採用されていた四輪駆動システム「SH-AWD」の軽量簡易版を採用するなど、「ZDX」の走行性能はなかなか良かったと思われます。

さらに、乗り心地を変化させる「アダプティブ・ダンパー」や「アダプティブ・クルーズコントロール」と「衝突軽減ブレーキ」など最先端のシステムも採用していたハイテクモデルです。

アキュラとしては「ZDX」にこれでもかっていう位の技術と機能を詰め込んだようですね。

しかしながら、アキュラ「ZDX」は販売不振によりわずか4年という短い生涯を終えてしまいました。

おそらく、乗ったらいい車だとわかる隠れた名車だったのかもしれませんね。

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アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」

アキュラが発表した「プレシジョンEVコンセプト」を見てみましょう。

「プレシジョンEVコンセプト」のデザインは、2024年に発表される次期新型「ZDX」に採用される最新デザインとなっています。

よって、「プレシジョンEVコンセプト」こそが今後のアキュラ、もしくは、ホンダのデザインを左右するものになるでしょう。

画像引用元&ソース:carscoops

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」エクステリア

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」のフロントマスクです。

コンセプトモデルということもあって、非実用的な印象ですね。

グリルにはLEDで光らせた最新デザイン言語で構成された「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」が目を引きます。

フロントバンパーの両サイドには大胆に縦長でデザインされたエアインテイクが確認できます。

サイドエアインテイクの下の方はLEDで装飾されていますが、おそらくコンセプトモデルだからこそ出来る演出と思われます。

ヘッドライトユニットは、シャープな印象ですが、アキュラのヘッドライト形状を世襲しているようですね。

ちなみに、サイドミラーは小型カメラが採用されています。

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」のサイドビューですが、エッジが利いているかと思えば、緩やかな曲線になっているところもある非常にユニークな形状になっていることがわかります。

実は、アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」はイタリアのラグジュアリーパワーボートの流麗な造形にインスパイアされているとのこと。

言われてみれば、クルーザーのような形に見えなくもありませんね。

ちなみに、アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」には「パーティクル・グリッチ」と言われる独特の抽象的なデザインがフロントリアに採用されているようです。

コンセプトモデルということだけあって、アウタードアハンドルは見当たりません。

それにしても、サイドパネルには大胆なエッジや曲線が描かれており、非常に立体的な造形が採用されています。

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」のリアビューでは、ヘッドライトユニットと同じ意匠のテールライトが採用されています。

リアバンパーにもフロントバンパーに採用されていた大きなスリット(エアアウトレット)とLEDが使用されて、前後でデザインの統一感を図っています。

アキュラ新型ZDXコンセプト

一見すると何の変哲もないテールライトのようですが、よく見てみると幾何学模様が刻まれており、アキュラのエンブレムも確認できます。

この幾何学模様自体が光を放つのかは定かではありませんが、何かアッと驚くようなギミックが採用されることを期待しています。

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」インテリア

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」のインテリアですが、これまた未来感たっぷりの世界観が広がっています。

ステアリングは今話題のヨークスタイルのステアリングホイールが採用され、フルデジタルのメーターパネル?プレート?が宇宙船のような雰囲気を演出しています。

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラが公開した別の画像には、インテリアのエッジに埋め込まれたLEDの光ファイバーが赤に光り輝いている様子が収められています。

まるでド派手なゲーミングPCのようにビッカビカに光りまくっていて、北米市場ではウケが良さそうですね。

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」には「手動運転モード」と「自動運転モード」が用意されているとのこと。

手動運転を意味する「インスティンクティブ・ドライブ・モード」では、ドライバーの目の前にステアリングが設置され、メーター類も表示されます。

自動運転である「スピリチュアル・ラウンジ・モード」では、ステアリングホイールは格納され、ルーフライニングに設置されたプロジェクションマッピングにより、まるで水の中にいるような視覚効果を得ることが出来ます。

さらに、エアコンから漂う心地よい香りによって、キャビンが一瞬でリラックス空間へと様変わりを果たすことが出来るようです。

2024年に発売される次期新型「ZDX」に「プレシジョンEVコンセプト」のアイデアがどこまで反映されるのか分かりませんが、私たちがアッと驚く技術と演出があることを期待しましょう。

アキュラとGMが共同開発

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」改め、次期新型「ZDX」ですが、なんとアメリカのGM(ゼネラルモーターズ)と共同開発されるようです。

アキュラ次期新型「ZDX」には、キャデラック「リリック」をはじめ、シボレー「ブレイザーEV」やGMC「ハマーEV」を支える電気自動車専用プラットフォーム「Ultium platform」が採用されると噂されています。

もしこのことが本当なのであれば、アキュラは電気自動車の開発を一気に加速させることが可能です。

キャデラック「リリック」に関しては、すでに発売が開始されています。

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アキュラ次期新型「ZDX」の日本発売の可能性は?

アキュラ新型ZDXコンセプト

アキュラ「プレシジョンEVコンセプト」を継承した次期新型「ZDX」の日本発売の可能性は低いと思われます。

根拠としては、アキュラブランドが日本へ導入されないという事が大きいでしょう。

実は、2008年頃ですが、ホンダがアキュラブランドを日本に導入しようとした動きがあったのですが、その時にリーマンショックにより世界的な経済不況が襲いました。

ホンダとしては打倒レクサスを掲げてアキュラブランドの日本立ち上げに鼻息を荒くしていただけに落胆も大きかったことでしょう。

それ以来、アキュラの日本導入の噂は1ミリも聞こえなくなってしまいました。

よって、アキュラの次世代電気自動車「ZDX」の日本発売の可能性は極めて低いという結論に達しました。

とはいえ、アキュラとして発売されないだけで、ホンダとして発売する可能性は十分あり得ます。

アキュラ「ZDX」がホンダのなんという車のとしてデビューするかは分かりませんが、GMが開発した電気自動車専用プラットフォームを使用したホンダ車のデビューに期待しましょう。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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