テスラモーターズはアメリカに本社を置く、電気自動車専門メーカーです。
テスラモーターズはと言えば、電気自動車。
電気自動車と言えば、テスラモーターズ。
テスラモーターズは、アメリカのみならず、世界的に見ても電気自動車メーカーのリーダー的存在となっています。
そんなテスラモーターズを世界中の自動車メーカーが猛追してきています。
今回は、電気自動車メーカーのリーダー的存在であるテスラモーターズにとって最大のライバルとなる電気自動車メーカーについて紹介します。
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テスラモーターズが脅威と感じているメーカーとは?
テスラモーターズが脅威と感じているメーカーがあります。
それは同じアメリカの自動車メーカーである「GM」や「フォード」ではありません。
残念ながら、「トヨタ」や「日産」などの日本の自動車メーカーでもありません。
それは、ドイツの自動車メーカーです。
テスラモーターズの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏は、「ドイツの自動車メーカーが世界の舞台において最大の競争相手である」とビジネス誌「ファイナンシャル・タイムズ」に語っています。
イーロン・マスク氏の言う「ドイツの自動車メーカー」とは、「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」のいずれかであることは間違いないでしょう。
メルセデスベンツは、積極的に電気自動車「EQシリーズ」の開発と発売に取り組んでいます。
BMWは、比較的早い段階でプラグインハイブリッドモデル「iシリーズ」を世に送り出しています。
アウディに至っては、電気自動車の開発に莫大な資金と時間を費やし、ドイツメーカーの「テスラ」的な存在となると明確な目標を発表しています。
そして、フォルクスワーゲンはアウディ同様に莫大な開発資金を投じ、車のみならず、製造工場や電気自動車専用の発電施設まで建設する計画を立てています。
イーロン・マスク氏が「脅威」と感じているドイツの自動車メーカーは「メルセデスベンツ」なのか?「BMW」なのか?「アウディ」なのか?
それはこれからドイツの自動車メーカーが世に送り出す電気自動車が証明してくれることでしょう。
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ノーマークだからこそ脅威となるメーカーは?
画像引用元:ヒョンデ
もしかするとテスラモーターズはそのメーカーの存在を「脅威」と思っていないかもしれません。
しかし、ノーマークだからこそ「脅威」となることもあります。
その自動車メーカーは韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」です。
ヒョンデは韓国最大の自動車メーカーとして自動車主要国では有名な自動車メーカーの一つです。
日本市場においては撤退していますが、ヨーロッパやアメリカでは日本車に並ぶ人気を博す地位を手に入れています。
ヒョンデは内燃機関(エンジン)の開発において、日本の自動車メーカーと同水準に並ぶまでに長い道のりを歩んできました。
しかし、世界が電気自動車(EV)に一気にシフトしたことを機に、ヒョンデはモーター開発に力を注いできた経緯があります。
ヒョンデは内燃機関(エンジン)開発では、日本の自動車メーカーに敵わなかったかもしれませんが、電気自動車においては一歩リードしている印象です。
実は、ヒョンデが2022年に発表した電気自動車「アイオニック5」が世界中から高評価を得ているのです。
「走行性能」「航続距離」「デザイン」「静粛性」「先進性」など多岐にわたる評価項目において、トヨタ「bZ4X」やスバル「ソルテラ」、そして日産「アリア」よりも高評価を得ているようです。
現段階においては、テスラモーターズがヒョンデを「脅威」と認識はしていないかもしれませんが、ノーマークだからこそ並ばれた時に恐怖を感じることでしょう。
ヒョンデは電気自動車市場におけるダークホースとなるかもしれません。
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テスラモーターズにとって最大のライバルとなるメーカーは?
画像引用元:printerest
テスラモーターズにとって最大のライバルとなるメーカーは、「アウディ」と思います。
まず、テスラモーターズのCEOであるイーロン・マスク氏はドイツの自動車メーカーが最大の競争相手だと明言しています。
つまり、「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」の3メーカーのいずれかだと思います。
それでは3つのメーカーの特徴と理由をそれぞれ見てみましょう。
メルセデスベンツ
画像引用元:メルセデスベンツ
メルセデスベンツの電気自動車「EQシリーズ」ですが、積極的な開発と発売の早さはドイツメーカー随一と言わざるを得ません。
「EQC」に始まった電気自動車は、「EQA」「EQB」「EQS」「EQE」「EQS-SUV」「EQG」など、瞬く間にラインアップを増やしています。
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とても迅速、かつタイムリーなモデル展開はさすがメルセデスベンツというところです。
しかしながら、メルセデスベンツがどのドイツメーカーよりも早く電気自動車を発表できる理由は、プラットフォーム(車の土台)にあります。
実は、メルセデスベンツの電気自動車のプラットフォームは、エンジンモデルのプラットフォームと共有となっています。
メルセデスベンツは、電気自動車専用のプラットフォームを一から開発するのではなく、既存のプラットフォームをベースに電気自動車を開発しています。
そうすることにより、開発コストを大幅に削減することが出来るだけではなく、いち早く発売にたどり着けるわけです。
まさに一石二鳥ですね。
しかし、デメリットもあります。
エンジンモデルと電気自動車は構造というか、車の概念が全く異なっています。
エンジンモデルのプラットフォームは、エンジンをはじめ、トランスミッション、ガソリンタンク、ラジエター、プロペラシャフトなどの比較的大きな部品を取り付ける前提で設計されています。
一方、電気自動車では、駆動用モーター、バッテリー、冷却装置(エンジンモデルよりも小型)など、エンジンモデルと比べてユニットの大きさや部品点数が非常に少ないのが特徴です。
電気自動車はユニットと部品が少ないのでエンジンモデルのプラットフォームに余裕で収まりますが、その代わり無駄なスペースが生まれてしまします。
当たり前の話ですが、テスラは電気自動車専用のメーカなので電気自動車用のプラットフォームで車両を開発しています。
要するに、メルセデスベンツの既存のプラットフォームに無理やりインストールした電気自動車を脅威と思っていないというのが個人的な見解です。
故に、テスラモーターズにとって最大のライバルとなるメーカーはメルセデスベンツではないという結論に至りました。
BMW
画像引用元:価格.com
BMWはいち早く「モーター駆動」をいう概念に着目し、製品化したドイツの自動車メーカーという印象があります。
それはBMWが2013年に発表した「i8」の存在です。
BMW「i8」は、プラグインハイブリッド方式のスーパーカールックのスポーツカーです。
ドアは上方向に開くバタフライドアを採用していたので、見た目は近未来的なスポーツカーです。
見た目とは裏腹に、リアに搭載されたエンジンは1.5ℓ3気筒ターボエンジン、フロントにモーターを配置し、履いているタイヤはエコタイヤという可愛らしい一面も垣間見れます。
とはいえ、システムのトータル出力は362馬力、580Nmの大トルクを発生し、4.4秒で時速100kmに到達する実力を兼ね備えていました。
BMWらしい妥協を許さない「走る喜び」を具現化した電動化モビリティです。
BMWの電気自動車開発においては、メルセデスベンツのようなエンジンモデルのプラットフォームを使用した電気自動車の開発を行ています。
しかし同時に、電気自動車専用のプラットフォームを開発し、新たなBMWの電気自動車ブランドを構築する動きも見られます。
既存の技術を使いつつ、新しいものの開発も全力で行う姿勢が感じられます。
しかしながら、BMWのデザインが万人受けしないのも事実です。
巨大化するキドニーグリルは、「豚鼻」や「ビーバーの歯」とからかわれています。
中には、10年後にはBMWのフロントマスク全体がグリルになるのではないかという憶測が飛び交うほどです。
スポーツ走行に特化したBMWではありますが、デザイン面においてテスラを凌駕するとは到底思えません。
故に、テスラモーターズにとって最大のライバルとなるメーカーはBMWではないという結論に至りました
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アウディ
画像引用元:アウディ
アウディは電気自動車化にとても積極的なメーカーという認識があります。
アウディは、とにかく電気モーターを使用するモデルに「e-tron」という名称を与えていました。
そして2020年以降では、「e-tron」は完全電気自動車(BEV)のみに与えられる名称となっています。
アウディは「2026年から発表する車種は全て電気自動車とする」という明確なビジョンを発表しています。
そして段階的ではあるものの2030年までにはエンジンモデルを完全に無くすと明言しています。(国によって一部例外あり)
このような明確な宣言はメルセデスベンツとBMWからはありません。
このことから、アウディの電気自動車への本気度が垣間見れるような気がします。
そして、アウディは電気自動車のプラットフォームとエンジンモデルのプラットフォームを共有していません。
アウディは電気自動車専用のプラットフォームを開発しています。
その理由は、電気自動車の特性を最大限に活かせるプラットフォーム(土台)を作るためです。
現に、アウディが2020年以降に発表した「e-tron」のプラットフォームは、電気自動車専用のプラットフォームです。
電気自動車の特性に合わせた開発されたプラットフォームなので、居住スペースや車の重心、最適な駆動方式に至るまで、電気自動車の特徴と利点を最大限に活かした土台となっています。
アウディには、ポルシェと共同開発したスポーツ電気自動車専用のプラットフォー「J1プラットフォーム」をはじめ、フォルクスワーゲンの共有する小型車専用プラットフォーム「MEB」があります。
さらに、アウディのハイエンド電気自動車モデル「A6e-tronコンセプト」に採用されているのが「PPE」です。
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PPEは今後、超高級車である「ベントレー」と「ランボルギーニ」の電気自動車にも採用される予定です。
アウディは、フォルクスワーゲン莫大な軍資金とアウディグループ(アウディを筆頭に、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ)のノウハウを結集しています。
つまり、アウディの電気自動車は十二分にテスラに対抗できると判断します。
よって、テスラモーターズにとって最大のライバルとなるメーカーはアウディという結論に至りました。
※これはあくまで個人的な意見であり、真相ではありませんのでご了承ください。