どうも、Mです。
世界中で巻き起こっているSUV旋風は一体いつになったら終わるんでしょうか?
もしかしたら、終わることはないのかもしれませんね。
2018年10月にBMWからまた新たな車SUVが発表されました。
その名も「X7」。
この「X7」の登場までは、BMWの最上級にして最大のSUVは「X5」、そして、「X5」のクーペフォルムSUVである「X6」でした。
「X7」の発表により、BMWのSUVシリーズのハイエンド、つまり、最上級モデルは「X7」となったわけです。
この「X7」ですが、海外メディアでも大きく報じられているところを見ると、SUVの人気の高さを改めて感じますね。
まぁ、もちろんBMWの新型車という事も話題ではありますが、最上級SUVであることが注目されているのです。
まさに高級SUVの戦国時代に突入です。
本当に昨今は高級SUVが人気のようで、各メーカーはもちろんのこと、高級車メーカーやスーパーカーメーカーに至るまでSUVを発表しています。
メルセデスベンツの最上級SUV「GLS」
アウディの最上級SUV「Q8」
アウディQ8発売決定!新型SUVの概要、日本発売時期、価格は?
ランボルギーニの最上級SUV「ウルス」
ロールスロイスの最上級SUV「カリナン」
ベントレーの最上級SUV「ベンテイガ」
どれも1000万円オーバーで、なかには4000万円以上する超高級SUVもあります。
「なんでそんな超高級SUVを創るの?」
なんでって、売れちゃうんですよ、これが!
まさに世界中のお金持ちがこれらの「超高級SUV」を欲しているわけです。
もちろんただ高いだけでは売れません。
価格に見合った、デザイン、ブランド、装備、品質、そして、走り。
どれをとっても超一流のものだけが売れるんですねぇ。
そんな超高級SUV市場に満を持して投入されたモデルが「X7」というわけですね。
もう普通のSUVであるわけがありませんよね。
さぁ、早速セレブ仕様のBMW最上級SUVである「X7」を勝手に評価して行きましょう。
BMW「X7」エクステリア
早速BMW「X7」のエクステリアを評価して行きたいのですが、その前に。
BMWでは「SUV」のことを「SAV」と呼んでいます。
「SAV」とは、「Sport Activity Vehicle(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」の略称です。
BMWの「Xシリーズ」は、悪路走破性がありスペースユーティリティなSUVではなく、アクティブなSAVとして捉えているわけですね。
ですので、ここからはBMWに敬意を払い、SAVと呼び進めていきましょう。
それでは気を取り直して、BMWの最上級新型SAVである「X7」のエクステリアを見ていきましょう。
まずはフロントマスクです。
やっぱり一番最初に目が行ってしまうのはBMWデザインアイコンである「キドニーグリル」ですね。
縦方向にさらに拡大されていて迫力があります。
新型BMW3シリーズ同様、シングルフレーム化されたキドニーグリルに組み合されるヘッドライトはグリルに繋がっています。
「C」型のデイライトを纏ったヘッドライトユニットがBMWの存在感を高めてくれます。
他のモデルとは違い、あまりヘッドライトが吊り上っていません。
まるで何かを静かに見据えているような、大人の余裕を感じさせてくれるデザインです。
バンパーデザインは、BMWらしくサイドに大型のエアダクトを配置し、それを繋げる様にエアインテイクがバンパーを横断しています。
まるでスポーツカーのようなバンパーデザインがBMWらしさを演出していますね。
ボンネットにも注目です。
大きく膨れたボンネットから大型のエンジンが搭載されている雰囲気を感じる事が出来ます。
とても重厚感のあるフロントマスクになっています。
サイドビューです。
リアテールレンズからフロントタイヤまで力強くまっすぐに描かれたキャラクターラインがSAVのような大柄なボディでさえスポーティに見せてくれます。
CピラーにはBMWのデザインアイコンである「ホフマイスター・キンク」も確認できますね。
サイドボディ下部にメッキの装飾が施されて、高級感を演出しています。
サイドから見ると改めて「X7」の大柄なボディを感じる事ができます。
あれだけせり上がったボンネットですら普通に見えてしまうくらいキャビンが拡大され、見ただけで大型なのがわかりますよね。
リアビューです。
リアテールレンズグラフィックはBMWらしい「L」型のデザインを採用し、レンズ同士をシルバーメッキパーツで繋いでいます。
最近このテールレンズをメッキでつないだり、テールレンズ自体が繋がっているデザインが多い気がしますが、やはりこれもトレンドなのでしょうね。
リアバンパーには大型のマフラーエンドが確認できます。
後から見てみるとタイヤの太さに驚かされます。
おそらく305/35R21、もしくは315/30R22などの普通じゃ買えないサイズのタイヤだと思います。
もちろんグリップ性能も高いでしょうが、お値段も相当高いでしょうね(汗)
テールゲートは2分割となっています。
フルサイズSAVならではの開き方ですね。
BMW「X7」インテリア
BMW「X7」のインテリアです。
本当に素晴らしいインテリアです!
ハンドルについているエンブレムを見なくてもBMWとわかるデザインですね。
新型BMW3シリーズのインテリアも同じようなコンセプトになっているので、BMWのインテリアデザインは、しばらくこの横基調のスッキリとしたデザインになるでしょう。
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しかし、新型BMW3シリーズと決定的に違うところは、デコラティブパネル、つまり、ウッドパネルの採用です。
BMW「X7」のウッドパネルと使い方は本当に素晴らしいの一言です。
おそらくオプションでいくつかウッドパネルが用意されているでしょうが、このウッドパネルは本当に綺麗で、「X7」というラグジュアリーSAVに非常にマッチしていると思います。
センターコンソール部にもウッドパネルが採用され、横基調で未来的なデザインの中にウッドの伝統的なテイストを加える事で、上品なインテリアになっていると思います。
シフトセレクターはウッドパネルとは対照的にクリスタルを連想させるかのようなユニークなデザインになっています。
予想ですが、夜イルミネーションを光らせると何かが起こりそうなシフトセレクターですね。
エンジンの「スタートボタン」もクリスタルになっています。
上質なウッドに、妖艶なクリスタルが妙に大人っぽく見えます。
フロントシートのドリンクホルダーです。
何の変哲もないドリンクホルダーのように見えますが、良く見て下さい。
ブルーとレッドのイルミネーションが確認できますよね。
これは、ブルーが「保冷」で、レッドが「保温」になっています。
ドリンクホルダーの真ん中にあるスイッチで「保冷」と「保温」が切り替えられるようになっていて、飲み物に合わせて使用する事が出来ます。
今までありそうでなかった機能、というか、贅沢の極みのような装備ですね。
やはり「X7」は、最新かつ最上級モデルということもあり、インフォテイメントシステムにも一切の妥協も許されません。
メーターはデジタルメーターを採用し、ナビゲーションの誘導をはじめ、様々な情報をドライバーの為だけに表示します。
センターパネル中心には12.3インチのインフォテイメントシステムが採用され、最新のBMW ConnectedDriveがインストールされる予定です。
ナビゲーションのデータ―通信はもちろんのこと、コンシェルジュサービス、AI音声認識システム、リモート機能など多岐にわたります。
「X7」では、スマートフォンを「キー」として登録することが可能なので、ドアの施錠解錠、エンジン始動に至るまで便利で快適に使用できる機能が備わっている模様です。
「X7」では3列シートが標準設定となる様ですが、写真の通り、3列目のアームレストにもレザーパッドが採用されています。
それ以外にも、ドリンクホルダーと携帯電話の充電もできるようにUSBポートまで完備されているので非常に快適な仕様になっています。
3列目までレザー張りとは恐れ入りました。
しかも全席電動シートが標準装備になっているなど、満足のいく機能が搭載されます。
BMW「X7」スペック
エクステリアもインテリアも豪華絢爛な「X7」のスペックを見ていきましょう。
BMW「X7」のサイズ
BMW「X7」のサイズは、
- 全長5,151mm
- 全幅2,000mm
- 全高1,805mm
と、まさにフルサイズと呼ぶにふさわしい堂々たるサイズです。
このサイズ車は、あの世界一有名な大統領が乗っているフルサイズSUVとほぼ同じサイズとなります。
はい、ドン!
キャデラックのエスカレードです。
この車を目の前にすると、すべての車が軽自動車サイズに見えてくるほど、巨大な車です。
本当に「ビースト(野獣)」という名に相応しい、大型SUVです。
「X7」はこの巨大なボディにエアサスペンションとアダプティブダンパーを採用し、上質な乗り心地を実現しているようです。
さらに、「ラグジュアリー」と「Mスポーツ」のオプションが設定され、それぞれにエアサスのセッティングが違うようです。
さらに、悪路走破性を向上させた「xオフロード・パッケージ」というオプションも選択することが可能!
「だたでかくて、乗り心地が良いだけじゃない」というBMWのやんちゃな一面が垣間見れますね。
BMW「X7」のパワートレイン
やはりここまで大きいと「走り」が気になりますよね。
BMW「X7」に用意されるパワートレインは、ガソリンとディーゼルの2タイプ。
ガソリンエンジンは、
「xDrive40i」3リッター直6ターボ(340hp)
「xDrive50i」4.4リッターV8ターボ(462hp)
の2タイプ用意されます。
ディーゼルエンジンは、
「xDrive30d」3リッター直6ターボ(265hp)
「M50d」3リッター直6クアッドターボ(400hp)
の2タイプが用意されるので、「X7」には全部で4タイプのエンジンがラインアップ予定です。
いきなり「M50d」をラインアップするあたりがさすがと言うか、本気で「お金持ちに売ってやろう!」っていう気持ちが伝わってきますね。(笑)
やはり、世界のセレブからすれば、何でも高くて、速いものが良いに決まっていますからね。
ちなみに、日本仕様ではいきなり「M50d」の投入はないでしょうね。
BMW「X7」の日本発売時期は?
気になる日本での発売時期ですが、まだ未定です。
「X7」のメインマーケットはアメリカです。
言い換えれば、アメリカのセレブリティの為に発売を決定したといっても過言ではありません。
その証拠に、BMWの新型ラグジュアリーSAVである「X7」の生産拠点は、アメリカのスパータンバーグ工場です。
もし「X7」が日本で発売されたら、アメリカで生産され、アメリカから日本に輸入されるわけです。
ドイツ車はドイツで作るべきと考える日本のユーザーには少々酷な話でしょうね。
そういった観点から「X7」の日本発売を予想すると・・・・もしかして発売しないかも?と思ってしまうのですが、おそらく、発売はすると思います。
根拠としては、いくら道が狭い日本だとしても、フルサイズのSUVユーザーがいるということです。
レクサスのフルサイズSUVである「LX」をはじめ、トヨタの「ランドクルーザー」のユーザーも多いのも事実です。
そのような需要があるのであれば、BMWは「X7」を日本に投入するには十分な理由になりえます。
BMWの公式発表によると、「X7」は2019年3月に発売開始です。
ですので、日本発売開始は早くても2019年9月になるでしょう。
製造工場がアメリカにあるので、あの有名な大統領の動向次第では、「X7」の輸入が大幅に遅れる可能性もあります。
もしそうなると、2019年度中の日本発売は難しくなるでしょうね。
と言うことで、安全マージン(←なんのだよ!)を考慮して、BMWのX7の日本発売時期は、
2020年3月頃
と予想します。
ちなみに、BMW「X7」の予想販売価格ですが、余裕で1200万円を超えてくるでしょうね。
最低でも3リッターエンジンで、エアサス&可変ダンパー、全席電動シート、3列シート、レザー仕様などの装備が標準装備と考えると、安く見積もっても1200万円コースです。
Mの独り言
BMWのフラッグシップSAV「X7」は本当に素晴らしい車ですね。
特にインテリアデザインとクオリティーの高さには驚かされました。
今までのBMWのインテリアの中で一番クリーンでラグジュアリーな印象を与えてくれました。
そんな素晴らしい「X7」ですが、言わせて下さい。
やっぱりグリル、デカすぎだよぉ!
大きいグリルがトレンドなのはわかっています。
わかってはいるんですけど、「X7」のグリルは、なんかこう、わかるでしょ?
そう、「ブタっ鼻」感がスゴイ!
ボンネットにまで食い込むほど、キドニーグリルを巨大化させなければもっと良かったと思うんですけどね。
ということで、「もしもボンネットに食い込まないキドニーグリルだったら」
はい、ドン!
う~ん、ちょっとスポーティな感じになったかな?という程度ですね。
スポーティ感は増したけど、「ゴツさ」は少し薄れてしまいましたね。
いやぁ、本当にこのキドニーグリルの使い方は難しいですね。
マジでデザイナー泣かせなデザインアイコンだと思います。
しかし、キドニーグリルじゃないとBMWじゃないのも事実。
頑張れ!BMWのデザイナーさん達!
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まとめ
いかがでしたか?
BMWの最高級SUV、いや、最高級SAVの本気を感じることが出来ました。
一目でBMWと分かるエクステリアを採用しつつ、限界までフルサイズ化し、インテリアデザインに至っては、キャビンに身を任せた瞬間に高級車であることが実感できるクオリティーを実現していました。
もちろん「X7」に搭載される装備は妥協一つ許されない最新装置がインストールされています。
ターゲットがアメリカ市場ということもあって、「X7」の生産がアメリカになることもあり、日本での発売はいつになるかはっきりとはわかっていませんが、とても楽しみな車であることには変わり在りません。
世界中で人気を博しているSUV。
人気があればあるほど、SUVに求められるものは大きくなります。
その大きな期待が、新しい車を創造する原動力になっているもの事実です。
いつまでSUV人気が続くのかはわかりませんが、続く限り私たちをワクワクさせてくれる車を作ってもらいたいものですね。
BMW「X7」の日本発売が楽しみです。