アウディが史上最強の「RS6」となる「RS6GT(仮名)」の開発を進めています。
2023年5月にアウディ・スポーツの責任者がパフォーマンス重視の極端な「RS6」の開発を認めていました。
アウディ「RS6」は日本でも販売されており、2023年現在では「RS6パフォーマンス」がラインアップしています。
4.0ℓV型8気筒ツインターボガソリンエンジンが発生するパワーは、最高出力630馬力と最大トルク850Nmにも達するハイスペックモデルです。
そんな「RS6パフォーマンス」を上回る「RS6GT」プロトタイプの姿が雪上の走行テストで捉えられたことで、いくつかの変更点が確認できたので紹介します。
アウディ史上最強「RS6GT」プロトタイプ
アウディ史上最強の「RS6GT」プロトタイプですが、一見するとあまり変更点が無いように見えます。
変更点が分かりやすいように「RS6パフォーマンス」と「RS6GT」プロトタイプを比較してみましょう。
ヘッドライトユニットの形状に変化は見られませんが、ダミーかも知れません。
もしかするとヘッドライトグラフィックに若干の変更を加える可能性があります。
シングルフレームグリルの形状ですが、メッシュデザインの大きさが変更されていることがわかります。
また、フロントスポイラー形状も明らかに変更されているのが確認できます。
「RS6GT」プロトタイプのフロントバンパー形状の方が開口部が多く、スポーティな印象に仕上がっているようです。
ボンネットにもカモフラージュが施されているので何かしらの変更が加えられている可能性が高いでしょう。
「RS6GT」プロトタイプのリアを見ると、「RS」の象徴である楕円マフラーが確認できます。
雪上走行テストのためバックパネル全体が雪で覆われており、細部まで確認することは出来ません。
ヘッドライトユニットと同様に、テールライトユニットにも変更は見られません。
雪でリアバンパーが隠れていますが、リアディフューザーに付いた雪の形状から推測すると、ディフューザーのデザイン変更は間違いなく行われていると思います。
細かいところですが、リフレクターの場所がマフラーの横から上に変更されています。
リアスポイラーは明らかに大型化されていることが確認できます。
また、フロントフェンダーにはタイヤの後ろにエアベントが採用されたことでさらに迫力が増しているように見えます。
アウディ「RS6GT」は650馬力越え!
アウディ「RS6GT」には650馬力越えのハイパワーユニットが採用される予定です。
「RS」モデルの開発と生産を行うアウディ・スポーツの責任者が「パフォーマンス重視の極端なRS6」と語っていることからパワーアップはまず間違いなく行われます。
パワーアップはターボブーストと燃調で行われる可能性が高いですが、もしかすると電気モーターによるアシストである可能性も否定できません。
その場合は大掛かりなハイブリッドシステムではなく、手軽な48Vマイルドハイブリッドシステムとなると思われます。
アウディ「RS6」のベースモデルでは600馬力、「RS6パフォーマンス」では630馬力とパワーアップしているため、「RS6GT」では650馬力以上のスペックとなることが予想されます。
さらに、「RS6GT」では超軽量鍛造ホイールやセラミックブレーキの採用をはじめ、ボンネットとフロントフェンダーをカーボンパネルに置き換えるなどの軽量化が行われる可能性が高いです。
「RS6パフォーマンス」よりもハイスペックなエンジンと徹底的な軽量を実施することで、0-100km/h到達タイムを3.4秒から3.2秒に短縮することも不可能ではないでしょう。
アウディ「RS6GT」の発表は2024年後半?
アウディ「RS6GT」の発表は2024年後半に行われる可能性があります。
アウディは2024年に新型EVをはじめ、数多くのモデルチェンジを発表する予定なので、「RS6GT」の発表も行われる可能性が高いと思います。
「RS6GT」は新型車ではなく、ハイパフォーマンスグレードなので開発期間も比較的短いと予想されます。
アウディは「奇数=エンジン」「偶数=EV」という名称変更を計画しています。
偶数を冠する「A6」「S6」「RS6」はフルモデルチェンジを機に「A7」「S7「RS7」へとモデルと名称が統一される予定です。
「RS6GT」は「RS6」の最後のエンジンモデルとなる可能性が高いとされているため、アウディがどんなハイパワーエンジンを搭載するのかに注目が集まっています。
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