メルセデスベンツが3列シート7人乗りのSUV「GLB」コンセプトを発表!

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どうも、Mです。

2019年4月に開催された上海モーターショー2019で、ドイツのプレミアム自動車メーカーであるメルセデスベンツが新型SUVのコンセプトカー「GLB」を発表しました。

「GLB」はメルセデスベンツの実用性の高いコンパクトカーである「Bクラス」をベースとして開発されたSUVモデルです。

「Bクラス」はコンパクトでありながらベースとなる「Aクラス」よりも90mm着座位置が高く、最大で1,540ℓというラゲッジスペースが確保されているなど、高いユーティリティに定評があるモデルです。

そんな万能コンパクトカーをベースとする「GLB」はすでに発売されている「GLA」と「GLC」の中間に位置するサイズとなるのですが、その最大の特徴は「3列シート」が用意されている点だと思います。

これまで輸入車の3列シートのSUVとなると、メルセデスベンツ「GLS」、BMW「X5」、アウディ「Q7」、ボルボ「XC90」など、どれも全長が5m級のモデルしかありませんでした。

そもそもサイズが大き過ぎるし、価格面もほぼ1000万円コースとなるので、輸入車の3列シートのSUVを検討している方には悩みの種だったのでないでしょうか。

そんな大型で高額な3列シートのSUVが要らない方には朗報となるSUVモデルが発表されたというわけです。

今回発表された「GLB」はコンセプトモデルとは言え、市販モデルを意識した完成度の高いものとなっているように思えます。

日本で発売すれば注目を浴びるであろうメルセデスベンツの新型SUV「GLB」をご紹介します。

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目次

「GLB」コンセプトのエクステリア

フロントビュー

まずはフロントビューです。

メルセデスベンツ「GLC」にも採用されている最新のデザイン言語を取り入れたフロントマスクは、一目でメルセデスベンツと分かるものとなっています。

「GLA」と「GLC」に見られる都会的なデザインとはこの異なり「GLB」コンセプトからは本格派SUVの印象が強いようです。

バンパーには頑丈そうなバンパーカバーをイメージしたと思われるデザインが採用され、ルーフにはまるで過酷なSUVレースカーに見られるようなライトが採用されています。

装着されているタイヤも明らかに普通のタイヤではなく、悪路走行を視野に入れたオフロード用のものとなっています。

ヘッドライトユニットに目を向けると、上下2本のデイライトグラフィックと外側にロービームと内側にハイビームユニットが配置されていることがわかります。

ハイビームユニットは2つに分かられていることから自動配光システムが搭載されていて夜間の視認性を考慮したものとなっていることがわかります。

サイドビュー

サイドビューです。

ハッキリとしたキャラクターラインを採用しないメルセデスベンツらしいデザインとなっています。

サイドからのフォルムはメルセデスベンツの最上級SUVモデル「GLS」を彷彿とさせるとなっていますが、一度足元に目を向けるとオフロード用のタイヤで武装しているあたりが「GLB」のちょっとやんちゃなキャラクターが垣間見れます。

上海モーターショー2019で公開された車両のボディは2トンカラーで、アンダーは艶のあるブラックで塗装されています。

ちなみに「GLB」コンセプトのサイズは、全長4,634 mm、全幅1,890 mm、全高はルーフボックスを含めて高さ1,900 mmとなっており、CLAと比べると217mm長く、86mm広く、406mm高い仕様となっています。

またホイールベースは2,829mm確保されており、3列シートが可能なスペースとなっています。

正直なところ全長が「GLC」並みにあるので「GLB」をコンパクトSUVと呼んでもいいのかと疑問になってしまいますね。

リアビュー

リアビューです。

メルセデスベンツの最新のデザイン言語に則ったリアビューは「GLA」というより「GLC」よりのデザインとなっています。

とは言え、パンバーデザインは「GLA」に採用されているシルバーのカバーが採用されているなど、「GLA」と「GLC」のリアビューを織り交ぜたデザインとなっているようです。

ルーフに目を向けると、リアにもライトが採用されています。

このフロントとリアに採用されているルーフライトが市販車においてどのように変化するか楽しみです。

テールライトグラフィックもやはり最新のデザイン言語を採用し「GLC」を彷彿とさせるものとなっています。

テールライトの周りを囲うようにデザインされたグラフィックはあえて繋げず、2つに分けることで一目でメルセデスベンツ「GL」シリーズであることが認識できるようにしたのでしょう。

細かいところですが、エンドパイプから見えるマフラーの構造がとてもユニークですね。

出口が4つに分けられていますが、これがコンセプトモデルだからなのか性能上必要なものなのかは不明ですが、市販モデルでどのように変わってくるのか気になるところです。

「GLB」コンセプトのインテリア

それではインテイリアを見てみましょう。

メータークラスターからセンターコンソールにかけて一枚のディスプレイで構成されたインテリアは、メルセデスベンツ全モデルで見られる特徴です。

ジェットエンジンをイメージしているエアベントをはじめ、センターコンソールやドアパネルにはマルチカラーアンビエントライティングが採用されいます。

どのモデルも同じようなインテリアが採用されている為、単調とする声もあるようですが、エントリーモデルである「Aクラス」からフラッグシップモデルである「Sクラス」に至るまで同じハイテク&ハイクオリティという面で見れば素晴らしいことだと思います。

インフォテイメントシステムには「ハイ、メルセデス!」で起動するAI付き音声認識システムである「MBUX」が採用される上に、フラッグシップモデルの「Sクラス」譲りの運転支援システムが搭載される予定です。

それにしても「GLB」コンセプトのインテリアには「アルカンターラ」「アルミ」「木目パネル」など高級素材が見受けられますが、これを市販車にも採用すとなると結構お値段が張りそうですね。

まぁ、コンセプトモデルということあり必要以上に豪華にしているだけかもしれません。

「GLB」最大の目玉と言えば、「3列シート」です。

画像で確認する限りは一応座ることが出来そうです。

2列目のシートに関しては14mmのスライドが可能とのことなので、一番前までシートを動かしてこのフットスペースと思った方が良さそうです。

全長4.6mですので3列目のイメージとしては、以前低床ミニバンブームで名を馳せた「ホンダ ストリーム」や「トヨタ ウィッシュ」のような補助的なシートと考えると良いでしょう。

とは言え、狭かろうが3列目があるのと無いのでは大きく違いますからね。

ちなみに、3列目は床下収納式となっている為、シートが不要な時はラゲッジスペースとして活用できるようになっているなど実用性も高いようです。

「GLB」コンセプトのパワートレイン

「GLB」コンセプトのボンネットに収められているパワートレインは2.0リッター直4ターボエンジン(ガソリン)で、最高出力224PSと最大トルク360Nmを発生させるとても扱いやすいものとなっています。

トランスミッションは8速のデュアルクラッチ式トランスミッションが採用されるようなので、スムーズは変速と多段ギアによる鋭い加速が想像できます。

駆動方式はもちろんメルセデスベンツの四輪駆動システム「4MATIC」が採用され、「ダイナミックセレクト」のスイッチにより「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「オフロード」で4WDの特性を変えることが出来ます。

「エコ」「コンフォート」モードでは前後駆動配分は80:20となり、前輪に駆動力を置くことで燃費向上に貢献します。

「スポーツ」モードの前後駆動配分は70:30へと変化し、後輪の駆動力を高めることで走行性能を向上させます。

「オフロード」モードでは前後駆動配分を50:50とし、完全に悪路での走破性を意識した駆動配分となっています。

走行モードの切り替えが出来る車種はエンジンやトランスミッションの特性を変えるだけのモデルが多い中、前後駆動配分が50:50の「オフロード」モードまで用意されているのであれば、本格的なオフロードモデル並みの走破性を秘めているのかもしれません。

平日は子供の送り迎えと買い物に使い、週末は道なき道を進むことが出来る本格SUVとして使うことが出来るというまさにアウトドア派のファミリーにぴったりのモデルですね。

まとめ

メルセデスベンツの新型SUV「GLB」コンセプトをご紹介しました。

正直コンセプトとなっていますが、もうほぼほぼ完成していると言っても過言ではないでしょう。

後はルーフライトとルーフボックスをどのようにするかだけだろうと思います。

メルセデスベンツ「GLB」コンセプトのターゲットは、その見た目と3列シートからも分かるように「20代~30代のアウトドア派の子育て世代」です。

私の営業経験からすると、「出来るだけサイズが小さい3列シートの車」を検討する方は、あまり運転に自信が無い奥様も使うことを前提としている場合が圧倒的に多い印象です。

そのようなニーズは日本でも非常に多いと感じています。

このメルセデスベンツ「GLB」が日本で発売されれば、メルセデスベンツで最もコンパクトな3列シートSUVとして話題になることは間違いないでしょう。

もちろんメルセデスベンツという高級ブランドなので決して安くは無いと思いますが、1000万円以上する「GLS」と比べれば手が届く価格となることでしょう。

まだ正式なアナウンスはありませんが、この「GLB」は日本でも発売されると思われます。

今後も続くであろうSUV人気を追い風に、ニーズの高い「3列シート」を組み合わせた「GLB」の日本発売が楽しみです。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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