トヨタ自動車は２０２２年１０月の新車生産台数を下方修正！円安で納期が延びる可能性も？

２０２２年９月２２日、トヨタ自動車は２０２２年１０月の新車グローバル生産台数を下方修正すると発表しました。

トヨタ自動車は、９月から新車生産を強化し、月平均９０万台の生産を目指す計画を発表していました。

まさかの下方修正に、納車を待っているオーナーの落胆の声が聞こえてきそうです。

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１０万台減の８０万台に下方修正

画像引用元：carscoops

２０２２年１０月の新車生産台数は、トヨタ自動車が計画していた月平均９０万台から１０万台減った８０万台程度の生産に留まる見込みです。

内訳は、国内２５万台と海外５５万台となります。

１０月の減産に伴い、影響を受ける国内工場とラインは以下の通りです。

トヨタ自動車の人気車種である「ランクルプラド」「ハリアー」「クラウン」の生産が引き続き難しい状況のようです。

そして、トヨタ自動車のプレミアムブランドであるレクサスにおいては、ほぼ全車種において生産遅延が発生する見込みとなっています。

あくまで２０２２年９月２２日の段階での稼働停止日程なので、今後の状況によっては更なる稼働停止期間が予想されます。

明らかに生産が難しい状況が続いてはいますが、トヨタ自動車は「通期生産を予定通りの約９７０万台を見込んでいる。」としています。

ちなみに、トヨタ自動車が上半期（２０２２年１月～６月）で生産した台数は約３０８万台です。

つまり、下半期（２０２２年７月～１２月）で残りの約６６２万台を生産しなければなりません。

月平均で約１１０万台を生産しなければならないのですが、２０２２年７月のグローバル生産台数は約５０万台となっています。

本当に通年で約９７０万台の生産台数を達成出来るのか疑問が残ります。

しかしながら、トヨタ自動車がやるって言っているのだから信じる他無いでしょう。

トヨタの新車をオーダーして納車を心待ちにしているオーナーさんは、もうしばらく待つ必要があるかもしれません。

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原因は半導体部品不足

トヨタ自動車が計画より１０万台減となった原因を、半導体部品やコロナウイルス感染症拡大による影響等としているようです。

確かに、コロナウイルス感染症拡大によるパンデミックによって多くのメーカーが生産遅延に追い込まれています。

世界的に見てもコロナウイルスによるパンデミックは徐々に終息しつつあり、人々の生活も日常を取り戻しつつあります。

２０２１年後半から２０２２年初めにかけて深刻だった半導体部品の不足も少しずつではありますが、供給量が増しているようです。

しかしながら、世界的に人気のあるトヨタ自動車の場合、半導体部品の供給量が多少増えたとしても、まったく生産に追いついていないという状況だと考えられます。

受注に対して生産が全く追いついていないということですね。

ちなみに、トヨタ自動車の２０２２年上半期のグローバル販売台数は約４０３万台でした。

対して、生産台数は約３０８万台となっているので、約９５万台が下半期以降に生産されることになります。

さらに世界的に加速している自動車の電動化によって半導体部品をはじめ、電気ケーブルハーネスや充電池などの部品も不足していると言われています。

引き続き、トヨタ自動車のハイブリッドシステムやPHEVの購入の場合は、納車が長期化する覚悟が必要なようですね。

首を長くして納車を待っているオーナーさんの為に、トヨタ自動車が１台でも多く生産してくれることを願っています。

国内の新車納期が延びる可能性

国内で新車納車を心待ちにしているユーザー、そして、これから新車を購入するユーザーは更なる納期の長期化を覚悟する必要があると思います。

なぜなら、急激に進む円安の影響により、メーカーが国内向け生産よりも利益が取れる輸出向けの生産にシフトする可能性があるからです。

２０２２年１月に１ドル＝１１６円だった為替は、２０２２年９月では１ドル＝１４５円になっています。

つまり、アメリカで３万ドルで売られている車の本体価格は日本円にして３４８万円だったのに対して、円安の影響で４３５万円になっているということです。

当然ながら、円安になったからといって海外での販売価格を引き下げて販売することはありません。

２０２２年１月に３万ドルで販売されている車は、円安になった現在でも３万ドルで販売されています。

要するに、円安の影響で輸出による売り上げ高と利益が最大化していると考察できます。

輸出をすればするほど利益が大きい状態のときに、輸出を優先するのはビジネスとしては正しい判断だと思います。

だとすると、メーカーが国内生産台数を削ってでも売り上げと利益の取れる海外輸出の生産台数を増加させる計画に変更されても不思議ではありません。

今ならまだ生産遅延の理由は「コロナによる半導体部品不足」という大偽名分も通用しますからね。

もちろんメーカーが「輸出したいから国内生産を減らします！」なんてことを公に発表することは無いでしょう。

あくまで個人的な考察にすぎませんが、このまま円安が続くようであれば国内の新車納期の遅延は悪化する可能性があると考えられます。

何度も言いますが、これは可能性の１つに過ぎません。

とにかく、新車が納車されるまで引き続き辛抱強く待つ覚悟が必要になるでしょう。

新車の生産遅延により中古車の買取価格が高騰！

メーカーによる新車減産と大幅な遅延により、日本の自動車市場では中古車の価格高騰が発生しています。

更なる半導体不足によって新車が生産されない状態は２０２５年頃まで続くと予想されています。

新車がすぐに手に入らなければ、自ずと注目されるのはもうすでに市場にある中古車ですよね。

よって、今日現在、中古車の査定・買取額が大幅に上昇しています。

日本の自動車市場は中古車の売買が活発になっていることから、愛車の高額査定を獲得するチャンスと言えます。

とにかく、今の時点で、一度あなたの愛車の価値を知るために査定価格を知ることを強くお勧めします。

査定価格を知ることによるメリットは以下の通りです。

●愛車の査定額の適正価格を知るため
●愛車の「売り時」を見極めるため
●最小限のお金で色んな車に乗るため
●ディーラーとの交渉を優位に進めるため
●あなただけが損をしないため

今現在、あなたが愛車を手放す予定がなくとも、現在のあなたの車の価値（査定額）を知っておくことは決して損ではありません。

今後の車の買い替えの際に参考になることは間違いありません。

とにかく査定結果を見て、納得すれば手放して現金化すればいいし、納得しなければ乗り続ければいいだけです。

現在のあなたの車の価値を知るために利用してみるのも有りだと思います。

今は買取相場が上がっているので、あなたが想像している以上の買取額が提示されるかもしれませんよ。