2022年1月14日、東京オートサロンにてホンダシビックタイプRのプロトタイプがワールドプレミアを迎えました。
先代のシビックタイプRは2021年7月に販売及び生産を終了しており、ホンダファンからすると今回の新型シビックタイプRのお披露目は嬉しかったことでしょう。
ホンダが手掛ける「タイプR」という称号は、ただハイパフォーマンスなパワートレインを搭載した車ではありません。
パワーのみならず、軽さや空力に至るまで徹底的にサーキット走行にフォーカスされ鍛え抜かれたアスリートにのみ冠することが許される名です。
鈴鹿サーキットのテスト走行も終わっているので、新型ホンダシビックタイプRの発売は2022年秋頃という線が濃厚です。
今回は世界初披露された新型シビックタイプRを検証してみます。
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新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのフロントマスク
画像引用元:Car Watch
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのフロントマスクです。
厳重なカモフラージュが施されてタイプRにしては地味な印象を受けます。
先代より明らかに大型化されたロアグリルが只ものではない雰囲気を醸し出しています。
フロントバンパーサイドには何やら縦にスリットが入っているように見えます。
おそらくフロントタイヤへ空気を送るエアロダイナミクスを採用していると思われます。
先代シビックタイプRのボンネットに採用されていたエアダクトは廃止されたようです。
画像引用元:ホンダシビックタイプR
先代シビックタイプRと比べると、新型ホンダシビックタイプRプロトタイプはかなり大人しくなった印象を受けます。
悪く言えば地味、よく言えば大人のスポーツカーになったということでしょう。
開発責任者の話だと、パワートレインはハイブリッドシステムではなく純ガソリンエンジンであることは間違いないとのこと。
残念ながら現時点ではそれ以上の確定情報はありません。
ちなみに、仙台シビックタイプRのパワートレインは、320馬力と400Nmのトルクを発生させる2.0リットル4気筒V-techターボエンジンでした。
少なくとも先代シビックタイプRのパワートレインを下回ることはないと思われます。
スペックが同じでも立ち上がり重視、もしくはレスポンスの向上などのチューニングが施されていることでしょう。
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのサイドビュー
画像引用元:Car Watch
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのサイドビューです。
フロントマスク同様新型ホンダシビックタイプRプロトタイプは非常に落ち着いたエクステリアに仕上がっているという印象を受けます。
カモフラージュのおかげで細かいところまで確認できませんが、ゴテゴテした空力パーツは無いようです。
画像引用元:ホンダシビックタイプR
先代シビックタイプRと比べても、新型ホンダシビックタイプRプロトタイプからは派手さは感じられません。
もしかするとホンダの開発陣は「羊の皮をかぶった狼」をコンセプトに新型ホンダシビックタイプRプロトタイプを開発したのではないかと思うほど地味です。
しかしながら、先代シビックタイプRのリアドアからフェンダーにかけてのあべこべなラインが改善され、ボディの一体感が増しているのは好印象です。
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのリアビュー
画像引用元:Car Watch
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのリアビューです。
フロントマスクとサイドビューとは一転して、リアビューはまさにシビックタイプRといった風貌です。
派手なリアウィングの足は肉抜きされ空力と軽量化を両立したデザインのものが採用されています。
リアバンパーサイドにはリアタイヤハウスからの空気を放出するためのアウトレットらしきものも確認できます。
リアバンパー下部には大型のディフューザーが採用され、まさにスポーツカーと言わんばかりの印象です。
センターに配置されたトリプルエキゾーストシステムはまさに新型ホンダシビックタイプRプロトタイプをタイプRたらしめるものとなっています。
画像引用元:ホンダシビックタイプR
先代シビックタイプRと比べてみてもまったく迫力負けしていません。
先代シビックタイプRのリアビューは一見派手ですが、それだけです。
バカでかいリアウィングをはじめ、ダミーのエアアウトレットや何の役にも立たないブレードなどが採用されていました。
しかし新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのリアバンパーには無駄な装飾やデザインだけのものがあまり無いように見えます。
むしろ無駄な装飾が省かれ速さを追求しつくしたシンプルかつ合理的なデザインになっているようです。
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのインテリア
画像引用元:carscoops
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのインテリアです。
東京オートサロンに出展された新型ホンダシビックタイプRプロトタイプではインテリアを確認できませんでした。
しかし、アメリカの自動車メディア「carscoops」にインテリアの様子を捉えた画像がありましたのでご紹介します。
ダッシュボードに中央には固定されたインフォテイメントシステムが確認できます。
形状から推測すると約10インチのタッチスクリーンに物理ボリュームダイヤルが採用されています。
ダッシュボードにはレジスター(エアコンの吹き出し口)と一体化したと思われるメッシュデザインのパネルが採用されています。
ドライバー回りを詳しく見ていきましょう。
ドライバー正面のメーターナセルはフラットに見えます。
おそらく、従来のアナログ指針メーターではなく、液晶パネルが採用されてる可能性があります。
ステアリングにはアルカンタラー(スエード)が採用され、まるでGTカーやF1のような握り心地が味わえそうです。
シフトノブはタイプR伝統のアルミ削り出しであることが確認できます。
タイプRのシフトノブは夏の炎天下では触ったら火傷するんじゃないかってくらい熱くなるので注意が必要です。
画像引用元:ホンダシビックタイプR
先代シビックタイプRのインテリアと比べてみると、新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのインテリアのほうがシンプルになっていることが分かります。
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのインテリアのほうがレジスターなどが上手に隠れていますよね。
どこかレーシングカーのような雰囲気があり個人的には新型ホンダシビックタイプRプロトタイプのインテリアのほうが好みです。
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新型ホンダシビックタイプRプロトタイプの鈴鹿サーキット走行動画
新型ホンダシビックタイプRプロトタイプが鈴鹿サーキットでFF最速タイムを更新しました。
プロトタイプ車両で本気の走行テストしているということは新型シビックタイプRの開発は最終段階に入ったとみていいでしょう。
ホンダはハイパースポーツカーNSXの生産を終了したので、ホンダが本気で作るスポーツカーは新型ホンダシビックタイプRだけになります。
2022年は電気自動車の開発が本格的に始まる時代です。
ホンダの提唱する「タイプR」という車は時代に逆境する車かもしれません。
しかしながら、新型ホンダシビックタイプRのようなストイックなスポーツカーを最後の最後まで作ってくれるホンダという会社は好きです。
映像にもありましたが、「タイプRのライバルはタイプRだけ」という言葉が印象的でした。
やっぱりホンダって根っからのエンジン屋さんなんだなぁと思います。
新型ホンダシビックタイプRの正式発表が楽しみです。
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