どうも、Mです。
2018年6月21日、ドイツの自動車メーカー、アウディがコンパクトセグメントである、A1のフルモデルチェンジを発表しました。
アウディのA1という車は、アウディでは一番コンパクトな車になります。
全幅は174cmで、全長は4m以下の398cmです。
輸入車でA1くらいのコンパクトカーですぐ思い浮かぶのは、フォルクスワーゲンのポロ、ミニのミニクーパー、フィアットのフィアット500、そして、スマートといったところでしょうか?
とにかく、アウディのA1は、輸入車に乗りたいけど、大きいのは運転できないという方に人気を博し、「小さな高級車」と雑誌でも賞賛された車です。
そんなA1がフルモデルチェンジを迎えました。
A1には3ドアのモデルも設定されていたのですが、新型のA1では5ドアの「Sportback」のみの設定となっています。
さぁ、そんな新しくなったA1は、どんな車になったのでしょう。
早速、検証してみましょう。
アウディA1のエクステリア
新型A1のエクステリアです。
まずは、フロントマスクから。
アウディのアイデンティティであるシングルフレームグリルは健在ですね。
シングルフレームグリルも目を引きますが、ヘッドライトのグラフィックも目立ちますね。
線で光らせるのではなく、面で光らせているのがとてもユニークですね。
ここで、A1をモデルチェンジ前後の画像で比べてみましょう。
はい、ドン!
モデルチェンジ前のA1と比較すると、本当に雰囲気がガラッとかわりましたね。
彫が深くなったというか、男前になったというか、かなりアグレッシブなデザインになっています。
シングルフレームグリルも横に引き伸ばしたようにワイド&ローなり、6角形になっているのがはっきりと見て取れます。
コロッとして可愛らしいイメージだったA1が、ゴツカッコいい感じに生まれ変わっています。
そして、新型A1のエクステリア・デザインは、韓国人デザイナーのドージン・チョーイ氏で、ボンネットとシングルフレームグリルの間に見えるスリットは初代クワトロのものをレイアウトしたと語っていました。
初代クワトロって?
はい、これです。ドン!
分かりますか?
ボンネット前方にスリットがありますよね。
この初代クワトロのデザインを新型A1に取り入れたとのことです。
2018年6月に発表されたアウディの新型SUVであるQ8にも、クワトロのグリルデザインを取り入れるなど、1周回ってクラシカルなデザインが流行っているんでしょうね。
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サイドビューです。
ルーフが伸びやかになったので、よりスポーティーな印象になっています。
さらに、キャラクターラインもモデルチェンジ前と比べて、力強く、彫の深いものに変更されていますね。
特に、リアフェンダー部は、横から見ただけでも膨らみがわかるほど、張り出しています。
アウディは視認性を高めるために、シックスライトウィンドウと提唱していたのですが、新型A1ではその意匠は見うけられませんね。
シックスライトウィンドウとは、サイドガラスが片側3面、両方で計6面のガラス面を持つデザインを採用し、ドライバーの視認性を高めるというアウディが提唱していたデザインの名称のことです。
ここでモデルチェンジ前後のサイドビューを比べてみましょう。
はい、ドン!
左が新型A1で、右が旧型A1です。
旧型A1の窓を見て下さい。
大きい窓が2枚と、小さいですが、三角形の窓が確認できますよね。
サイドウィンドウが3面、両側で6面、つまり、シックスライトウィンドウになっています。
そして、新型A1では、シックスライトウィンドウはなく、大きい窓が2枚のみ。
シックスライトウィンドウを排除したことで、一層Cピラーの存在感が増し、一目でA1と分かるエクステリアを手に入れています。
あれだけ提唱していたシックスライトウィンドウを廃止したのは、安全装置が普及したおかげなのかもしれませんね。
ボディー剛性も間違いなく向上しているでしょう。
ルーフからテールにかけてのデザインが変わってますね。
新型A1はまるでワゴン車やSUV車のようなラインが採用されています。
リアビューです。
テールレンズのグラフィックとヘッドライトのグラフィックは同じコンセプトでデザインされていますね。
ヘッドライトと同様に、線ではなく、面で光らせるグラフィックが採用されています。
こんな感じです。
はい、ドン!
こういった、計算されたというか、コンセプトがブレないデザインは、さすがアウディですね。
では、モデルチェンジ前後のリアビューを比較します。
はい、ドン!
モデルチェンジ前のA1と比べてみると、新型A1は、全体的に車の丸みが減り、直線的なラインになっていることがわかります。
リアフェンダー部の盛り上がりも、オーバーフェンダーのようになっています。
こうやって見てみると、新型A1のリアガラスの面積が狭くなっているようですね。
リアバンパーのデザインの相まって、まるでスポーツカーのテールを見ているかのようなデザインになっています。
これは、カッコいいですね。
アウディA1のインテリア
では、インテリアを見て行きましょう。
新型A1には、水平基調のデザインが取り入れられ、シンプルで、且つ、未来的なインテリアに仕上がっています。
センターパネルはドライバー側にオフセットされ、使い勝手も良さそうですね。
メーターナセルには、バーチャルコクピットが確認できます。
そして、なんといっても、センターパネルに設置されたディスプレイが目を引きます。
10.1インチのタッチスクリーンとなっていて、ボイスコントロール、アウディコネクトにも対応しているとのこと。
指を使って、スクリーンに文字を書いて、目的地設定や電話帳の検索などが行える最新のインフォテイメントシステムです。
アウディはこれまで、ナビゲーションの操作にダイヤルとボタンのついたコマンダーを採用していたんです。
タッチパネルだと必ずパネルを見ながらじゃないと操作出来ないから、手元を見なくても直感的に操作できるコントローラーを採用し続けていたのですが、もう古いと感じたのか、安全装置の進化なのか、急にタッチパネルに方向転換しましたね。
ちなみに、このインフォテイメントシステムは、アウディのフラッグシップモデルである、「A8」を同じものが採用されているとのこと。
一番コンパクトなアウディとはいえ、アウディはアウディ。粋な計らいですね。
アウディA1の走行性能は?
やはり気になるのは、新型A1の「走り」ですよね。
まず、パワートレインですが、1リッター3気筒が用意されるようです。
しかも、95psと116psの2種類のチューンが用意され、96psモデルが「A1 25TFSI」、116psモデルが「A1 30TFSI」となるとのこと。
さらに、1.5リッター4気筒エンジンで最高出力150psのモデル「A1 35TFSI」も用意される模様。
そして、トップモデルは、2リッター4気筒エンジンで、最高出力200psを発生する「A1 40TFSI」もラインアップ予定。
ちなみに、色々騒がれているディーゼルエンジンの仕様は今のところ、存在しないとのこと。
乗り心地に関しては、モデルチェンジ前のA1に比べ、まず確実に静粛性と剛性は上げてくるでしょう。
モデルチェンジ前のA1は、後席の乗り心地が堅すぎたので、新型A1ではその点の改善を期待したいところです。
アウディA1のサイズは?
新型A1はスポーツバック=5ドア仕様のみとなり、そのボディのサイズは、
全長4.03m (+5cm)
全幅1.74m(±0cm)
全高1.41m(-1cm)
ホイールベース2.56m(+9cm)
となっています。
全幅は変更なしですが、全長が5cm伸びています。
そして、ホイールベースは9cmも延長されました。
直進安定性の向上はもちろんのこと、ハイパワーエンジンの搭載を視野に入れたホイールベースとなっています。
ちなみに、トランク容量は、リアシートを立てた状態で65リッター増の335リッターで、フラットに畳むと、1090リッターの容量を確保しています。
アウディA1の装備&オプションは?
色々と新しくなっている新型A1の装備を予想してみます。
まずエクステリアですが、引き続き、コントラストルーフが設定されます。
そして、新型A1では、アルミホイールのカラーも選択可能とのこと。
個性的なA1を作るにはもってこいのオプションですが、日本仕様に取り入れられるかどうかは、正直、微妙ですね。
インテリアですが、アウディバーチャルコックピットをはじめとする、アウディの先進技術はオプションとして選択可能となっています。
前後のパーキングセンサーとバックカメラはオプションというより、グレードによって標準装備といったところでしょうね。
ナビは標準ではなく、オプションになるでしょう。しかも結構高額オプションだと思います。
LEDライトによる30色のインテリアライトも採用されます。
雰囲気や気分に合わせて、夜間走行時のインテリアを愉しめそうです。
モデルチェンジ前のA1には一切無かった安全装置は、新型A1では採用されます。
シングルフレームグリル下部に設置されるミリ波レーダーとセンターミラー部のカメラによってレーンアシスト、歩行者を検知できる自動ブレーキはもちろん、レベル3並みのアダプティブ・クルーズ・コントロールが装備可能となるでしょう。
スピーカーは、デンマークの高級スピーカーメーカーである、バング・アンド・オルフセン社のスピーカーがオプションで選択可能です。
音に拘りがある方は必見のオプションです。
エアコンは、写真で確認する限り、運転席と助手席で独立して温度設定が出来る、デュアルオートエアコンのようです。
新型A1では初となる、ダンピングコントロール付サスペンションもオプションとして設定されます。
全グレードでの設定ではないでしょうが、「走り」に拘る方はぜひ検討してみてはいかがですか?
アウディA1の日本販売価格と発売時期は?
さぁ、新型A1購入への意欲が高まってきたところで肝心の日本販売価格と発売時期です。
A1の日本販売価格
まずは、日本販売価格ですが、いい物には、それなりの値段がするものです。
発表されているドイツでの価格は、ベーシックモデルである1リッター3気筒エンジンのA1 25TFSIが、19%の付加価値税込みで、1万9500ユーロ(約260万円)となっています。
「えっ、意外と安くない?」と思ったあなたに残念なお知らせです。
ドイツでは、本当に「素」のタイプが存在ます。
エアコン、ミッションはマニュアルで、ヘッドライトもハロゲン、サイドエアバッグレス、前後センサー無し、安全機能も無しなど、本当にエンジンとボディーだけという設定が可能なのです。
もしその状態で約260万円だとしたら、
新型A1の日本販売価格は、285万円と予想します。
根拠は、A1のアッパーモデルであるA3 Sportbackの車輌本体価格が、¥2,960,000であること。
新型A1が新しいからと言って、アッパーモデルの価格を上回ることはないと予想しました。
そして、もう一つの根拠として、本国のベースモデル約260万円に、オートマチックトランスミッション、デュアルオートエアコン、サイドカーテンエアバッグを装備させたらそのくらいになるんじゃないかと思います。
当然、ナビゲーション、バーチャルコックピット、安全装置、アドバンスキー、前後センサー+リアカメラ、LEDヘッドライト、LEDインテリアライト、などの快適便利装置は全てオプションとして別途必要となります。
ですので、ナビやLEDヘッドライト、安全装置などの先進装備を付けた、実際の車両価格は、結局、380万円くらいになるんじゃないでしょうか。
A1の日本発売時期
そして、新型A1の日本発売時期ですが、ドイツ本国では、7月末から受注が始まり、11月からデリバリーが開始されるということです。
そうすると、おそらく日本仕様の受注始まりは、2018年12月頃となるでしょうね。
ということは、日本発売時期は、早くても、2019年6月頃ではないでしょうか。
もちろん、世界的に新型A1の需要が高まれば、日本販売時期が後ろ倒しになることも充分考えられますので、最短で2019年6月、最悪でも2019年中と思っておいた方がよさそうですね。
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Mの独り言
新型A1すごくいい感じに仕上がっていますね。
エクステリアもアグレッシブになって個人的には好きなデザインになっています。
インテリアも最新のアウディのデザインが採用され、近未来感のある雰囲気を演出しています。
そんな、新型A1のインテリアですが、言わせてもらいます。
なぜ、サイドブレーキがハンドブレーキのままなの!?
アウディのラインアップを見る限り、A1以外のサイドブレーキは、指先ひとつでON/OFF可能な、ボタンタイプが採用されています。
新型A1は、そのボタンタイプになると思っていたのですが、画像を確認したところ、ハンドレバーのままでした。
ハンドレバー式がダメと言っているんじゃないんです。
もちろん、こっちの方が直感的に扱えるという人にはいいとは思います。
でも、あれだけ先進性を謳っているアウディが、満を持して発表した新型A1のサイドブレーキがハンドレバー式って、どういうことよ!
と思ってしまいました。
出来ればボタンタイプのサイドブレーキにしてほしかったですね。
まとめ
いかがでしたか?
アウディの新型A1が進化しました。
エクステリアは、よりスポーティーでアグレッシブなデザインが与えられましたね。
インテリアは、アウディらしい宇宙船のようなコックピットになり、近未来感が演出されています。
エンジンラインアップも、2種類の1リッターモデル、1.5リッター、そして2.0リッターと老若男女問わず、幅広い選択が可能になっています。
ボディーサイズは、全長は少し伸びたものの、基本的にはキープコンセプトで、日本では非常に使いやすい大きさにまとまっていると思います。
装備面は、安全装備が選択可能になるなど、便利になる一方で、オプションが増えることによる車両価格の高騰が心配ではありますが、さらに魅力ある車になったことは間違いありません。
日本販売価格は、モデルチェンジ前と比べると、確実に上がると思います。
まぁ、その分、良くもなりますからね。
新型A1の2019年の日本発売が楽しみですね。
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