ドイツのチューニングメーカーであるブラバスがポルシェ911ターボSカブリオレをベースに仕上げた「820」がヤバいです。
ブラバスが「PowerXtraP38S-820」と呼ぶチューニング911ターボSカブリオレの名前の由来は、最高出力が820馬力だからです。
820馬力だから「820」と呼ばれているド直球のネーミングセンスは嫌いではありません。
今回は、ブラバスが仕上げたポルシェ911ターボSカブリオレ「820」のヤバさを紹介します。
画像引用元:carscoops
ブラバス「820」の驚愕スペックは?
ブラバス「820」の驚愕スペックを紹介します。
ブラバス「820」に搭載されているパワートレインの最高出力は820馬力、そして最大トルクは950Nmという化け物スペックに仕上がっています。
まず、ブラバスはブラバス専用設計のブラバスターボをポルシェ911ターボSカブリオレにインストールすることで、パワーのアップデートを行いました。
加給圧の高められたターボユニットに合わせてブラバスによって再調整されたECUチューニングが施されています。
手を加えれたのはエンジン回りだけではありません。
ブラバスがポルシェ911ターボSカブリオレのために専用開発したブラバスインコネルエキゾーストによって、排気効率の向上はもちろん、独特なサウンドにも拘った仕様になっています。
ブラバスのチューニングによりブラバス「820」は、0-100km/h加速を2.5秒という驚異的な数字で駆け抜けることが可能となりました。
さらに最高速度は340km/hを実現しました。
オリジナルのポルシェ911ターボSカブリオレを大きく上回るスペックを持つブラバス「820」には、「スポーツモード」とは別に「帰宅モード」も加えられています。
「帰宅モード」を選択すると、ブラバスインコネルエキゾーストシステム内のバルブが閉じて消音モードに移行します。
ブラバス「820」には、820馬力のモンスターエンジンが一瞬で静かになるというご近所に配慮された機能が装備されています。
さすがに820馬力は扱えないというドライバーには、720馬力と控えめなブラバス「PowerXtraPS38S-720」も用意されています。
ブラバス「820」との違いは、「720」はECUチューニングのみに留まっている点です。
つまり、「720」には、ブラバスターボとブラバスインコネルエキゾーストが搭載されていません。
「820」にあった「帰宅モード」も使用することが出来ません。
しかしながら、ブラバス「720」の0-100km/h加速タイムは2.6秒、最高速度335km/hとなっています。
ブラバス「720」でも十分すぎる高スペックとなっています。
ポルシェの1250台限定車「911スポーツクラシック」ってどんな車?
ブラバス「820」ってどんな車?
ブラバスによってチューニングされたポルシェ911ターボSカブリオレは、細部にわたるまで手が加えられ「820」に生まれ変わっています。
ブラバス「820」には至る所に「BRABUS」のロゴが散りばめられています。
ポルシェのロゴは「BRABUS」と刻まれたロゴが装着され、カーボンファイバー製のエアロで構成されたフロントバンパーにも「BRABUS」ロゴが確認できます。
もちろん見た目だけではなく、エアロダイナミクスを最大限に活かすためのデザインになっていることは言うまでもありませんよね。
ブレーキキャリパーとアルミホイールのセンターキャップに至るまで「BRABUS」のロゴが展開しています。
専用のアルミホイールデザインは強度を保ちつつも、肉抜きされ軽量化も図られているように見えます。
サイドスカートエンドにもカーボンファイバー製の空力パーツが採用されていますが、そこにも「BRABUS」ロゴが入れられています。
ポルシェらしさを残しつつ、「BRABUS」らしさも最大限に発揮しているエクステリアに仕上がっていると思います。
専用設計されたカーボンファイバー製のリアウィングにも「BRABUS」ロゴが確認できます。
リアウィングは、走行モードや速度によってダンパーで上下するようになっています。
通常だとポルシェのロゴがあるところは当然のように「BRABUS」のロゴに置き換わっています。
リア周りにも惜しげもなくカーボンファイバー製のエアロパーツが採用されています。
ただでさえ空力が優れている911ターボSカブリオレに手を加える勇気がスゴイですよね。
そしてポルシェらしいシルエットを大きく崩しすぎていないところに好感が持てます。
ブラバス「820」が手を加えたのはエクステリアだけではありません。
インテリアもしっかりとブラバス仕様になっています。
レッドステッチとレッドパネルを採用することで、アグレッシブな印象を受けるインテリアに仕上っています。
ところどころにカーボンファイバー製のパネルを埋め込むなど細かい仕事が目を引きます。
シートにも「BRABUS」ロゴが展開されているので、シート自体もブラバスがデザインしたものになっているようです。
ドアサイドシルにも「BRABUS」ロゴがあります。
本当に徹底していますね。
ブラバス「820」は、もはやポルシェではなく、全く新しい車なのかもしれません。
徹底的に拘りぬかれたチューニングと仕上げを見ていると、「神は細部に宿る」そんな言葉を思い出させてくれる仕様になっています。
今のところ日本での展開は発表されていませんが、ぜひブラバス「820」が走っている姿を見てみたいものですね。
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