トヨタ新型「ランドクルーザー250(以下:ランクル250」の日本発売が2024年3月上旬に開始されます。
まずは「ランクル250」のデビューを記念した特別仕様車「ファーストエディション」が発売され、2024年5月以降にカタログ(一般)モデルの発売が開始される予定です。
2023年8月に行われたワールドプレミア以降、世界中で注目が集まっている新型「ランクル250」の情報が少しずつ分かってきました。
日本市場では「ファーストエディション」に2つのグレードが用意され、合計で7000~8000台が生産される見込みです。
カタログモデルでは3つのグレードが用意されることが判明しています。
グレードが判明したらやはり日本での発売価格が気になるところです。
今回は新型「ランクル250」に用意される3つのグレードの日本発売価格を本気で予想したいと思います。
エントリーモデル「GX」の日本発売価格はいくら?
まずは新型「ランクル250」のエントリーモデルとなる「GX」の日本発売価格は520万円になると予想します。
新型「ランクル250」GX標準装備(予想) |
角目3眼LED ヘッドライト |
Toyota Safety Sense |
電動パーキングブレーキ |
オートブレーキホールド |
前方ドライブレコーダー |
パノラミックビューモニター |
18インチアルミホイール (タイヤ:245/70R18) |
7インチTFTマルチディスプレイ LCDのハイブリッドメーター |
8インチディスプレイオーディオ (6スピーカー) |
寒冷地仕様 |
新型「ランクル250」のグレードと「GX」の日本発売価格の算出に関しては、『「ランクル250」は3つのグレード展開で販売価格は500万円前半になるっぽい!』を参照してください。
M’s reportでは、新型「ランクル70」の装備内容と日本販売価格を参考にして、新型「ランクル250」の「GX」の装備内容を比較した結果、「GX」の日本発売価格を520~530万円になると予想しました。
ここでは新型「ランクル250」のエントリーモデル「GX」の価格を520万円と仮定して推測を進めていきます。
中間グレード「VX」の日本発売価格はいくら?
新型「ランクル250」の中間グレード「VX」の日本発売価格はディーゼルで590~600万円、ガソリンで530~540万円になると予想します。
中間グレード「VX」で追加される装備と装備の予想価格を考えてみました。
「VX」に追加される装備と予想価格 | |
LEDヘッドライト | 220,000 |
Toyota Safety Sense+α | 55,000 |
電動ムーンルーフ | 110,000 |
電動パワーテールゲート | 77,000 |
デジタルインナーミラー | 55,000 |
前後方ドライブレコーダー | 33,000 |
床下透過表示機能 パノラミックビューモニター | 55,000 |
ルーフレール | 33,000 |
18インチアルミホイール (タイヤ:265/64R18) | 88,000 |
12インチディスプレイ オーディオ | 110,000 |
リヤヒッチメンバー | 33,000 |
デジタルキー | 33,000 |
合計 | 90,2000 |
「GX」の装備に加えて「VX」で追加される装備と予想価格の合計は90万円前後になると予想されます。
「GX」と「VX」共にディーゼルエンジンの価格を算出しています。
装備の価格は予想なので10~20万円の誤差があることを考慮しても、「GX」と「VX」には70~80万円の価格差が想定されます。
よって、新型「ランクル250」の中間グレード「VX」の日本発売価格は590~600万円に設定されると予想します。
尚、「VX」ではガソリンエンジンが選択可能なグレードとなります。
「ランクルプラド(150系)」の価格設定では、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの価格差は654,000円でした。
この価格差を考慮すると「VX」のガソリンモデルの価格もディーゼルモデルと比べて60万円程度価格を抑えた設定となる可能性があります。
よって、中間グレード「VX」のガソリンモデルの日本発売価格は530~540万円に設定されると予想します。
新型「ランクル250」中間グレード「VX」価格予想 | |
エンジン | (予想) | 日本販売価格
ディーゼル | 590~600万円 |
ガソリン | 530~540万円 |
「VX」ではガソリンモデルを選択することでエントリーモデル「GX」とほぼ同等の価格でワンランク上装備が手に入れる価格設定となりそうです。
それにしてもディーゼルモデルで590万円とは、予想価格とはいえ高すぎるような気がします。
上位グレード「ZX」の日本発売価格はいくら?
新型「ランクル250」の上位グレード「ZX」の日本発売価格は660~670万円に設定されると予想します。
上位グレード「ZX」のパワートレーンはディーゼルエンジンのみとなります。
よって、「VX」のディーゼルモデルと「ZX」の装備と装備の予想価格を比較してみました。
「ZX」に追加される装備と予想価格 | |
オートハイビーム機能付 LEDヘッドライト | 55,000円 |
可変スタビライザー | 77,000 |
電動デフロック | 55,000 |
20インチアルミホイール (タイヤ:265/60R20) | 88,000 |
ハンズフリー 電動パワーテールゲート | 55,000 |
マルチテレインモニター | 55,000 |
12.3インチフル液晶メーター | 55,000 |
ヘッドアップディスプレイ | 99,000 |
12.3インチディスプレイPLUS 【新世代コネクテッドナビ】 | 165,000 |
JBLプレミアム オーディオシステム | 165,000 |
置くだけ充電 | 22,000 |
ITSコネクト | 33,000 |
合計 | 924,000 |
「VX」の装備に加えて「ZX」の装備予想価格は約90万円割高になると予想されます。
装備の価格は予想なので10~20万円の誤差があることを考慮しても、「VX」と「ZX」には70~80万円の価格差が想定されます。
よって、新型「ランクル250」の上位グレード「ZX」の日本発売価格は660~670万円に設定されると予想します。
新型「ランクル250」は高級車だ
新型「ランクル250」グレード別の価格予想 | ||
グレード | エンジン | (予想) | 日本販売価格
GX | ディーゼル | 520~530万円 |
VX | ガソリン | 530~540万円 |
ディーゼル | 590~600万円 | |
ZX | ディーゼル | 660~670万円 |
今回の検証で新型「ランクル250」は高級車の部類に属することが明らかとなりました。
発売価格が高くなることは想像できましたが、まさかエントリーモデルの「GX」ですら500万円前後になるという結果となりました。
せめてエントリーモデル「GX」にガソリンモデルがあれば、450万円前後の価格設定になった可能性がありますが、残念ながらディーゼルエンジンのみが設定される予定となっています。
注目すべきは「VX」のガソリンモデルの価格設定ではないでしょうか。
「VX」のガソリンモデルの価格がエントリーモデル「GX」よりも少し高い程度(差額20~30万円)に設定されるのであれば、「VX」のガソリンモデルを選ぶユーザーが多いと推測できます。
「ランクルプラド(150系)」のエンジン別販売構成比を調べてみたら、ガソリン7:ディーゼル3という割合でした。
トヨタは中間グレード「VX」のガソリンモデルを売れ筋グレードとしている可能性が高いと思われます。
もしそうであれば、「VX」だけヘッドライトユニットを「角目」と「丸目」が選べるようにしたのか納得できますね。
「残クレ」「KINTO」ありきの価格設定
新型「ランクル250」の強気な価格設定に関しては、「残クレ(残価設定型ローン)」や「KINTO」の利用を前提としているからかもしれません。
「残クレ」や「KINTO」を利用すれば、新型「ランクル250」の乗り出し価格(トータル金額)ではなく、月々の支払い額が払えるかどうかが焦点となります。
契約する年数にもよりますが、月々5~8万円が払えるなら新型「ランクル250」に乗れるイメージになるかもしれません。
トヨタ販売店としても「残クレ」や「KINTO」を利用してもらうことで新型「ランクル250」の転売防止につながりますからね。
今回は、新型「ランクル250」の日本発売価格を予想してみましたが、大幅に予想が外れる(価格が安くなる)ことを祈るばかりです。
おまけ:「ランクル300」価格改定が行われるらしい
新型「ランクル250」の日本発売価格を予想した結果、兄貴分でもある「ランクル300」と同等の価格設定になっています。
その「ランクル300」に関する情報ですが、2024年夏ごろに改良新型モデルが発表になるようです。
エクステリアやインテリアに大きな変化はないものの、Toyota Safety Senseに追加される機能が有ったり、グレードによっては12.3インチフル液晶メーターにグレードアップされたりするようです。
そして、改良新型モデルへの移行を機に「ランクル300」の大幅な価格改定が予定されているという情報があります。
2024年2月現在、「ランクル300」のエントリーモデルの日本発売価格は510万円となっていますが、大量のバックオーダーによる受注停止が続いているため価格改定が行われていません。
自動車部品の原材料費の高騰と新型「ランクル250」の日本発売によって「ランクル300」の日本発売価格は最低でも600万円前後まで引き上げられる可能性があります。
ちなみに、「ランクル300」の改良新型モデルの発表で受注が再開されるという明るいニュースがある一方で、ある程度の台数(もしくは期間)を生産したのち「ランクル300」は日本市場での販売を終了するという噂があるようです。
もちろん噂のレベルですが、同じプラットフォームを共有する新型「ランクル250」の存在を考えれば、近い将来「ランクル300」の日本販売終了はあり得る話かもしれません。
一旦「ランクル300」の日本販売終了の話は置いておいて、2024年夏ごろの改良新型モデルの発表と受注再開に期待しましょう。