トヨタのスポーツクーペモデル「GR86」の次期新型モデルには、トヨタ単独による完全自社開発で行われる予定のようです。
初代トヨタ「86」と2代目トヨタ「GR86」はスバルと共同開発(スバルの工場で生産もされている)でした。
もし3代目となる次期新型「GR86」がトヨタの完全自社開発となれば、トヨタの新しいアイデンティティとなった「ハンマーヘッドデザイン」が採用される可能性も十分あります。
また、3代目「GR86」に搭載されるパワートレインは、なんと「直列3気筒ハイブリッドエンジン」が採用されるのではと噂されています。
トヨタ「GR86」と言えば、スバル「BRZ」と同じスバル製の2.4ℓ水平対向4気筒エンジン(ボクサー4)が採用されていました。
フルモデルチェンジを機に、トヨタ3代目「GR86」では、スバルとの共同開発から決別して、完全自社開発による独自のデザインと次世代ダウンサイジングターボへと切り替えるつもりかもしれません。
豊田章男会長が次期新型「GR86」の自社開発を指示?
トヨタの自動車開発に大きな影響力を持つ豊田章男会長が次期新型「GR86」の自社開発を関係者の前で宣言したらしいのです。
この吉報を報じたのは、これまで数々のスクープを報じてきた「Xマガジン」さんです。(私は毎月楽しみに購読しています。)
2023年6月26日発売のXマガジンに掲載されている記事によると、豊田章男会長は「GR86」の継続に前向きな考えであり、自社開発を望んでいることが伺えます。
スポーツカーの販売台数が減少傾向にある中、豊田会長が「GR86」の継続を示唆したことは喜ばしいことであることは間違いありません。
さらに、トヨタによる完全自社開発を指示したとなれば、車好きとしては期待せざるを得ませんよね。
初代と2代目はスバル「BRZ」の兄弟車として開発と生産が行われていたので、「シャーシ」「モノコック」「エンジン」という性能とデザインはほぼ固定されていました。
差別化を図れたのは、乗り心地とドライビングフィーリングを左右する「サスペンション」と、エクステリアデザインを変更するヘッドライトグラフィックやバンパー類、その他インサートの有無といったところでした。
もし豊田会長の意向通りに次期新型「GR86」が完全自社開発されることになれば、全く新しい「GR86」になることは間違いありません。
正直、新生「GR86」のボクサーエンジンのフィーリングが好きなオーナーさんには申し訳ありませんが、個人的にトヨタの完全自社開発による次期新型「GR86」の誕生を期待しています。
トヨタ次期新型「GR86」は「ハンマーヘッドデザイン」を採用?
もし次期新型「GR86」がトヨタの完全自社開発よって行われることになれば、トヨタ次期新型「GR86」のデザインには「ハンマーヘッドデザイン」が採用される可能性があります。
「ハンマーヘッドデザイン」とは新型プリウスに採用されたトヨタの最新デザイン意匠です。
ハンマーヘッドシャークの頭のような形であることから「ハンマーヘッド」と呼ばれています。
「ハンマーヘッドデザイン」が採用された新型「プリウス」が発表された直後は、賛否両論ありました。
しかし、ふたを開けてみれば、発売からたった2週間足らずで、2年分の生産枠が埋まってしまうほどの人気ぶりです。
よって、今後トヨタが発表する新型モデルに「ハンマーヘッドデザイン」が採用される可能性は極めて高いと思います。
これは3代目となる次期新型「GR86」にも同じことが言えるでしょう。
トヨタ「GR86」はスバル「BRZ」と兄弟車であることは知られています。
トヨタ「GR86」には、スバルの代名詞でもある水平対向4気筒エンジン(ボクサー4)が採用され、生産もスバルの工場で行われているOEMモデルです。
エクステリアや足回りなどの細かいところはメーカーによって異なる味付けになっていますが、基本的には同じ車になります。
そんなスバルのOEMであったトヨタ「GR86」にトヨタの最新デザイン意匠である「ハンマーヘッドデザイン」を採用するということは、トヨタ次期新型「GR86」が「スバルメイド」からの脱却を意味しています。
つまり、ついにトヨタ単独による「GR86」の開発に乗り出すということではないでしょうか。
トヨタ次期新型「GR86」は「直列3気筒ターボ+ハイブリッド」を採用?
トヨタ次期新型「GR86」のパワートレインは、1.4ℓ直列3気筒ターボガソリンエンジン+ハイブリッドシステムになる可能性があるようです。
この情報は2023年2月25日発売の「Xマガジン」に掲載されています。
2022年2月23日に富士スピードウェイで行われたカーボンニュートラル燃料を使用した公式テストに、1.4ℓ直列3気筒ターボエンジンを搭載した「ORC ROOKIE GR86 CNF Concept」が参加しています。
この新型エンジンは、GRヤリスの1.6ℓ直列3気筒ターボエンジンを1.4ℓにダウンサイジングしたものです。
ちなみに、スバルのカーボンニュートラルBRZも参戦しており、市販モデルと同じ2.4ℓ水平対向4気筒自然吸気エンジンが搭載されていました。
最終的に2.4ℓエンジンを搭載したBRZよりも、1.4ℓターボエンジンのGR86の方が2秒以上速いラップタイムを記録しています。
このことから、トヨタ次期新型「GR86」にはガソリン燃料用の1.4ℓ直列3気筒ターボエンジンにハイブリッドシステムで武装した、次世代ダウンサイジングハイブリッドユニットが搭載される可能性があると予想されています。
システム最高出力はなんと300馬力以上になる可能性も!
次期新型「GR86」には現在トヨタが開発を進めているFR軽量プラットフォームが採用される見方が強まっているようです。
FR軽量プラットフォームは次期新型「GR86」のみならず、レクサス次期新型「RC」などにも採用される可能性もあります。
「トヨタの最新デザイン意匠」「次世代ダウンサイジングハイブリッドユニット」「新開発プラットフォーム」が採用されるのであれば、トヨタの自社工場で生産されることは間違いないでしょう。
トヨタ次期新型「GR86」のフルモデルチェンジは2028年になる?
豊田章男会長が次期新型「GR86」の自社開発を指示し、更に投入時期は5年後を見据えていると報じられています。
次期新型「GR86」の開発期間が5年というのはとてもリアルな話です。
現行の「GR86」は事実上スバルの技術によって構成されているので、現行モデルのシャーシやエンジンを引き継ぐことは出来ません。
文字通り、完全な0(ゼロ)から独自開発となります。
とはいえ、トヨタは「GR86」ではスバルの技術に、「スープラ」ではBMWの技術に携わることが出来ました。
この経験はトヨタのスポーツカー開発において非常に重要な経験になったと思います。
完全自社開発となる次期新型「GR86」では、スバルとBMWから得たノウハウを活かしたトヨタの新たな一面を見ることできることに期待しています。
次期新型「GR86」の発表は早くとも2028年とまだまだ先の長い話ですが、数少ない国産スポーツカーの最新情報に期待しましょう。
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