コムテックHDR360Gを評価!360度ドライブレコーダーのデメリットとは?

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どうも、Mです。

あなたは「あおり運転」の被害に遭ったことありますか?

自動車保険会社の行ったアンケートによるとなんと9割のドライバーがあおり運転に遭った事があるという認識があるという事が分かりました。

これまでは万が一事故に遭った際の証拠となる記録装置という認識が強かったドライブレコーダーですが、悪質な「あおり運転」の一部始終を記録し犯人を検挙できることから注目を集め始めました。

突然車間距離を詰められ、パッシングやクラクションを鳴らされ、挙句の果てには道を塞がれ罵声や暴力を振るわれるなどの被害が多発しています。

道を譲らないという勝手な思い込みからエアガンで撃たれるという被害も出ています。

あなたがこんな悪質な「あおり運転」の被害を受けたらどうしますか?

あなたがいない時にあなたの家族が、もしくは大切な人が悪質な「あおり運転」の被害に遭ったらあなたはどう思いますか?

そんな万が一のあおり運転の被害に遭った時の為に、用意しておきたいのがドライブレコーダーです。

悪質なあおり運転や無謀な運転による事故に巻き込まれた時の証拠としてドライブレコーダーで収録した映像が役に立ちます。

テレビで連日報道されている「あおり運転」による被害を受けて、車の営業マンの私にドライブレコーダーに関する問い合わせが急増しています。

特に多いのは360°全方位写せるドライブレコーダー「コムテックHDR3690G」に関する相談です。

本記事では、問い合わせの多い「HDR360G」を現役の自動車営業マンが評価し、敢えて360°全方位カメラのデメリットをご紹介したいと思います。

もしあなたがまだ自分の車にドライブレコーダーを搭載しておらず、360°全方位カメラが気になっているのであれば、あなたやあなたの家族をの身を守る為に本記事を参考にして今すぐにでも最適の搭載を検討する事をおすすめします。

目次

コムテックHDR360Gの基本性能



コムテック「HRD360G」の基本性能をご紹介します。

まずは、「HDR360G」がどんなドライブレコーダーなのかを公式のプロモーション動画で確認しましょう。

「HDR360G」は、フロントガラスに取り付ける「単体型の360°全方位カメラのドライブレコーダー」です。

「HDR360G」はもちろん、車の営業マンがおすすめする失敗しないドライブレコーダーの選ぶ方7選をしっかりと網羅したドライブレコーダーとなっています。

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「HDR360G」のサイズは「高さ110mm」「幅66mm」「厚さ52mm」。

一般的なタバコの箱より少し大きめではありますが、360°のドライブレコーダとしてはコンパクトサイズでデザインも比較的シンプルなものになっています。

本体には2.4インチのフルカラーTFT液晶パネルが採用されているので、記録された映像をその場で確認することも出来ます。

「HDR360G」の最大の特徴は何と言っても、360°全方位監視できるところですよね。

前方はもちろんのこと、車の左右と室内を通して後方も移すことが出来ます。

パソコンに専用のビューワソフトをインストールすることで、より簡単かつ詳細に映像を確認することも可能です。


専用のビューワソフトを使用すると、マウスを動かすことで見たい角度が調整できるだけではなく、GPSの補測により自車の走行速度や正確な位置情報も「Googleマップ」で確認することも出来ます。

「HDR360G」にはオプションで「駐車監視モード」の設定も可能です。

最大で10時間分の映像が上書きされずに保存されるので、身に覚えのない傷などを発見した際などに映像を確認すると犯人が写っているかもしれません。

ドライブレコーダーの性能としては非の打ちどころがない程、良く出来た製品になっていると思います。

コムテックHDR360Gを評価

コムテック「HDR360G」を評価してみましょう。

評価は5点満点ですが、4点あれば優秀であると思って頂いて結構です。

画素数

「HDR360G」の有効画素数は340万画素となっています。

340万画素もあれば十分ナンバープレートの番号などを確認できる詳細な映像を記録する事が出来ます。

しかしながら、同じコムテックが販売する2カメラ「ZDR026」が370万画素なので、「HDR360G」の画素数の点数を4.5点としました。

画素数に関しては何の問題もありませんね。

レンズの画角

「HDR360G」に搭載されているレンズの範囲ですが、これに関しては5点満点以外ないでしょう。

前後左右360°の画角に加え、上下の垂直視野角も240°の広視野となっています。

「HDR360G」は真上以外すべてを記録する事が出来るドライブレコーダーと思ってもらっても差し支えないでしょう。

素晴らしいですね。

暗闇に強い

カメラにとって暗闇は大敵です。

せっかく悪質なあおり運転や事故の証拠映像が撮れたのに、暗くてナンバープレートが写っていないなんてことがあったら大変です。

また逆光や光が反射して起こるハレーションによって写っていないこともあるかもしれません。

「HDR360G」には「WDR」が搭載されているのでその点は安心です。

「WDR」を簡単に説明すると「暗い画像」と「明るい画像」の2枚をデジタル信号処理で合成することで画像を鮮明にする技術のことです。

これにより、暗くても明るくても画像がぼやけることなく証拠を取り逃がす事はありません。

よって「HDR360G」の暗闇に対する点数はほぼ満点となる4.5点とします。

フレームレート

フレームレートは1秒間に何枚の画像を見せるかの指標です。

いわゆる「コマ数」というやつですね。

このフレームレートで最も重要なのは、信号機に使われているLEDの点滅周期に被っていないかという事!

LEDは人の目には見えない速さで点滅を繰り返しています。

この点滅周期とドライブレコーダーのフレームレートが被ってしまうと、信号機の色が見えないという状態になってしまうのです。

「HDR360G」のフレームレートは通常時では29.1fps、駐車監視モードでは5fpsに設定されています。

このフレームレートは信号機に使用されているLEDが消灯状態で記録されない様に調整されているので安心です。

よって「HDR360G」のフレームレートの評価は安心の満点評価とします。

駐車監視モード

ドライブレコーダーが活躍できるのはなにも走行中だけではありません。

駐車中もいたずらや当て逃げの被害に遭う事があります。

そんなときは駐車監視モードが活躍します。

「HDR360G」にオプションの「HDROP-14」を使用し電源を取ると、エンジンを停止後に自動的に「駐車監視モード」に移行します。

駐車監視モードではフレームレートを通常の29.1fpsから5fpsに落とすことで、最大で10時間の映像を上書きせずに保存する事が可能です。

また車への衝撃を感知し、衝撃前後の映像もイベントとして保存します。

もちろん駐車監視モードでも360°全方位を網羅しているので、ボディに悪戯をする犯人や当て逃げをする悪質なドライバーの姿もしっかりと記録する事が出来るでしょう。

駐車監視モードは非常に優れていますが、標準装備ではないということで4点と評価しました。

GPS

GPSでドライブレコーダーを補測して、事故やあおり運転に巻き込まれた正確な場所を特定できる機能が付帯しています。

この機能は無料で配布されている「ビューワソフト」をパソコンにインストールする事で本領を発揮します。

GPSにより正確な場所だけではなく、走行速度やカメラの視点切換えなどを直感的に行う事が出来る仕様となっています。

GPSの機能に加え、この「ビューワソフト」をセットにして満点の5点評価としました。

撮りたい画像

当たり前の話ですが、ドライブレコーダー本体を中心として360°全方位記録できる「HDR360G」の死角は真上以外ありません。

なので「HDR360G」の「撮りたい画像」の評価は満点である5点としたいところなのですが、4点としました。

その理由は、やはりカメラが1つだということです。

この詳しい説明に関しては、本記事の「360°カメラのデメリットは?」に記載します。

360°カメラのデメリットは?

「HDR360G」をはじめとする、360°全方位捉えることができるドライブレコーダーはまさに最強のドライブレコーダと言えるかもしれません。

その証拠に、自動車用品を販売するお店はもちろんのこと、車の営業マンである私にも「360°ドライブレコーダー」の問い合わせが増えています。

一見すると非の打ち所がないのないドライブレコーダーのようですが、デメリットも存在します。

360°ドライブレコーダーのデメリットは、車の後方に弱いということです。

「HDR360G」の撮影範囲は360°なので前後左右しっかりと捉えることが出来ます。

フロントガラスに設置する本体(レンズ)により捉えられる映像は、遮るものが少ない前方と左右では言うことありません。

しかしながら、後方に関してはどうしても室内からリアガラス越しにしか後方が映せないので対象物が確認しずらいというデメリットがあるのです。

上の画像のように、360°カメラによる映像では車両の後方が確認できる範囲はリアガラスの大きさに依存します。

万が一あなたが後ろから煽り運転の被害に遭った場合は、画質の良さによってなんとか車種の特定は出来るかもしれませんが、ナンバープレートまでは確認することは難しいかもしれませんね。

分かりやすい例としては、2019年9月東名高速で起きた後ろからエアガンで撃たれるという悪質な煽り運転の被害が挙げられます。

犯人検挙に繋がったこの映像は、被害車両の後部座席に乗っていた人がスマートフォンで撮った映像のようですが、360°カメラではその決定的な証拠映像は残せなかったかもしれません。

このくらいの近距離、且つ、鮮明に映っていてはじめて「エアガン」と分かるくらいなので、フロントガラスに設置された360°カメラだけではこの映像は撮れなかったでしょう。

360°ドライブレコーダーは「前方」はもちろんのこと、車の「左右」での煽り運転や罵声、駐車中のいたずらなどには有効だと思います。

また車内の様子も捉えることが出来るので、万が一煽り運転で強制的に停車させられた時や、送迎などで不特定多数の人を乗せる車にも活躍できると思います。

しかし、私の経験とお客様から聞いた話からすると、煽り運転は後ろで行われるケースがほとんどです。

「走行速度が遅い」

「道や車線を譲らない」

「急な割り込みをしてきた」

「進路を妨害した」

など、自分勝手な思い込みで腹を立て、あなたの車の後方で「煽り運転」という行為に及んでいます。

「車の車間距離を詰められる」「執拗にクラクションを鳴らされる」「パッシングされる」など煽り運転の行動は様々です。

360°のドライブレコーダでは、あなたが煽り運転に気付いて道を譲っても煽り運転をやめない悪質なドライバーなら捉えることができます。

しかし、そこまでするドライバーは1割程度しかいません。

つまり、9割の煽り運転の証拠は、あなたの車の後方でしか捉えることが出来ないと言っても過言ではないのです。

360°のドライブレコーダーは、煽り運転の決定的な証拠となる後ろからの「煽り運転」を重視すると考えれば、少し頼りないというのが私の意見であり、360°のドライブレコーダーの唯一のデメリットと思っています。

やはり万が一煽り運転の被害に遭った時の為に「走行中の煽り運転を記録したい」ということであれば、360°のドライブレコーダーではなく、フロントとリアにそれぞれカメラを取り付ける2カメラのドライブレコーダーを強くおススメします。

車の営業マンである私がおすすめする2カメラのドライブレコーダーは、「HDR360G」と同じコムテック社が販売する「ZDR026」です。

前後どちらとも370万画素の高画質、人の目とほぼ同じ画角、暗闇でも鮮明に映し出す「STARVIS」を採用した「ZDR026」はまさにドライブレコーダーの性能を追求したモデルです。

「HDR360G」と「ZDR026」の後方画像を比較してみると一目瞭然ですよね。

当然の事ですが、「ZDR026」の後方画像の方が圧倒的に鮮明な映像を記録するが出来ます。

さらに「ZDR026」のリアカメラはサイズが小さいため、どんな車でもその見た目を損なうことなく取り付けることが出来るので、実際に私のお客様からも好評を得ています。

もちろん信号機に採用されているLEDの点滅周期も調整済み、駐車監視モードにも対応しているので安心です。※駐車監視モードには別売りの「HDROP-14」が必要です。

360°のドライブレコーダは素晴らしいドライブレコーダーですが、後方に関してはデメリットであるという説明をさせてもらいました。

あなたの望んでいる「撮りたい画像」であれば良いのですが、「煽り運転」そのものを警戒するのであれば2カメラのドライブレコーダーがおすすめです。

まとめ

現役の自動車営業マンの私に相談が急増している360°全方位ドライブレコーダー「HDR360G」の評価とデメリットをご紹介しました。

正直実物を見ましたが、あんなにコンパクトな360°ドライブレコーダーは今まで見たことありません!

今までの360°ドライブレコーダーはまるでダンスホールにあるミラーボールのような存在感のあるものだっただけに、「HDR360G」のコンパクトさは衝撃的でした。

360°ドライブレコーダーの需要を一気に高めたキッカケとなったのは、常磐自動車道で起きた異常なまでの煽り運転の末、強制的に車を止められ、挙句の果てに殴られるという衝撃的な事件でした。

被害者が取り付けていた室内が映せるドライブレコーダーの映像が公開されたことによって、「こんな理不尽なことがあるの?」と世間を恐怖のどん底に突き落したことは言うまでもありません。

あの映像が「悪質な煽り運転」と「傷害事件」の決定的な証拠なった為、室内を映す360°ドライブレコーダーが欲しくなる気持ちも分かります。

一方で、2019年9月に東名高速道路で起きた、後ろからエアガンで撃たれるという煽り運転に関しては、「盗難車」+「2000発のBB弾とエアガンを所持」+「覚せい剤物陽性反応」という最恐スペック者による煽り運転でした。

このケースにおいては、被害車両に乗っていた同乗者がたまたま後ろからの煽り運転を動画で撮影していた結果、エアガンで撃たれたという決定的な証拠を捉えることが出来ました。

つまり、動画が撮れていなければこの悪質極まりないドライバーが今もあなたと同じ公道を走っていたことになります。

言い方を変えると、後ろの映像を鮮明に映すドライブレコーダーを搭載するとこで、後ろからの悪質な煽り運転の証拠を捉えることが出来るということではないでしょうか。

車を所有する限り、「煽り運転」「事故」「当て逃げ」「いたずら」などの被害に遭うことがあります。

もちろん、そんなに頻繁ではないとは思います。

「万が一」という言葉があるように10000回に一回しかないかもしれません。

しかし、そんなたった一回の「不幸」を捉えることが出来るか出来ないかでは大きな違いが出てきます。

もしあなた煽り運転の被害に遭ったら?

あなたの家族が当て逃げの被害に遭ったら?

あなたの大切な人が事故に巻き込まれたら?

本気で想像してみて下さい!

あなたがまだ車にドライブレコーダーを設置していなければぜひドライブレコーダーの設置を検討してください。

もうすでにドライブレコーダーを設置していたとしても、そのドライブレコーダーは本当にあなたが残したい映像を映しているのかを考えてみて下さい。

あなたが設置したドライブレコーダーによって、あなた自身、あなたの家族、あなたの大切な人が理不尽な被害から救われることを願います。

この記事があなたにピッタリのドライブレコーダーを見つける参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。



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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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