どうも、Mです。
2019年5月23日にドイツで行われた年次株主総会において、アウディを代表するスポーツクーペモデルである「TT」が現行モデルを最後に廃止になるという発表がされました。
予てより、アウディTTシリーズが廃止になるのではないかという噂はありましたが、ついに現実のものとなってしまったようです。
アウディTTに廃止の噂が!
世界的な2ドアクーペモデルの需要低下に加えて、2019年第一四半期の営業利益が15%減となるなどの要因により、アウディとしても「断捨離」を行う必要があるという結果になったのでしょう。
アウディは1998年にワールドプレミアを果たし、20年という歳月にわたりアウディを象徴するクーペモデルとして貢献してきました。
アウディTTが無くなるのはとても残念です。
しかし、2ドアクーペモデルとしてのTTは廃止が発表されましたが、同時に「後継モデル」についても発表があったようです。
今回はそんなTTの歴史と次期後継モデルについてご紹介します。
アウディTTの歴史
アウディTTの歴史を辿ってみましょう。
初代アウディTT
参照:https://www.automobilesreview.com/pictures/audi/2002-tt-3-2-quattro/wallpaper-03.html
1998年に初代TTが発売されました。
実はこの初代TTのデザインは1995年に発表されており、コンセプトモデルをそのまま市販化したという経緯があります。
ドイツ系アメリカ人のフリーマン・トーマス氏による「円」をモチーフにしたユニークで斬新なデザインは、当時の自動車のデザインに大きな影響を与えたと言われています。
エクステリアだけではなく、インテリアにも「円」のデザインを取り入るなど、とてもデザイナーの拘りがうかがえるデザインとなっています。
一方で、初代TTのあまりに「円」すぎるフォルムによって、180km/hという高速走行時に車両が浮き上がるという横転死亡事故が発生してしまいます。
そこで急遽リアスポイラーの追加とサスペンションの設計変更が行われています。
すでに販売された車に関しては、「リコール」を行い無償で交換する対応を取っています。
このリアスポイラーの追加を巡っては、外観を損なうという理由でデザイナーであるフリーマン・トーマス氏とひと悶着あったというのは有名な話の様です。
最初に日本に導入されたモデルは、225PSを発生させる1.8ℓ直列4気筒ターボエンジンを搭載し、駆動方式はアウディの四輪駆動システム「quattro」です。
初期モデルは全て左ハンドルで6速マニュアルトランスミッションとなっています。
2000年には電動ソフトトップを採用したTTのオープンモデル「TT ロードスター」が追加されました。
2002年にはアイシン製の6速オートマチックを採用したことにより、女性ユーザーの気軽に検討できるモデルとなります。
これを機に、初代TTは一般的な「右ハンドル+オートマチック」へと移行されることなりました。
2代目アウディTT
参照:https://kakaku.com/item/K0000287332/catalog/
2006年、アウディTTは2代目へとフルモデルチェンジを果します。
エクステリアデザインはOrge Diez氏とGary Telaak氏が担当し、初代TTの「円」のフォルムを残しつつ、当時最新のアウディのデザインアイコンであった「シングルフレームグリル」を取り入れたスタイリッシュでスポーティなデザインが採用されました。
Carsten Monnerjan氏とUli Beierlen氏が担当したインテリアデザインは、スペースシャトルを乗せる飛行機である「An-225」のジェットエンジンからインスピレーションを受けたという横一列に並ぶエアベントが特徴的です。
内装の素材一つ一つに拘ったというだけあって、シンプルでありながら質感の高いものとなっています。
2代目TTではその運動性能も大きく向上されています。
ボディの70%にアルミを採用することで、初代TTと比べて100kg近い軽量化と150%のボディ剛性が与えられたのです。
また、初代モデルで問題となった高速走行時のボディの浮き上がりは、ボディ下のフラット化と電動格納式のリアスポイラーを採用する事で、外観を損なわずに十分なダウンフォースを確保する事に成功しました。
ちなみに、この電動格納式リアスポイラーは時速120km/hで自動的にせり上がり、80km/h以下になると自動的に格納するようになっています。
エンジンラインアップは、前輪駆動モデルには160PSへディチューンされた1.8ℓ直4ターボエンジンを。
四輪駆動モデルには211PSを発生する2.0ℓ直4ターボエンジンを用意。
トランスミッションも全てオートマチックのみとなったことで、女性をはじめとする幅広いユーザーへ対応出来る様になりました。
2代目TTで初めて、高性能モデルとなる「TTS」と「TTRS」が追加されました。
272PSを発生させる2.0ℓ直4ターボエンジンをTTSに採用し、340PSを発生させる2.5ℓ直5ターボエンジンをTTRSに採用することで、本格的なスポーツカーを求めるオーナーも取り込むことに成功しました。
洗練されたエクステリア、運転のしやすさ、幅広いエンジンラインアップなどが功を奏し、この2代目TTが最も売れたTTとなりました。
3代目アウディTT
参照:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/tt/tt_coupe.html
2016年にアウディTTは3代目へとフルモデルチェンジを果します。
プラットフォームを共有するMQBモジュールが採用されたことで、TTらしい走りに特化した「リアルスポーツ」をコンセプトに掲げ、より洗練された走りを体感できるようになりました。
初代と2代目のフォルムはそのままに、「円」ではなく「直線」を多様化するデザインへと移行します。
これにより、アウディのフラッグシップスポーツモデルR8と同じように、ボンネットにフォーシルバーリングスが移動しました。
まるで「ミニR8」とも言えるスポーティな印象を獲得しました。
3代目の初期モデルは、前輪駆動と四輪駆動共に230PSの2.0ℓ直4ターボエンジンを搭載。
その後、前輪駆動モデルには190PSの1.8ℓ直4ターボエンジンと四輪駆動モデルには230PSの2.0ℓ直4ターボエンジンと区別されています。
2019年にマイナーチェンジを受け、新デザインのバンパーが採用され、前輪駆動モデルには197PSの2.0ℓ直4ターボエンジンが採用されています。
個人的にはカッコいいエクステリアとなっていますが、やはり女性ユーザーからの評価があまり良くないようです。
その証拠に、2代目TTでは女性ユーザーも多かったのに対して、3代目TTでは殆ど男性ユーザーのようですね。
若者のクルマ離れに加え、クーペなどの拘りの強いモデルの販売台数は伸び悩んでいます。
さらに女性ユーザーからの支持も少ないとなると、生き残る道はかなり厳しいものになると考えざるを得ません。
まるでR8のようなエクステリアへと大きく変更されると予想されていた新型TTが、マイナーチェンジとはいえかなり軽微なものに留められた要因の一つなのではないでしょうか。
先行きの見えないモデルにわざわざ費用をかけて新デザインのヘッドライトなどにする必要はないと見なされたのかは不明ですが、ビッグマイナーを期待していたユーザーには残念な結果となってしまったことは確かです。
そしてアウディは公式に、1998年から20年にわたりアウディのクーペモデルの象徴となったアウディTTの廃止を決定しました。
苦渋の決断であったとは思いますが、先細りしていく2ドアクーペという市場に見切りをつけたということでしょう。
とは言え、アウディTTの廃止は決して後ろ向きなものではないようです。
アウディTTという2ドアクーペは無くなりますが、アウディTTの後継モデルを登場させると発表されています。
アウディTTの後継モデル
参照:https://www.vwvortex.com/news/report-audi-replace-r8-e-tron-gtr/
アウディTTの後継モデルは完全電気自動車になるようです。
2019年5月23日に開催された株主総会においてブラム・ショット会長が「TTを同じ価格帯の新しい感動的なモデルに置き換える。それは電動モデルだ!」と語っています。
海外の自動車情報サイトでもこの情報は掴んでいる様で、上層部では「電動モデルの2ドアクーペを継続しようとする派」と「全く新しい収益性と利便性を向上させた電動モデルしようとする派」に分かれているようですね。
今回の会長の「新しい感動的なモデル」というコメントから推測すると、どうやら後者の案が有力かもしれません。
TTという名の4ドアクーペ?それとも全く新しいコンセプトの車となるのか?
現行のアウディTTの生産終了後、数年後に発表されるという「新しいTT」に期待が膨らみます。
アウディTT後継モデル
まとめ
アウディのクーペモデルである「TT」が廃止になるという情報をお伝えしました。
カッコいい車、楽しい車がまた一つこの世から無くなってしまいます。
時代の流れとはいえ残念でなりません。
1998年にデビューを果たし、3代にわたってファンに愛されたTTは現行モデルを以って最後となります。
しかし、嬉しいニュースとしては、「TTは生まれ変わる」という事です。
確かに2ドアクーペの需要は減少し、一部の高級スーパーカーを除いて2ドアクーペの市場も縮小しているのも確かです。
ということで、2ドアクーペとしてのTTは一旦終わりを迎え、新たなTTの開発を行うという前向きな発表と捉えた方が良さそうですね。
アウディは2025年までに完全な電気自動車を12台発表すると明言しています。
その内の一台がもしかすると「新型TT」かもしれません。
とは言え、今のTTが好きな方は急いだ方が良さそうですね。
現行モデルが終了すれば新車で内燃機関を有したTTが手に入らなくなってしまいますからね。
現行のTTも十分魅力的な車です。
ぜひこの機会に最後のTTを手に入れるという選択も有りかもしれませんよ!
アウディTTの詳細はこちら
アウディ「TT」の購入をご検討のあなたへ
アウディ「TT」を安く購入したい!
車の購入にあたり、よく「値引き」という言葉を聞きます。
あなたは「値引き」にばかり気を取られてはいませんか?
自動車業界では、「下取値引き」という言葉があります。
言葉の通り、「下取査定額」+「値引き」=「下取値引き」です。
「値引き」の目的は、欲しい車を少しでも安く買う為ですよね。
つまり、自動車の購入にあたって「値引き」のみに固執するのではなく、「下取査定金額」も含めて考えることで、誰よりも安く欲しい車を買うことが出来るのです。
そこで「買取一括査定」が一番下取金額を上げる手法として知られています。
ディーラーの営業マンが言うのもなんですが、「買取一括査定」の金額の方が上回っているケースが多いです。
むしろ、ディーラー査定でも、自動車業者用の入札システムを採用した査定システムを導入しているくらいです。
しかし、その「買取一括査定」のシステムは非常に面倒です。
私も利用しましたが、一斉に「実際に車が見たいので、いつ伺っていいですか?」と電話がかかってきます。
「仕事をしているし、休日に来てもらうしかないようなぁ」
と、休日にアポを入れるわけですが、現車を見たいという連絡がひっきりなしにきます。
仕事中、接客中、休憩中、お構いなしに携帯が鳴りまくります。
結果、あなたの大切な休日が査定業者の査定訪問で丸一日潰れます!
私の感想ですけど、正直、マジで、面倒くせ~というのが本音です。
しかし、「買取一括査定」がディーラーよりも高額で買い取っていくケースが多いのも事実!!
そんな嫌な経験をした私だからこそ少しでも愛車を高く売りたいあなたにお勧めする「高額買取一括査定」は、
最大10社をWEBだけで比較【”いつのまにか査定”のUllo(ウーロ)】
です。
「WEBだけで」というだけあって、営業の電話など一切なく、あなたの大事な愛車の「査定」がいつのまにかおわっているのです。
あなたの売りたい車の情報を登録し、あなたの車を買いたい業者が査定額を提示します。
あなたに直接値段を提示するのは、中古車販売店です。
だからこそ、「オークション」や「下取相場」といった「平均」に囚われることなく、あなたの愛車の最高値を提示出来るのです。
しかも、「査定がしたい」などという口実の電話は一切ありません。
まずは、最大10社があなたの入力した情報を元に査定金額をサイトの管理画面に提示します。
そして、「高値を付けた買取業者のみに査定をお願いする」ことが出来ます。
つまり、あなたの車を「出品」して、買いたいお店が入札し、一番高い値を付けたお店とだけ交渉し、最高値で売ることが可能と言うわけです。
まさに「あなた主体の査定システム」ですね。
登録したからと言って必ず売る必要はありません。
提示された最高価格に納得がいけば売ればいい話です。
ちなみに、私はこのサービスを利用することで、下取価格を35万円upすることが出来ました!
[getpost id=”764″]
もちろん登録は無料です。
査定料も無料!
面倒くさい手続きは一切不要!
しつこい営業電話も一切ありません。
電話の査定もたった1回だけ!
しかも、あなたが一番高く査定してくれる業者を選び、その業者だけが査定に伺うシステムなのであなたの貴重な時間を無駄にはしません!
もちろん、金額に納得いかなければ売る必要はありません。
断ったからと言って費用も一切かかりませんので安心して依頼して下さい。
あなたの愛車の相場が今どれくらいか知りたい程度でも全然大丈夫です。
登録無料、査定無料、簡単査定、迷惑電話一切なし!
さぁ、あなたの愛車の査定はいくらでしょう?