どうも、Mです。
2019年の初めにドイツのプレミアム自動車メーカーである「メルセデスベンツ」と「BMW」が自動運転システムを共同で開発すると発表し、世界を驚かせました。
これまでライバルとして切磋琢磨した2つの自動車メーカーが「自動運転システムの開発」という目的の為に手を組んだのです。
それだけでもスゴイことなのですが、2019年9月のフランクフルトモーターショーにて、ドイツの自動車メーカーの歴史に新たな革命が起きます。
なんと「メルセデスベンツ」と「BMW」のチームに、なんと「アウディ」が参加を表明するという情報が入りました。
この情報を掲載した海外の自動車情報サイト「carscoops.com」によると、アウディはフランクフルトモーターショーの場を借りて公式に参加を表明すると伝えています。
「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」はドイツ御三家と呼ばれるライバル同士。
まさかこの3社が手を組むようなことがあるとは、誰も思いもしなかったことでしょう。
まさにドイツの自動車業界の「アベンジャーズ」ですね。
だからこそ何が起こるか分からない、人類未達の地に足を踏み入れる冒険者のようなワクワクがあります。
単独で高い開発力を有するメーカーが3つも集まったら、一体どんな凄いものが出来るのでしょうか?
今回はそんな前代未聞のパートナーシップがもたらす未来について考えてみたいと思います。
「メルセデスベンツ」と「BMW」の目的
そもそもこの「メルセデスベンツ」と「BMW」の「自動運転システムの開発における共同チーム発足の目的は何だったのかをご説明します。
この戦略的パートナーシップは、レベル4やレベル5といった完全自動運転システムの早期開発を目的としていることは言うまでもありません。
しかし、実のところ、このパートナーシップがもたらす最大のメリットは、開発コストを2つの自動車メーカーに分散することによる開発コストの低減でした。
自動運転システムの開発コストを抑えることが出来れば、開発した完全自動運転システムは高級車だけではなく、一般の車両にも搭載することが出来るはずと考えたのです。
一般車に搭載出来れば、それだけ多くの車が同じシステムにより稼働します。
同じシステムを搭載しているということは、位置情報を共有することにより、さらに安全な自動運転システムを作ることが出来るのです。
本当に素晴らしい考えです。
更に、この「メルセデスベンツ」と「BMW」による「自動運転システム共同開発パートナーシップ」でもう一つ素晴らしい点がありました。
それは、この考えに賛同した企業が参加できるようにドアを開けたままにしたことです。
「BMW(BMWグループ)」と「メルセデスベンツ(ダイムラーAG)」は、より精巧なシステムとプラットフォームの開発を行う為に、他のテクノロジーや自動車メーカーの参入も考えていたのです。
その考えがついに奇跡を起こします。
なんと「アウディ」が名乗りを上げたのです。
「アウディ」が与える影響力とは?
「アウディ」は今や世界一潤沢な開発資金を持つと言っても良い「フォルクスワーゲングループ」に属しています。
さらに「アウディ」は、「ポルシェ」「ランボルギーニ」「ベントレー」「ブガッティ」といった車好きなら誰でも知っている超一流メーカーを傘下に収める「アウディグループ」の筆頭です。
つまり、その「アウディ」が参加すると言うことは、開発された自動運転システムは「アウディグループ」にも採用されるということを意味します。
当然のことながら、完全自動運転システムの開発には莫大な開発コストが必要となります。
コストが膨大になればなるほど、各メーカーが補わなけらばならない「開発コスト」は膨大な額になります。
そんな状況の中、超金持ちをバックに持ち、4人の強者を引き連れた権力者が現れたら、これほど頼もしいものはありませんよね。
まさに自動車業界の水戸黄門になる存在かもしれませんね。(笑)
「アウディ」は自動運転システムの開発においての救世主となる存在となるでしょう。
「アウディ」の参加により、自動運転システムの開発は一気に加速することは間違いありません。
御三家が起こす化学反応
「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」が共同で開発した「自動運転システム」と聞いたら、あなたはどう思いますか?
質問を変えましょう。
「ドコモ」×「au」×「ソフトバンク」
「トヨタ」×「ホンダ」×「マツダ」
「ソニー」×「パナソニック」×「NEC」
「宮崎駿」×「鳥山明」×「尾田栄一郎」
「テキーラ」×「ウォッカ」×「ジン」(笑)
これらの組み合わせが一つになったら凄い事が起こると思いませんか?
正直、どんな化学反応を起こすかは分かりませんが、とにかくとんでもないことが起こるということは分かるのではないでしょうか。
「アウディ」に関しては、すでに自動運転によるアメリカ横断を達成しています。
さらに広大な土地に無人の街を作って、市街地の自動運転を想定したテストも行っています。
もちろん「メルセデスベンツ」と「BMW」もそれぞれが自動運転システムの研究結果やノウハウを持っています。
そんなメーカーが手を組むわけですから期待せずにはいられません。
自動運転システムの実用化に向けて、これから急速に加速することは間違いありませんね。
まとめ
今回は「自動運転システムの開発」において、「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」が共同で開発を行うというニュースをご紹介しました。
自動運転システムの開発は今や多くのユーザーが興味を持っているものと思います。
ナビゲーションで目的地を設定すれば、車が自動で目的地まで運んでくれるシステム。
まさに夢のようなシステムです。
2019年現在であれば、高速道路などの比較的秩序のある運転であれば実用可能なレベルになっていると思います。
しかし、一般道のように「歩行者」や「自転車」がいる場合は、予測できない方向への転換などの「無秩序」にどう対処するのかが今後の開発課題となるでしょう。
一流メーカーが手を取り、「自動運転システム」という一つの目的に対して協力し合うというのは、素晴らしいことです。
日本でも「トヨタ」を筆頭として「ある電機メーカー」と「ある自動車メーカー」が電気自動車用のバッテリー開発を行うと発表しています。
今や自動車のOEMをはじめ、共同開発は珍しくなくなりました、これからの時代は技術を独り占めするのではく、全員で共有する時代になるのかもしれません。
「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」が共同で開発する「自動運転システム」の発表を楽しみにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。