どうも、Mです。
日本の自動車メーカー三菱が製造販売する本格オフロード車「パジェロ」が37年の歴史に幕を下ろします。
幕を下ろすと言っても国内販売のみを2019年8月をもって終了し、輸出は今まで通り行うというものです。
三菱と言えば、2000年に起きた三菱自動車工業のトラック部門である「三菱ふそう」による大規模なリコール隠しが発覚したことで、日本国内においての信頼を失墜させてしまい、国内の販売台数を大きく落としてしまいました。
そんな三菱ですが、世界一過酷なレースと言われる「パリダカ」や世界最高峰のラリーレースである「WRC」で培ったオフロードのノウハウと技術は本物で、今でも世界中から高い評価を得ています。
ミニバンでありながら本格的なオフロード走行が可能な「デリカD:5」をはじめ、「アウトランダー」「RVR」「エクリプス クロス」といったSUVも人気です。
ちなみに、2019年4月現在の三菱自動車のカーラインアップですが、軽自動車はスズキのOEMで、小型普通車には「セダン」と「ステーションワゴン」が一台もないことから、オフロード車にかける思いが伝わってきます。
そんな三菱を長年にわたって支えてきた本格派オフロード車であると同時に、三菱を代表する車と言えば「パジェロ」を置いて他にないでしょう。
1982年に初代が登場し、1990年に起こったRVブームで「三菱パジェロ」の名は世間で認知されるようになりました。
3度のフルモデルチェンジを迎え、2006年に4代目「パジェロ」へと進化しましたが、国内における販売台数の減少を受け、2019年8月に国内仕様の生産が終了し、37年の歴史に幕を下ろす事となりました。
そんな三菱を代表するRV「パジェロ」に最後の限定車が登場します。
「ファイナルエディション」と名付けれた特別な「パジェロ」は700台限定で販売されます。
今回は「パジェロの進化の最終形」となる「ファイナルエディション」をご紹介します。
三菱「パジェロ ファイナルエディション」
37年の感謝を込めた特別な「パジェロ」は、3.2リッター直4ディーゼルターボエンジン(最高出力190ps、最大トルク441Nm)を搭載した「エクシード」がベースとなっています。
クリーンディーゼル仕様の「エクシード」の車両本体価格は、4,282,200円です。
標準装備は、
- スエードファブリックのシート
- 6.1インチディスプレイオーディオ
- プレミアムサウンドシステム
- 本革巻きステアリングホイール
- ピアノブラックのセンターパネル
- オートマチックハイビーム
- ディスチャージヘッドライト
- クルーズコントロール
となっています。
尚、ナビゲーション、TVチューナー、バックカメラは別途オプションとなっています。
ちなみに、自動ブレーキシステムなどの最新の安全装置に関してはまったく装備されておらず、設定も無いようです。
シャリ道や岩などがあるラフロードを駆け巡る本格RVというカテゴリーなので、そもそも必要ないというスタンスなのかもしれません。
正直なところ、最新の車の装備と比べると見劣りするところありますが、「パジェロ」の魅力はその悪路走破性の高さです。
「ラダーフレームビルトインモノコックボディ」により得られるねじれ剛性と曲げ剛性は、単純なラダーフレームの車に対して約3倍というハイレベルな剛性を達成しています。
サスペンションにはオフロード車では常識とされていたリジット式サスペンション(左右が繋がっていてシーソーのような動きをするサスペンションのこと)ではなく、オンロード、オフロードを問わず、高速走行での洗練された操縦安定性を発揮する4輪独立懸架式サスペンション(4輪独立して動けるサスペンションのことで一般的な車はこちらのサスペンションが採用されています)を採用しています。
本格派RVでありながら、乗用車の安定性と乗り心地を追求した結果ですね。
世界中で評価されている三菱の4WD技術を結集した四輪駆動システムはまさに「地球を走る」という言葉に相応しい走行性能を実現しています。
そんな「エクシード」をベースとした「ファイナルエディション」の車両本体価格は、4,530,600円。
ベースである「エクシード」と比べると248,400円アップとなるわけですが、特別装備と成約特典を知ればこの価格差は安く感じるかもしれませんよ。
特別装備
電動ロングサンルーフ&ブラックルーレール
「ファイナルエディション」では電動ロングサンルーフとブラックルーフレールが特別装備されます。
サンルーフはスライドだけではなく、チルト機構も備わっているので、ちょっと換気したい時などには便利です。
「パジェロ」の最上級グレードである「スーパー エクシード」のみに装備されているルーフレールを特別に装備しているので、ルーフバーを付けてボックスなども取り付けることが可能です。
リアデフロック
リアの左右の車輪を完全に連結することで、脱輪や雪上走行などでの脱出を容易にする機構です。
正直ほとんど出番はないかもしれませんが、万が一の車が雪や泥などにスタックした場合には頼もしい存在になるかもしれません。
電動本革シート
通常のシートはスエードファブリック生地ですが、「ファイナルエディション」では本革シートが装備されます。
本革シートになると一気に高級感が増しますね。
シートカラーは「ブラック」と「ベージュ」から選択可能となっています。
SRSサイド&カーテンエアバッグ
これは説明不要かと思います。
万が一の衝突の際に窓ガラスから頭を守ってくれるエアバッグのことですね。
寒冷地仕様
「ファイナルエディション」は寒冷地仕様となります。
ワイパーの停止位置に設置された熱線式ヒーターによって凍結したワイパーを解氷する「フロントワイパーディアイサー」。
ドアミラーの解氷、結露を熱線式ヒーターによって取り除く「ヒーテッドドアミラー」。
リアディファレンシャルやマフラーを雪から守ってくれる「リアアンダーカバー」。
寒さによる電圧低下を最小限にとどめた「寒冷地対応バッテリー」。
燃料パイプの凍結を防ぐ「フューエルラインヒーター」。
エンジンが温まっていなくても暖房機能を向上させ暖かい風を送り込む「スタートアップヒーター」。
南極にでも行けそうな寒冷地仕様となっています。
ファイナルエディションアクセサリーパッケージ
「ファイナルエディション」には人気のディーラーオプションをセットにした「ファイナルエディションアクセサリーパッケージ」が用意されています。
「ファイナルエディション」の特設サイトには「砂漠の王者へ想いを馳せるディーラーオプション」と謳っています。
リヤデフレクター、スペアタイヤカバー、マッドフラップをセットにして取付け工賃込で、122,752円となっています。
成約特典
「ファイナルエディション」は「パジェロ」の最後の限定車ということもあり、成約特典も用意されています。
オリジナルスカッフプレート
ドアを開けた足元のステップに装着するプレートです。
フロントはイルミネーション付で、リアにも別途専用の物が用意されています。
FINAL EDITIONロゴとシリアルナンバーが入った世界に一つだけのスカッフプレートです。
オリジナルウォッチ
CITIZEN社製の腕時計です。
こちらもFINAL EDITIONロゴとシリアルナンバーが入れられるので世界で一つの腕時計です。
もちろん非売品です。
オリジナルステッカー
「パジェロ」好きには堪らない一品ではないでしょうか。
「ファイナルエディション」のオリジナルステッカーは車に貼ろうが、家に貼ろうがあなたの自由です!
尚、成約特典の受け渡しは成約後になる場合もあるようです。
確かに限定生産ですからね。
私としては成約特典は納車時にもらった方が特別な感じがするんですけどね。
まとめ
三菱「パジェロ」の限定車「ファイナルエディション」をご紹介しました。
また日本から名車の名前が消えてしまいますね。
三菱の高い4WD技術によって世界中を走った「パジェロ」は37年という歴史に一旦幕を下ろします。
「パジェロ」の走行性能をのみを追求したような洒落っ気のないところが男らしくて好きだったんですが、これも時代の流れなのでしょうね。
とはいえ、日本仕様の生産は終了してしまいますが、世界では販売され続けるのでもしかすると復活する可能性もあります。
もし「パジェロ」が新型として生まれ変わるとすれば完全電気自動車になっているかもしれませんね。
またいつか新型「パジェロ」が日本で発売されることを期待しています。
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