どうも、Mです。
留まることを知らないSUV人気に拍車をかけるように「クーペSUV」という新ジャンルが世界を席巻し始めています。
BMW「X6」に採用されたまるで4ドアクーペをリフトアップしたような車種を発表したことを皮切りに、メルセデスベンツ「GLEクーペ」など、いわゆるスポーツカーさながらのスタイリッシュなクーペフォルムが与えられたSUVが売れに売れまくっているわけです。
その証拠に、あのスーパーカーメーカーである「ランボルギーニ」は「ウルス」という「クーペSUV」を販売し、なんと前年(2017年3,815台)に対して、700台以上も上乗せした4,500台以上を販売しています。
そんな売れ筋の「クーペSUV」市場についにポルシェも参入しました。
ポルシェが誇るSUVにして、高級SUVの先駆けとしても知られるフラッグシップモデル「カイエン」に設定された「クーペ」、その名も「カイエンクーペ」です。
ポルシェ「カイエンクーペ」
これぞ「シンプル・イズ・ザ・ベスト」と思えるネーミングです。
そんな話題のポルシェ「カイエンクーペ」ですが、人気の「クーペSUV」という事もありライバルも多いのも事実です。
今回はそんなポルシェ「カイエンクーペ」のライバルの中から1台をピックアップして「比較」してみたいと思います。
その「比較対象車」はアウディ「Q8」です。
アウディ「Q8」
周知の事と思いますが、「アウディ」と「ポルシェ」は「フォルクスワーゲングループ」の傘下、要するに同じグループに所属する仲間です。
そして、アウディ「Q8」とポルシェ「カイエンクーペ」は同じプラットフォームを共有する兄弟車なのです。
今回の比較では、そんな兄弟対決にフォーカスを当ててみたいと思います。
ポルシェ「カイエンクーペ」vsアウディ「Q8」の比較動画
まずは海外の自動車情報サイト「TopSpeed」によって作成された素晴らしい動画をご覧ください。
ポルシェ「カイエンクーペ」の映像が少な目な気がしますが、どちらも魅力的なクーペSUVに仕上がっています。
同じプラットフォームを使っているとはいえ、メーカーが違うと雰囲気もずいぶん変わって見えますね。
アウディらしい近未来的なエクステリアとギミックが与えられた「Q8」。
どんなスタイルをしていてもポルシェを感じさせるエクステリアを持つ「カイエンクーペ」。
あなたの第一印象はどちらがお好みでしたか?
ポルシェ「カイエンクーペ」vsアウディ「Q8」【エクステリア】
正直どちらもカッコいい車です。
とは言え、比べるとなれば、「エクステリア」をとことん比べて見ましょう!
フロントビュー
まず最初はフロントビューを比較してみましょう。
やはり車の「顔」と言うだけあって、それぞれのメーカー色がしっかりと反映されています。
アウディ「Q8」には最新のアウディSUVのデザイン言語を取り入れた「8角形のシングルフレームグリル」と猛禽類をイメージさせるシャープなヘッドライトが採用されています。
スポーティな一面とRVのようなオフロードを走れるタフで骨太な印象を与えてくれます。
一方ポルシェ「カイエンターボ」のフロントマスクは、正直なところ真新しさは無いものの、まさに「ポルシェ」そののものといったデザインが採用され、誰が見てもポルシェとわかるデザインとなっています。
SUVでありながらSUVっぽさを感じさせない不思議な存在感のある車・・・・と言うより、雰囲気と言った方がいいかもしれません。
ポルシェはボディスタイルを問わず、メーカーとして一貫性のあるデザインコンセプトを採用する流れがあり、最近ではマツダも「セダン」「ステーションワゴン」「SUV」問わず同じデザインを採用しているので、今後他のメーカーでもこれが主流になるのかもしれませんね。
ポルシェ「カイエンクーペ」にオプションとして採用されるであろう最先端ヘッドライト「マトリックスLEDヘッドライト」です。
ちなみに、この自動配光システムである「マトリックスLEDヘッドライト」を最初に採用したのは「アウディ」ですが、その技術はしっかりとポルシェにも継承されているというわけですね。
ヘッドライトデザインも大きく異なり、アウディのヘッドライト直線的でグラフィックも「ライン」で構成されているのに対して、ポルシェは楕円形のライトを採用し、グラフィックは「4灯式」のLEDというシンプルなもの。
この「4灯式」のデイライトはもともとポルシェのトップモデルのみに採用されていたのですが、今やポルシェのデザインアイコンの一つとなっています。
サイドビュー
サイドビューを比較してみましょう。
どちらもクーペフォルムということあり、甲乙つけがたいスタイリッシュなシルエットとなっています。
アウディ「Q8」のデザインには「直線」用いられているので、ポルシェ「カイエンクーペ」に比べると少しボクシ―な印象を受けます。
「Q8」のCピラー部のクォーターガラスの折り返しは角ばっているのに、「カイエンクーペ」は丸みのある仕上げが施されています。
「ボンネットライン」「ルーフライン」「テールライン」だけ見ればどちらもクーペフォルムなのですが、ポルシェ「カイエンクーペ」の方が圧倒的に「クーペ」に見えます。
水の流れをによって形成される川の岩のように、ただ佇んでいるだけで空気の流れを具現化したようなポルシェ「カイエンクーペ」のシルエットは、さすがと言ったところでしょうか。
殆どの人が「どちらがスポーティか?」と聞かれたらエンジンスペックは別として、間違いなくポルシェ「カイエンクーペ」と答えるでしょうね。
リアビュー
エクステリアの最後はリアビューです。
「Q8」も「カイエンクーペ」も左右のテールレンズを繋げる横一直線のデザインが採用されています。
アウディ「Q8」のリアビューは横基調のラインによって構成され、とてもシンプルで都会的なクールさのある印象を受けます。
一方、ポルシェのリアビューですが相変わらずグラマラスなリアフェンダーアーチとなっており、クーペスタイルになる事でより一層ポルシェ「カレラ」のようなセクシーな雰囲気を身にまとっています。
ポルシェのボリュームのあるグラマラスなラインに合わせるように、テールゲートやバンパーも張り出しの強いパネル形状が採用されています。
なにやらボディービルダーのような太い筋肉を思わせるようなボリューム感とインパクトがありますね。
この2台を見ていると「ベイウォッチ」に出演していたドウェイン・ジョンソン(左)とザック・エフロンを思い出します。
まさに、筋肉ムキムキの「カイエンクーペ」とスタイリッシュな「Q8」のイメージです。(笑)
ポルシェ「カイエンクーペ」のエクステリアには面白いギミックが採用されています。
ポルシェ「カレラ」をはじめ、ポルシェの4ドアクーペ「パナメーラ」にも採用されている電動リアスポイラーです。
走行速度に応じてリアガラス下のアウターパネルが電動で跳ね上があるというものです。
風の抵抗で車を下に押さえつける「ダウンフォース」が目的と言うより、スポーティらしさの演出と言った意味合いの方が強いのかもしれません。
とはいえ、高速道路を走っていて目の前の車の後ろから羽が出てきたらちょっと感動しますよね。
ポルシェ「カイエンクーペ」vsアウディ「Q8」【インテリア】
インテリアを比較してみましょう。
「カイエンクーペ」も「Q8」も最新の車という事あって近代的なインテリアとなっています。
アウディ「Q8」のセンターコンソールには8インチのタッチパネルを採用したエアコンのコントロールユニットと飛行機のスロットルレバーのようなシフトセレクターが確認できます。
ボタン類も少なく、シンプルでスッキリとした印象のインテリアです。
一方、ポルシェ「カイエンクーペ」のセンターコンソールは、シフトバイワイヤー式のシフトセレクターを中心に左右に分かれてボタンが展開しています。
「運転席」「助手席」独立したボタンが配置されていて、センターコンソールからは「掴んで体を安定させろ!」と言わんばかりにハンドグリップが延びています。
一見すると全く違うインテリアですが、同じシャシを共有していることもあり、どちらもセンターに10インチのタッチパネルのインフォテイメントシステムが採用されていますね。
ナビゲーションをはじめ、安全装置やさまざまな車の設定をつかさどるセントラルユニットです。
もちろんインストールされるソフトウェアはそれぞれのメーカーのものですが、ハードウェアは同じ物である可能性は高いでしょう。
さらに、「バーチャルコックピット」も双方に採用されています。
アウディの「バーチャルコックピット」は12.3インチのフルデジタル液晶メーターが採用されていますが、「カイエンクーペ」では、真ん中だけ「アナログ」を採用し、左右に液晶パネルを設置しバーチャルによりポルシェ伝統の「5眼メーター」構成する仕様となっています。
真ん中にだけアナログメーターを残すとはさすがポルシェ、憎い演出ですね。
ちなみに、液晶に表示する情報はハンドルにあるボタンを操作する事によって変更することが出来るので、あなたの好みに合わせた情報を表示することが可能です。
ポルシェ「カイエンクーペ」vsアウディ「Q8」【パワートレイン】
それでは気になるパワートレインを比較してみましょう。
アウディ「Q8」のパワートレインは48Vモーターを組み合わせた3.0リッターV6ターボエンジンが搭載され、最高出力は340PSと必要にして十分のスペックを誇っています。
このパワートレインはアウディ「A7スポーツバック」にも採用されていて、48Vのモーターアシストのお蔭なのかは定かではありませんが、アクセルを踏んですぐ力強いトルクを発生させ一気にピークトルクまでエンジンを回転させることが出来るとても優秀なエンジンです。
アウディの3.0ℓV6ターボエンジンについて
本国ではディーゼルエンジンもラインアップしていますが、日本での導入は今のところ未定となっています。
「カイエンクーペ」ですが、ポルシェのホームページで確認したところ「Cayenne Coupe」「Cayenne Turbo Coupe」と記載されています。
ポルシェのSUV「カイエン」では「カイエン」「カイエンS」「カイエンターボ」と3タイプあるんですけど、「カイエンクーペ」では2タイプのようですね。
「カイエンクーペ」のパワートレインですが、エントリモデルの「カイエンクーペ」には、アウディ「Q8」と同じ48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用した3.0リッターV6ターボエンジンが搭載されます。
最高出力340PS、時速100kmへの到達時間は6.2秒と車両重量が2000kg以上あることを考慮すれば優秀なスペックとなっています。
ちなみに、「カイエンターボクーペ」に搭載されるパワートレインは4.0リッターV8ツインターボエンジンと予想され、最高出力は550PS以上、時速100kmまでの到達時間はたったの4.1秒というモンスタースペックとなりそうです。
「Q8」「カイエンクーペ」の比較ではありますが、スタイルは別として「速い車が欲しい」という人には「ポルシェ一択」のような気もしますが、ご安心ください。
アウディ「Q8」も奥の手があります。
2018年に登場した「Q8」ですが、すでに高性能モデルの開発に着手しており、2020までには市場に投入される予定となっています。
噂では「Q8」のハイパフォーマンスモデルとなる「RSQ8」においては最高出力600PSを超えるハイブリッドユニットも開発されているとのこと。
「ポルシェだから速い」「アウディだから遅い」なんて言ってられない時代がくるかもしれません。
「アウディ「Q8」が好みだけど遅い車は乗りたくない!」
そんなあなたにはアウディ「RSQ8」がおすすめです。
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まとめ
ポルシェ「カイエンクーペ」とアウディ「Q8」、今人気のクーペSUVの比較をしてみました。
特にプラットフォームを共有するモデルとはいえ、メーカーによってかなり味付けの違うものになっていますね。
というより、同じプラットフォームと気づかれないように思いっきり違う路線で攻めているとも考えられますが・・・。
何はともあれ、どちらもとても魅力的な車で有る事は間違いありません。
アウディ「Q8」にしても恐らく軽く1000万円~1200万円になるだろうし、ポルシェ「カイエンクーペ」に関しても1000万円~3000万円になると思われます。
とても庶民には手が出せない車ですね。(汗)
本国でアウディ「Q8」が発表になってからというもの日本での発表を今か今かと待ちわびている方も多くいると聞いています。
そんな中、ポルシェからもクーペSUVが登場してしまった事で、検討車種をアウディからポルシェへと変えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
見比べてみると両者のコンセプトの違いがはっきりと見えてきます。
都会的でありながら本格的なSUVを思わせる頑丈そうなボクシ―デザインの「Q8」
ポルシェ「カレラ」を彷彿とさせる風が流れを表現したようなフォルムと筋肉の塊のようなシルエットをもつ「カイエンクーペ」
どちらがあなた好みでしたか?
ちなみに私はポルシェ「カイエンクーペ」が好みです。
ポルシェ「カイエンクーペ」の日本発売が楽しみです。
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