どうも、Mです。
アメリカのジェネラルモーターズ(GM)が展開するシボレーブランドのアメリカンスポーツカー「コルベット」の新型「コルベット・スティングレイ」が発表されました。
シボレー「コルベット」はアメリカを代表するスポーツカーの一台です。
なんと初代「コルベット」のデビューは1954年まで遡り、これまで7回のフルモデルチェンジを受けています。
そして満を持して8代目となる「コルベット・スティングレイ」が発表されました。
ちなみに、「スティングレイ」とは英語で「アカエイ科」という意味です。
そして、2代目「コルベット」が「スティングレイレーサー」を基礎としてデザインされた為、「コルベット・スティングレイ」と呼ばれるようになったことが始まりです。
「スティングレイ」という名は2代目と3代目まで使われていましたが、一時消滅し、7代目「コルベット」から復活する事となります。
8代目へと生まれ変わった新型「コルベット・スティングレイ」には同車としては、初めて車体後方にエンジンを搭載するMR(ミッドシップ・後輪駆動)を採用したことでも注目を集めています。
そんな「アメリカンマッスル」という名に相応しい500馬力を超えるスペックにもなるという新型「コルベット・スティングレイ」の詳細と気になる日本発売時期を予想してみたいと思います。
シボレー新型「コルベット・スティングレイ」外装
まずは新型「コルベット・スティングレイ」のデザインから見ていきましょう。
フロントマスクです。
「スティングレイ(アカエイ)」と呼ばれる所以がわかるような気がしますね。
中心からサイドへと広がるプレスラインに沿う様にデザインされたヘッドライトユニットが更にワイド&ローのプロポーションを際立たせているようです。
7代目で採用されていた縦長のヘッドライトを一新し、横長で切れのある形状へとアップデートされました。
ヘッドライトグラフィックも「逆Vの字」になり、シンプルながら存在感抜群のデザインが与えられています。
ヘッドライトユニットはもちろんフルLEDとなります。
停まっていても、この新型「コルベット・スティングレイ」がその辺のスポーツカーとは違う雰囲気を纏っている事は一目瞭然です。
グリルには煌びやかな装飾は一切なく、ストイックなブラックで統一されています。
大きく開いたサイドエアインテイクの奥にはラジエターのようなものが確認できます。
どこからどう見てもスポーツカーらしい前傾姿勢であることがうかがい知れます。
サイドビューです。
「F22」や「F35」戦闘機からもインスピレーションを得たというボディは、現代の空気力学を応用した最高峰と言っても過言ではないかもしれません。
また、初のリアミッドシップレイアウトも相まって、先代モデルと比べて420mmもシート位置が前方へと移動したキャビンフォワードなスタイルとなっています。
全長4630mm、全幅1934mm、全高1234mm、そしてホイールベースは2722mmというボディサイズに、まるで地を這うようなデザインのエクステリアが搭載されています。
ちなみに、新型「コルベット・スティングレイ」にはスーパーカーなのに採用されているカーボンモノコックを採用していません。
カーボンモノコックよりも重いはずのカーボンファイバーとアルミ鋼板を使用したハイブリッド構造とする代わりに、ダッシュボードやトランクバットなどを水に浮くほど軽いグラスファイバーと特殊樹脂で構成された部品に置き換えました。
この軽量化により、新型「コルベット・スティングレイ」の車両重量は1530kgに抑えられています。
ドアパネルの真ん中をえぐって心臓部があるエンジンへと空気を導くデザインを採用しているなど、レーシングカーさながらの走行性能を重視したものとなっています。
サイドエアインテイクを強調するようにしっかりとしたプレスラインで構築されたリアフェンダー形状からも、筋肉ムキムキ感が出ていますね。
最新の「コルベット・スティングレイ」の名に恥じないスポーティで存在感のあるデザインが採用されていることは間違いありません。
まさに「肉食系アスリート」のスポーツカーらしいエクステリアと思います。
リアビューですが、レーシングカーのような疾走感あふれるデザインであると同時に、フロントとリアと比べると結構ゴチャゴチャした印象を受けます。
全体的に「線」で構成されたリアビューには、「コルベット」のアイコンでもある片側2灯式のリアテールライトが最新のデザインへと進化を遂げています。
まるで中心から外側へ向かって燃え広がる炎のようにも見えるグラフィックによって、新型「コルベット・スティングレイ」のフォルムはより一層ワイドに見えますね。
クワッドエキゾーストシステムのマフラーエンドの形状も四角形にするなど、徹底したデザインが確認できます。
漆黒の大型リアディフューザーが、この「コルベット・スティングレイ」の戦闘能力を証明するかのようです。
厚さ3.2mmという軽量ガラスパネルの下には新型「コルベット・スティングレイ」の心臓部である「LT2」を見る事ができます。
外からガラス越しにパワーユニットを拝めるというのは、リアミッドシップスーパーカーの醍醐味です!
デザインには好き嫌いがありますが、あなたがドライブ中に新型「コルベット・スティングレイ」に抜かれたらこの画像のような光景を見る事でしょう。
好きだろうが嫌いだろうが、この新型「コルベット・スティングレイ」のリアデザインのインパクトは絶大ですね!
シボレー新型「コルベット・スティングレイ」内装
新型「コルベット・スティングレイ」のインテリアをご紹介しましょう。
とにかく目の覚めるようなストイック且つ斬新なインテリアに目を奪われます。
まずはなんといっても運転席と助手席を隔てる「壁」の存在です。
センターコンソールの外側に建設された「壁」というか「ダム」によって、新型「コルベット・スティングレイ」がドライバー中心の車で有る事がわかります。
「助手席なんておまけだぜ!」と今にも聞こえてきそうなデザインはとてもユニークです。
センターラインの入ったステアリングを中心として、12インチのインフォテイメントシステムのディスプレイは完全にドライバーオリエンテッドとなっています。
もちろんWi-Fi接続やBluetoothによる音楽再生などといったスマートフォンへのアクセスも可能です。
ディスプレイの前には最小限の動作で操作できるコントローラーとシフトスイッチが設置されています。
コントローラー上部ある手のひらを置くパッドにはコルベットのエンブレムが打刻されています。
シフトセレクターはボタン式で、「R」のみレバーとなっているようですね。
エアコンなどの快適装備のスイッチ類は「ダム」に設置されています。
シートヒーターとベンチレーションのスイッチも確認できます。
縦一直線に並べられたスイッチ類に慣れるまでにちょっと時間がかかりそうですが、斬新なアイデアだと思います。
ボタン類が多く付いている宇宙船のようなコクピットとは違い、ドライバーの周りの無駄なボタンを排除したレイアウトは個人的には好きです。
使いやすさは別として、「チャラチャラした高級車もどき」にするよりは、こういったストイックなコクピットの方が好感が持てます。
新型「コルベット・スティングレイ」は標準でBOSEの10スピーカーシステムを搭載しますが、オプションで14スピーカーにアップデートも可能です。
シボレー新型「コルベット・スティングレイ」エンジン
新型「コルベット・スティングレイ」に搭載されるエンジンはこれまでの「LT1」から「LT2」へと進化を遂げました。
これまでの伝統通りスモールブロックの6.2ℓV型8気筒OHVエンジンを継承しますが、レーシングカーにも採用されているドライサンプ式が採用されました。
最新型の自然吸気エンジンの最高出力は490PS、最大トルクは630Nmに達します。
オプションである「Z51パフォーマンスパッケージ」を選択すると、最高出力は502PS、最大トルク637Nmへとパワーアップされます。
さらにフロントだけたっだブレンボ社製のブレーキユニットがリアにも装着されるので、加速と共に制動力の向上にもつながります。
これまですべての世代に設定されていた手動変速(マニュアルトランスミッション)の設定はありません。
新型「コルベット・スティングレイ」では、8速のデュアルクラッチオートマチックトランスミッションのみとなります。
ちなみに、気になる0-100km/hの加速タイムですが、メーカーによると3秒以内になるという話です。
シボレー新型「コルベット・スティングレイ」の日本発売時期は?
8代目へとフルモデルチェンジを果した新型「コルベット・スティングレイ」の日本発売時期は、2020年12月頃と予想します。
2019年7月19日現在では、正式なアメリカでの発売日のアナウンスは出ていません。
しかし、GMのマーク・ロイス社長は会見で、新型「コルベット・スティングレイ」の生産開始は2019年下旬を予定し、アメリカのケンタッキー州にあるボーリンググリーン工場で生産すると述べています。
つまり、2020年初めにはアメリカを中心に新型「コルベット・スティングレイ」が発売される見通しです。
そこから約6ヶ月ほどで日本に導入されると仮定すると日本導入は早くとも2020年10月頃になると思われます。
さらに新型「コルベット・スティングレイ」にはコルベットとしては初めての右ハンドルの生産が決定されているので、その発売時期からも目が離せません。
おそらく左ハンドル仕様から発売され、その後右ハンドル仕様がラインアップされると思われます。
尚、新型「コルベット・スティングレイ」の車両価格はアメリカで6万ドル(約648万円)以下となると予定とのこと。
となると、日本では800万円前後になるかもしれませんね。
まとめ
シボレーブランドでアメリカを代表するスポーツカーの一つである「コルベット」のフルモデルチェンジの情報と日本発売時期を予想してみました。
7代目で復活した「スティングレイ」という名称ですが、8代目の方がより「スティングレイ」という名がしっくりくるような気がします。
よりワイド&ローを強調したシルエットに、戦闘機からインスパイアされたキャビンフォワードのデザイン、そして、初のリアミッドシップレイアウト。
イタリア車にあるような「オシャレ感」を捨てて、速さを追求したストイックなデザインはまさに「アメリカンマッスルカ―」らしい佇まいだと思います。
ワールドプレミアにおいて、日本導入の発表も行われたので、あとは新型「コルベット・スティングレイ」の導入を待つのみといったところでしょう。
これまで以上にレベルアップした新型「コルベット・スティングレイ」に期待しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。