どうも、Mです。
メルセデスベンツの子会社でハイパフォーマンスカ―を手掛けるAMG社の創立50周年を祝したハイパーカ―として、2017年のフランクフルトモーターショーで発表された「メルセデス-AMG プロジェクトワン」がいよいよ生産開始となります。
このAMGによるハイパワーカーの正式名称は「AMG ONE」。
この「AMG ONE」の最大の売りはなんと言ってもAMGがモータースポーツの頂点であるF1を制覇する為に培ったノウハウがつぎ込まれている事にあります。
まさに公道を走る事ができるF1カー、それが「AMG ONE」なのです。
「AMG ONE」は2017年9月にショールームで公開され、日本円で約3億円という目が飛び出るような高額にも関わらず、すでに生産予定の275台は予約で完売しているというから驚きです。
今回はついに生産が開始され、早ければ2019月の冬頃に納車が始まるというAMGのハイパーカ―「AMG ONE」について調べてみました。
「AMG ONE」エクステリア
画像引用元:「GQ」
フロントマスクです。
これまでのメルセデスベンツにはないデザインが採用されています。
ヘッドライトデザインやグリルにも最新のメルセデスベンツのデザイン言語は見受けられません。
メルセデスベンツのエンブレムが無ければ正直どこのメーカーの車か見当もつかない程、最近のメルセデスベンツとは逸したデザインとなっています。
ボディにはグランプリレースにも採用されている構造に近い、軽量且つ高強度のカーボンファイバーが採用されています。
画像引用元:「GQ」
「AMG ONE」の軽量化はとにかく徹底されており、ブレーキはカーボンセラミック、なんとホイールもカーボンファイバー製となっています。
画像引用元:「GQ」
カーボンファイバー製のボディにカーボンファイバー製の足回りなど、形が違えどまさにF1カーと言ったところです。
「AMG ONE」には曲線を多用したデザインが作用され、ベルセデスベンツのスタイリングとは全く違った印象を受けます。
ドアはハイパーカーらしく上へ跳ね上げるいわゆる「ガルウィングドア」が採用されています。
画像引用元:「GQ」
至るところに設けられたエアインテークとエアベントにより、パワーユニットの冷却は基よりブレーキやバッテリーユニットの冷却効果が最大限に高められています。
ルーフには空気をエンジンへと導くF1さながらのエアインテークと旋回中の方向安定性を向上させるシャークフィンが採用されています。
普通の車では決して見ることのできない巨大なシャークフィンにより、「AMGONE」がいかに異質な存在なのかを物語っています。
パワーユニットに熱が籠らないように通気性の良いハニカムメッシュ機構のリアパネルが採用され、グランドエフェクト効果を高めるディフューザーが確認することが出来ます。
最新のテクノロジーにより生み出されたボディは空気という目に見えないもの最大限利用する為に設計されていると言っても過言ではないでしょう。
「AMG ONE」インテリア
「AMGONE」のインテリアです。
一瞬F1カーのコックピットと見間違う程無駄なものがないストイックなインテリアには、しっかりとした助手席が装備されています。
一応2人乗りのようですね。(笑)
まるで本物のF1カーようにカラフルなボタンが並んだステアリング上部に目をやると、シフトチェンジの目安となるLEDのインディケーターが配置されています。
ドライバーに車両情報を伝えるメータークラスターは10インチのフル液晶パネルが採用され、必要に応じた情報を瞬時に引き出すことが可能です。
シートはユニークな形状をしたフルバケットシートが採用されていますね。
運転席と助手席は繋がっていて、太ももの裏側を支えるサポーターのような形状をしています。
シート調節は一切出来ず、代わりにアクセルとブレーキの位置を調整するレーシンカー仕様になっています。
後方の視界が一切利かないため、従来のセンターミラーは廃止され、インテリアの中央上部に設置されているディスプレイにバックカメラの映像を投影するシステムが採用されています。
ボディがカーボンファイバー製ということもあって、Aピラーからルーフ、サイドステップに至るまでカーボンファイバーだらけです。
「AMG ONE」パワートレイン
画像引用元:「GQ」
「AMGONE」の心臓部は、1基のエンジンと4基の電気モーターから成ります。
エンジンの排気量はなんと1.6ℓという小さなエンジンです!
たった1.6ℓですが、F1と同様のテクノロジーがつぎ込まれたV型6気筒エンジンは、ターボで武装された上に11,000rpmというバイク並みの高回転仕様になっています。
よって、この小さなエンジンが発生させる最高出力はなんと700PSにも及ぶのです!
700PSという馬力にも驚きですが、通常のエンジンの約2倍にあたる11,000rpmという高回転にもビックリです。
このエンジンに1基の電気モーターを合体させ、前輪の左右それぞれに1基ずつ電気モーターを採用しています。
最後の1基の電気モーターはなんとターボチャージャーに採用しています。
ターボ過給を電気モーターで行うことで、アクセルを踏み込んだ時に生じるターボラグによる加速のわずかな時間差ですら生じないようにしているのです。
これにより得られるパワートレインの最高出力は1000PS以上となり、静止状態から時速100kmまでの到達時間はわずか2.6秒です。
1.6ℓのエンジンからは想像もできないハイパーカーです。
ちなみに、最高で20マイル(約32km)電気モーターだけでも走行可能ですので、閑静な住宅街や早朝深夜に出かける時などは無音で走らせることも可能です。
トータル出力1000PS以上のパワートレインが搭載されているだけあって、タイヤの空転を制御する「トラクションコントロール」やコーナリング時の内輪と外輪の差をコントロールする「トルクベクタリング」も精密なコントロールが行える最先端のシステムが導入されています。
エンジンと電気モーターの4WDによる旋回能力にも注目です。
まとめ
2019年に製造が開始される「AMG ONE」についてご紹介しました。
2017年に発表されて生産予定台数の275台が全て完売するのも分かるような気がします。
だってこの「AMG ONE」そのまんまF1カーですからね。
レースが好きな方なら一度は憧れたであろう「F1ドライバー」に、厳しいトレーニングや戦績がなくてもなれるわけですから。
と言ったものの、「F1ドライバーになる」ことと「AMG ONEが買えるほどのお金持ちになる」ことは同じくらい難しいことかもですね。(汗)
とにかく、超が付くほどのお金持ちからすると、公道が走れるF1カーを買えると思えば約3億円は安い買い物なのかもしれません。
例え車に興味がなくとも、この手の車は「投資」としても十分「化ける」可能性があります。
新車価格7500万円の車がプレミアが付いたことによって、2年後にはなんと3億円になったというケースもあるくらいです。
まぁ、庶民には到底関係の無い話ですが、乗ることは叶わなくともぜひ一度「AMG ONE」をこの目で見てみたいものですね。
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