トヨタのレーシング部門であるGAZOOレーシングは、カローラをベースとした「GRカローラ」を世界初披露しました。
GRカローラは、トヨタ自動車の豊田章男社長の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」という思いから開発された色んな意味で熱いスポーツモデルです。
そんな熱いトヨタのスポーツモデル「GRカローラ」には、高性能エンジンと特別な専用装備が用意されています。
今回は、世界が注目する本格的スポーツモデル「GRカローラ」のエンジンスペックと特別な専用装備を紹介します。
トヨタGRカローラ発表!日本発売時期はいつ?販売価格はいくら?
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トヨタGRカローラのエンジンスペック
トヨタGRカローラのエンジンスペックですが、最高出力300馬力、最大トルク370Nmとなっています。
300馬力を発生するパワートレインは、1.6ℓ直列3気筒ターボガソリンエンジンです。
300馬力を発生するので2.0ℓ直列4気筒ターボガソリンエンジンかと思いきや、1.6ℓと比較的小排気量の3気筒エンジンというから驚きです。
最高出力300馬力はエンジン回転数6500rpmで到達、最大トルク370Nmに関しては、エンジン回転数3000rpm~5500rpmで発生します。
欧州車に採用されている1500rpm付近から加給するロープレッシャーターボとは少し違い、GRカローラではある程度踏み込んだところで加給するターボになっていますね。
組み合わされる6速マニュアルトランスミッションには回転数をマッチングする機能が搭載されており、スムーズなシフトチェンジが可能となっています。
そして、GRカローラはGR-Four全輪駆動システムが搭載されます。
GR-Four全輪駆動システムは、ドライバーの好みに応じて、「60:40」「50:50」「30:70」の前後トルク配分を選択可能です。
つまり、アクセルコントロールし易い「前輪駆動」、オン・ザ・レール感覚の「四輪駆動」、背中が蹴飛ばされるような加速のある「後輪駆動」という使い分けが出来るわけです。
GRカローラが楽しくないはずがありませんよね!
ちなみに、GRカローラの0-100km/h加速タイムは公表されていませんが、確実に5秒前半と予想されます。
トヨタGRカローラの特別な専用装備とは?
トヨタGRカローラの特別な専用装備を紹介します。
まずは、GRカローラ専用に開発されたエクステリアです。
大型化されたエアインレットが採用されたフロントバンパーとワイドトレッドタイヤを履くことを想定したオーバーフェンダーなど随所にスポーティ要素がふんだんに盛り込まれています。
大型グリルとサイドエアインテイクから取り入れられた空気を吐き出すためのフロントフェンダーダクトには「GR」エンブレムが確認できます。
GRカローラ専用のアルミホイールとブレーキが搭載されます。
フロントブレーキには4ピストンキャリパーとリアには2ピストンキャリパーが採用されいるので、制動力も向上されています。
GRカローラには各所にエアアウトレットが確認できます。
ボンネット上部にもエンジンの熱を放出するエアアウトレットが設けられています。
GRカローラのルーフにはカーボンファイバールーフの設定も用意されており、軽量化も余念はありません。
1.6ℓ直列3気筒ターボガソリンエンジンを高出力化するために、GRカローラには3本のエキゾーストシステムが採用されています。
センターマフラーのある車のエンジンが1.6ℓ3気筒エンジンなんて思いもしませんよね。
GRカローラのサイドスカートには「GR-FOUR」と刻まれています。
GRカローラのインテリアにも特別な専用装備が用意されています。
インテリア全体ですが、スポーツ走行中の視認性を向上させるためにプロレーシングドライバーの意見を取り入れた作りになっています。
ドライバー前方には12.3インチのデジタルディスプレイが採用されています。
視認性はもちろんこと、画面には「選択した全輪駆動モード」「ターボ圧力」「ギア位置インジケーター」「スピードメーター」「タコメーター」などが表示されます。
GRカローラのシャシーは、通常で使用してるGA-Cプラットフォームの改良版が採用されています。
改良版では、フレームに溶接点を追加に加え、構造用接着剤を幅広く使用することで接合部をさらに強化しています。
ボンネットとフロントドアパネルは軽量化のためアルミニウム製に変更されています。
もちろん、グランドエフェクトの恩恵を受けれため、床下はパネルによってフラットにされています。
GRカローラのサスペンションは、フロントにダイレクト感のあるマクファーソン式ストラット式と、そして、リアには剛性の強いダブルウィッシュボーン式が採用されています。
GRカローラの足元ですが、グロスブラックに塗装された5スポークの18インチホイールには235/40R18のミシュランパイロットスポーツ4が装備されています。
「軽量化」「ハンドリング」「グリップ」「接地感」「ボディ剛性」「エアロダイナミクス」どれ一つとっても本当にカローラなのか?と思いたくなるほど手が込んでいるように思えてなりません。
GRカローラはスポーツカーとしての要素を惜しみなく継ぎ込まれたトヨタが本気で作ったスポーツカーです。
画像引用元:Motor1