どうも、Mです。
2019年4月に開催されている上海モーターショー2019にてマツダが次世代クーペコンセプトとなる「vision coupe(ビジョンクーペ)」を出展しました。
マツダは2010年から「魂動デザイン~Soul of Motion~」というデザイン哲学に沿った車づくりを行ったことによって、世界中で高い人気を得る自動車メーカーへと変貌を遂げています。
チーターの走る美しいフォルムをモチーフにし、キャラクターラインに頼らないマツダのデザインはまるで近代オブジェのような美しいフォルムが特徴的で、世界中で高い評価を受けています。
2018年の日本国内の登録台数(軽含む)においても1位トヨタ、2位スズキに続き、第3位となるなど、マツダの人気は日本でも同じのようです。
そんな「魂動デザイン」により世界中から高い支持を受けているマツダの次世代のデザイン言語で作られたコンセプトカーが「ビジョンクーペ」です。
この次世代クーペコンセプトである「ビジョンクーペ」のフォルムがまたカッコいいのなんの!
カッコいいというより、美しいと言った方が良いのかもしれませんが、まさに近代アートのような「凛とした印象の中にもどこかゆとりがあり、艶がある」デザインになっています。
それでは早速マツダの次世代クーペコンセプトカー「ビジョンクーペ」をご覧ください。
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マツダ「ビジョンクーペ」
フロントビュー
まずはフロントビューです。
マツダのデザインアイコンである「横長の大きなグリル」と「細長いヘッドライト」により一目でマツダと分かるデザインになっています。
ボンネットのカットラインをプレスラインと重ねることによって、カットラインの存在感を限りなく少なくしつつ、無駄なラインがないデザインとなっています。
「ビジョンクーペ」のデザインコンセプトは、マツダの「魂動デザイン」に日本の美意識を融合させることによって「新たなエレガンス」。
「魂動デザイン」の躍動感あふれるフォルムに日本の美意識である「控えめでありながら豊かな美しさ」を取り入れることによって、まさに「動」と「静」が共存する新しいデザインとなっています。
大きなヘッドライトや大型のエアインテイクやスリットの入ったバンパーなど一切ない比較的シンプルなデザインでありながら、アウターパネルの美しい曲線が作る力強いフェンダーアーチを採用することによって、ヨーロッパのラグジュアリークーペのような唯一無二の存在感を感じることの出来るフロントマスクとなっています。
少し角度を変えてフロントビューを見てみると、ボンネット、グリルフレーム、アンダースポイラーが立体的に造形させていることがわかります。
アルミ製のオブジェを連想するようなその作りは、まさにアートです。
一見シンプルに見えてもこういった細部の仕上げ方によって独特の存在感や高級感を演出しているわけですね。
サイドビュー
マツダ「ビジョンクーペ」のサイドビューです。
伸びやかなボンネットラインを邪魔することなく、低い角度で持ち上げられたフロントガラス。
そしてそのまま美しい放物線を描きながらテールへと絞られるラインはラグジュアリーな欧州車に見られるの美しいフォルムそのものです。
このイタリアの名門「フェラーリ」やイギリス「アストンマーティン」を彷彿とさせるルーフラインに組み合わせれるのは、美しい「くびれ」のあるサイドパネルです。
フロントフェンダー後方で一気に絞られ、フロントドアからリアドアへと進むにつれて張り出してくるサイドパネルは本当にセクシーですね。
またヘッドライトからリアテールライトへと続くプレスラインがこの「くびれ」をより一層引き立ててくれています。
このままミニカーにして部屋に飾っておきたいくらい綺麗なラインだと思います。
下手な輸入車より絶対こっちの方がカッコいいと思う方も多いはずです。
コンセプトカーということありドアノブはありませんが、このデザインであればぜひ収納式のドアノブを採用して欲しいところです。
リアビュー
マツダ「ビジョンクーペ」のリアビューです。
力強いリアフェンダーに合わせるように限りなく外側に位置するエキゾーストパイプによってスーパーカーのようなワイド感を演出しています。
そしてリアテールライトは丸とラインが組み合わせれたマツダらしいデザインとなっているだけではなく、大胆な横長の楕円形で窪んだリアパネルによって躍動感が与えられています。
リアビューにも不必要な凹凸や演出が無く、「動」と「静」が融合したデザインとなっていますね。
正直マツダのエンブレムがなかったら輸入車と間違えてしまいそうなほど日本車離れしたデザインになっています。
低く抑えられたルーフ、キャビンの1.5倍はあると思われる横幅、八の字に傾けられたリアタイヤ、スケッチブックからそのまま出てきたようなカッコよさですね。
インテリア
マツダ「ビジョンクーペ」のインテリアです。
「Simple is the best」
まさにこの言葉はこの車のインテリアにこそふさわしいのではないでしょうか。
無駄なものを一切排除したようなインテリアには、ステアリング、各種メーター、シフトノブ、そして、スタートボタンのみが存在しています。
サイドミラーはカメラなのに、モニターが無いじゃん!とツッコミたくなったのは私だけではないはずです。
コンセプトカーなので、これを基本として色付けしていくようなイメージでしょうね。
ダッシュボードのトップとアルミのラインがそれぞれドアにあるパネルとスピーカーカバーへと繋がっているなど「ラインの通った」デザインになっているあたりが綺麗ですね。
シンプルであればあるほど誤魔化しが利かないので大変ですので、そう考えるとマツダ「ビジョンクーペ」のインテリアはこれはこれでありなのかもしれません。
まぁ、せめてエアコンとナビゲーションくらいは追加してもらいたいものですが。(汗)
まとめ
マツダの次世代クーペコンセプト「ビジョンクーペ」をご紹介しました。
マツダのデザイン力の高さに改めて驚かされました。
カッコよくしようと思えば思う程余計なものを足してしまい、結果ごちゃごちゃしたデザインになってしまっているメーカーがある中、これだけシンプルでありながら美しさを表現しているマツダは正直凄いと思います。
マツダも語っているように「引き算の美学」によって生まれる「余白の豊潤」を大切にするからこそ研ぎ澄まされた繊細な光の表現でクルマに命を吹き込むことが出来るというわけですね。
これからの登場するであろう車には車そのもののデザインだけではなく、この「光の表現」という新たなエッセンスがデザインに加えられてくるのかもしれませんね。
これからもマツダの「魂動デザイン」の進化に期待しましょう。
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