アメリカの電気自動車の雄である「テスラモーターズ」は、2ドアクーペモデル「ロードスター」の後継モデルの開発を行っています。
しかしながら、開発は思うように進行していないようで、次世代「ロードスター」の生産が開始されるのはもう少し後になりそうです。
そんな中、ドイツ人デザイナーのMaximilian Schneider(マックス)氏が、独断でトンデモない化け物スペックの次世代クーペをCGで作り上げ話題になっています。
マックス氏は、これまで「アウディ」「メルセデスベンツ」「フォルクスワーゲン」「三菱」「HiPhi 」で働いていた生粋のデザイナーです。
そんな実績のあるデザイナーが本気で想像したテスラの最強最速モンスターロードスターを紹介します。
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Tesla SpaceX Model R
画像引用元:carscoops
マックス氏が想像したテスラの次世代モンスターロードスターの名称は、「Tesla SpaceX Model R」です。
マックス氏によると、『「テスラ」と「スペースX」の特徴とノウハウを併せ持った究極のハイパーカーがどんな車になるか想像してみた』とのこと。
アイデアがぶっ飛んでいますが、動画を見てみるとマックス氏は至って真面目に「テスラ」と「スペースX」の技術やデザインからインスピレーションを得ながら、ユニークなアイデアを具現化していきます。
テスラの次世代モンスターロードスターのデザインをスケッチした後、質感や空気抵抗なども考慮した現実的なCGを作成しました。
そして、完成したのが「Tesla SpaceX Model R」です。
画像引用元:carscoops
流石は名だたる有名企業でデザインしてきただけあって、そのクオリティの高さに只々驚きを隠せません。
「Tesla SpaceX Model R」には、テスラのデザイン意匠も取り込みながら、宇宙工学に基づいたロケットやスペースシャトルのデザインが取り入れられています。
フロントマスクの中央には、テスラ車に見られるプレスラインによって構築された「グリルレスデザイン」が反映されています。
空気抵抗になる無駄な装飾や空気を取り込むエアインレットを採用しないなど、テスラ車のデザインの特徴をよく捉えています。
ヘッドライトはテスラモデル3のヘッドライトとスペースシャトルに使用されているパーツのデザインからインスピレーションを得てデザインされています。
画像引用元:carscoops
「Tesla SpaceX Model R」の中央には、強固なカーボンファイバー骨格で構成されたモノコックが設置されています。
定員は1名のみと、なんとも贅沢なロードスターとなっています。
モノコックは強化ガラスで覆われているという設定です。
「Tesla SpaceX Model R」を上から見てみると、無駄な凹凸がなく、一目でエアロダイナミクスに優れたシルエットになっていることが理解できます。
画像引用元:carscoops
そして、気になっていたリアビューですが、なんかトンデモないものが設置されていることが分かりますよね!
そうです!ロケットブースターです!!
マックス氏が想像したテスラの次世代モンスターロードスターは、電動パワートレインだけではなく、H-IIAロケットにも採用されている「液体水素推進剤」を使用したロケットブースターを搭載しています。
テスラの最速モデルである「モデルS」はモーターだけでも0-100km/hをわずか1.9秒という異次元の速さで加速することが出来ます。
そんなモーターに液体水素推進剤を使用したロケットブースターを装備するなんて、もう想像することも出来ない速さなのでしょうね。
画像引用元:carscoops
ちなみに、マックス氏の想定では、「標準モード」のトータル出力は2600馬力で、最高速度は467km/hに達するとのこと。
さらに、「レースモード」では、トータール出力は驚異の2950馬力!
最高速度は526km/hになるそうです。
もう意味不明な数値になっています。
そもそも、2950馬力の加速力に訓練を受けていない人が耐えうることが出来るのかも疑問です。
「Tesla SpaceX Model R」には、各フェンダー上部にもロケットブースターを備えており、必要に応じてロケットブースターによるタイヤの抑え込みを可能にしています。
画像引用元:carscoops
フェンダー上部に設置されたロケットブースターを噴射させることで意図的に車体を地面に押し付けることが出来るのです。
この装置により、「Tesla SpaceX Model R」は最大4Gというコーナリングフォースが発生すると推測されています。
簡単に言うと、体重の4倍の遠心力があなたを襲ってくるということです。
ちなみに、世界最高峰のレーシングカー「フォーミュラ1(F1)」のコーナリングフォースが4.5Gであることを考えると、凡人には到底耐えうることが出来ないものであることが分かりますよね。
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「Tesla SpaceX Model R」はあくまで想像です
画像引用元:carscoops
今回は、ドイツ人デザイナーであるマックス氏が想像したテスラの次世代モンスターロードスター「Tesla SpaceX Model R」を紹介しました。
「Tesla SpaceX Model R」は、テスラモーターズが開発している「ロードスター」の後継モデルとは何ら関係はありません。
マックス氏が個人的に生み出した想像の産物です。
しかしながら、「デザイン性」「先進の装置」「洗礼されたデザイン」には目を見張るものがあります。
少なからずテスラモーターズも取り入れたいと思うようなデザイン意匠があったかもしれません。
まぁ、「Tesla SpaceX Model R」のような常軌を逸したスペックを持った車が世に放たれることはまだないと思いますが、電気とロケットブースターを組み合わせる発想はとても面白いですよね。
もし、反重力装置が開発されて、車が宙に浮く時代が来たら「Tesla SpaceX Model R」の発想がより一層活用されるかもしれません。