どうも、Mです。
今回はアウディが誇るスーパースポーツカーであるアウディR8のマイナーチェンジの情報をお伝えします。
アウディR8は世界最高峰の自動車レースであるル・マン24時間レースに出場するレーシングカーの技術を駆使して作られた公道を走れる市販車のレーシングカーです。
アウディR8の心臓ともいえるパワートレインは、超高回転型ユニットの5.2リッターV10の自然吸気エンジンで、8,250rpmで最高出力の610馬力を叩き出します。
アクセルを踏んだ瞬間からレスポンスよく立ち上がるエンジンは回転数に比例してアウディR8をみるみる加速していきます。
ターボやスーパーチャージャーのような過給機付きのエンジンには決して真似できない加速フィーリングと高回転エンジンのどこまででも加速し続けていくような爽快感が堪りません。
その実力は本物で0-100km/hまでたった3.2秒で到達させることが出来ます。
8,000回転以上回るV10ユニットが奏でるエンジン音とエキゾーストサウンドがまた格別です。
あなたが運転している真後ろに搭載されたレーシングユニットが猛獣のような雄たけびを上げ、ドライバーをはじめ、見るものを釘付けにするのです。
レーシングゲームでしか聞いたことがないような快音を轟かせるアウディR8の最高時速は333km/h!
もはや想像もできないスピードですよね。
そんなスーパーカーであるアウディR8のもう一つ凄いところは
あまり目立たないところ
です。
「目立たない」という表現は、他のスーパーカーに比べてということですよ。
有名なところで言うと、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーチンなどがありますね。
スーパーセレブなスーパーカーで言うと、ケーニグセグ、ブガッティ、パガーニ、ライカンといった平気で1億円以上する車もあります。
そんなギラギラしたスーパーカーが犇めく中でアウディR8という車のデザインはゴリゴリしてなくてシンプルです。
つまり、いい意味で「地味」なんですよね。
なのでスーパーカーに乗りたいけどあんまり目立ちたくないという相反するニーズを唯一満たしてくれる車なのかもしれません。
そんなアウディR8のマイナーチェンジを迎えるのですが、変更点を知れば知るほどアウディの本気度が伝わってきます。
前置きが長くなってしまいましたが、早速新型アウディR8を見ていきましょう。
アウディR8のマイナーチェンジ後のエクステリア
フロントマスクです。
・・・・・・・・・・あっ、すみません。見惚れて何も言えませんでした。
いやぁ、個人的には超ドストライクなデザインに変更され、感謝感激です。
「えっ、どこが変わったの?」
と思うのも無理はありません。
まぁ、そもそもアウディR8なんて見かけることほとんど無いでしょうから、新旧比較画像を作りました。
はい、比較画像、ドン!
左のブルーがマイナー後、右のレッドがマイナー前です。
まず、シングルフレームグリルのデザインですが、マイナー後はさらにワイド&ローなデザインに変更されているのがわかりますね。
シングルフレームグリルを薄くした代わりに、ボンネットとグリルの間にエアダクトのようなデザインが採用されています。
これは初代クワトロのデザインを継承しています。
ヘッドライト自体にはあまり変更点が見受けられませんが、シールバーメッキ部はブラックアウトされ、ヘッドライトの目頭(?)にもエアダクトのようなデザインが採用されているので、彫が深くなったというか、メリハリがついたというか、とにかくとてもクールな印象を受けます。
パンバーの形状もマイナー前のシンプルなデザインから、アグレッシブなエアインテイクデザインに変更されています。
マイナー後のアウディR8はまるでトレーニングで無駄なぜい肉を削ぎ落とし、試合を万全の状態で臨む、闘争本能むき出しのボクサーのような印象を受けます。
シンプルで地味なスーパーカーから「地味」が取れた気がします。
ちょっと角度を変えてみました。
サイドビューの画像が全然ないのでこれで勘弁してください。
サイドはフロントほど大きな変更点ではありませんが、ドアの下のサイドスカート(ストーンガード)のデザインが変更になっています。
はい、ドン!
左のブルーがマイナー後、右のホワイトがマイナー前です。
分かりにくいかもしれませんが、マイナー後のサイドスカートにはスリットが施され、さらにレーシングカーライクなデザインになっていますよね。
たかがスリット1つ、されどスリット1つ
ほんの少しのことが車の印象を大きく変えることが出来るのです。
アウディR8のリアビューです。
マフラー部分がやたら強調されているのがわかりますか?
はい、比較画像、ドン!
上のブルーがマイナー後、下のホワイトがマイナー前です。
まず、リアテールライトの下にあるエアアウトレットの面積が全然違いますね。
さらにマフラーの出し方も全く違います。
マイナー前は綺麗にまとまっている印象を受けますが、マイナー後はまさにレーシングカーさながらのマフラーになっています。
リアビューは断然マイナー後のほうが「只者ではない感」が漂っていますよね。
リアバンパーのデザイン一つでこんなにも印象が変わるとは、改めて勉強させられました。
アウディR8のマイナーチェンジの変更点
アウディR8のエクステリア以外でのマイナーチェンジ後の変更点についてご紹介しましょう。
電動ステアリングのアシスト量とギアレシオ
「カミソリのようなコーナリング」
なんだか今更恥ずかしくなるようなネーミングですがアウディは至って真面目に取り組んでいます。
そもそも出来上がっていたシステムをもう一度見直すことによって様々なシチュエーションに細かく対処できるシステムの構築を目指しています。
シャシーモードと車速を基にした電動ステアリングのアシスト量の増減にはじまり、ステアリングの舵角に対するフロントタイヤの角度、そしてリアルタイムで路面の抵抗値を計算し最適なステアリングアシストが行えるシステムを採用するなど、徹底的にブラシュアップされています。
まさに「カミソリのようなシャープなコーナリング」を具現化するものです。
新しいシャシコントロールシステム
アウディR8にはシチュエーションや気分に応じ、車の味付けを変える「アウディドライブセレクト」というシャシコントロールシステムが搭載されています。
シャシコントロールシステムは主に快適な「コンフォート」、スポーツモードである「ダイナミック」、そしてその二つをアクセルの踏み込み方で判断する自動モード「オート」の3つが選択できます。
アウディR8のマイナーチェンジを受けて、このシャシモードに新たに「ドライモード」、「ウェットモード」、「スノーモード」が追加されるようです。
この新しく追加されるモードはアクセルONのトラクションコントロールだけではなく、ブレーキング時の制動距離(止まるまでの距離)をもコントロールするようです。
今まで以上に走行シーンの最適化を図ることが出来るので、より快適にスポーティーにアウディR8を楽しむことが出来ることでしょう。
軽量化
軽さに勝るものはなし!
自動車を早く走らせることだけが目的であれば、これに尽きます。
あなたが自転車も100kgのものを積んで漕ぐのと、50kgのものを積んで漕ぐのとでは圧倒的に軽い方が楽だし速いに決まってます。
それと同じ理屈が自動車にもあるのです。
アウディR8のモノコックにはアルミニウムとカーボンファイバーが使用されています。
はい、ドン!
そもそも既に軽いアウディR8ですが、マイナーチェンジ後のオプションにアルミとCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で製造されたフロントスタビライザーを選択することで更に2kgの軽量化を行うなど徹底的に見直されています。
本気を感じることが出来るのはこれだけではなく、実は新型アウディR8はR8のレース仕様モデルであるR8 LMS GT3と約50%ものパーツを共有しているのです。
はい、R8 LMS GT3、ドン!
もうどこからどう見てもレーシングカーですよね。
要するに、新型アウディR8の半分はこのハイパフォーマンスカーで構成されているということですね。
なんちゃってはいらない、本物のスーパーカーを作ろうというアウディの本気が垣間見れます。
アウディR8のマイナーチェンジ後のパワートレイン
ステアリングとサスペンションのチューニング、レーシングカーと50%も共有するパーツを駆使し新しく生まれ変わるアウディR8にはそれまたリファインされたパワートレインが用意されます。
アウディR8 V10 Plusでは610馬力を誇るエンジンを搭載していましたが、新型アウディR8ではおそらく同じグループ会社のランボルギーニ ウラカン パフォーマンスに搭載されている630馬力のV10ユニットが搭載されると考えられます。
プラス20馬力を自然吸気エンジンで叩き出すとは驚きです。
ありとあらゆるメカチューンとコンピューターチューニングがなされたに違いありません。
単純に速さとかではなく、新しいパワートレインは従来のエンジンフィーリングとはまるで別ものでしょうね。
さらにストレスフリーの高回転型ユニットに仕上がっていることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
新型アウディR8は市販車ではありますが、決して量産車ではありません。
そんな量産車ではない特殊な車であるにも関わらずアウディは本気でいじってきましたね。
シンプルであまり目立たなかったエクステリアは新デザインのシングルフレームグリルとボディーキットを与えられたことでグッと存在感が増しました。
エアインテイクが大型化されるだけでこんなにもスポーティーなエクステリアになるものなんですね。
変わったのは見た目だけではありませんでしたね。
サスペンションとステアリングが見直され、コーナーリング性能が大幅に向上しただけではなく、レーシングカーと約50%ものパーツを共有することで走る、曲がる、止まるといった車のポテンシャルとパフォーマンス最大限引き出すことに成功しています。
そしてそのリファインされたボディに搭載されるエンジンは、これまた鍛え上げられた高回転型V10ユニットで最高出力630馬力を誇ります。
妥協なき姿勢が妥協なき車を作る
アウディR8は、まさにアウディのモータースポーツへの本気を見ること事が出来る車だと思います。
ぜひ機会があればステアリングを握り、体感してみたいものです。