アメリカのフロリダ州にある高級ディーラーで前代未聞の出来事が起きたと、アメリカの自動車メディア「Motor1」が伝えています。
なんと高級スーパーカーであるフェラーリ「ローマ」が見るも無残な姿になって発見されました。
フェラーリ「ローマ」の日本での新車価格は2682万円ですが、オプションなども考慮すると3000万円はする超高級車です。
フェラーリ「ローマ」に一体何が起きたのでしょうか?
車専用エレベーターが故障して大破!
約3000万円のシルバーのフェラーリ「ローマ」が天を見上げています。
出来の悪いCGのように見えますが、これは実際の事故現場の写真です。
フロリダにある高級車ディーラーが商品車であるフェラーリ「ローマ」を移動中に事故が起きました。
車を2階に上げるエレベーターが故障して、フェラーリ「ローマ」を乗せたまま落下してしまいました。
フェラーリ「ローマ」のフロント部分がエレベーターシャフトに引っ掛かってしまったことで、作業が難航したようです。
この事故でフェラーリ「ローマ」の燃料タンクが破損し、ガソリンが漏れていたそうです。
消防署の隊員は発火のリスクを回避するため、建物の電力を遮断して作業を行っています。
フェラーリ「ローマ」をエレベーターシャフトから引き抜くために、2000kgの牽引力のあるウインチを数台使用。
約4時間かけてフェラーリ「ローマ」は無事(?)に引き上げられました。
車専用エレベーターがなぜ落下したのは現在調査中とのことですが、誰一人ケガをすることがなかったのが不幸中の幸いですね。
フェラーリ「ローマ」は新車で販売されていますが、納期が2年以上(納期不明)ということあり、日本の中古車市場では3300~4400万円で取引されています。
ちなみに、この大破したフェラーリ「ローマ」が修理されて再販されるかどうかについては不明とのことです。
フェラーリ「ローマ」ってどんな車?
フェラーリ「ローマ」は2019年11月に発表されたモデルです。
1950年代から1960年代にローマで流行した「自由で気ままな甘い生活」をコンセプトに開発されたモデルということで「ローマ」と名付けられました。
フロントミッドシップエンジンレイアウトを採用した4シータークーペとなっています。
ちなみに、後ろの席は子供くらいしか座れない程のスペースです。
ボンネットの下に潜む化け物は、最高出力620馬力を発生させる3855ccV型8気筒ターボガソリンエンジンです。
トランスミッションは8速のDCT(SF90ストラダーレと同じ)を採用し、0-100km/h加速は3.4秒で完了します。
日本でのフェラーリ「ローマ」の発売は、新型コロナウィルスの話題で持ち切りだった2020年4月1日だったこともあり、ひっそりとデビューした印象があります。
最初の納車は2021年初め頃から開始されているので、まだあまり見かけることはないでしょう。
「ローマ」という洒落の利いたネーミング通り、スポーツとラグジュアリーの両方を追求したクーペに仕上がっています。
とにかく走る速さを追求したフェラーリでありながら、派手な空力パーツやデザインを採用せず、上品でフォーマルな佇まいは「ローマ」だけがもつ独特な世界観を表現しています。
フェラーリ「ローマ」の日本販売価格は2682万円~となっていますが、オプションを合わせると軽く3000万円は超えそうです。
画像引用元:フェラーリ