どうも、Mです。
ドイツの自動車メーカーであるアウディが手掛けるDセグメントのクーペモデル「S5」に搭載されるパワートレインがディーゼルエンジンに変更されることがわかりました。
アウディ「S5」は、アウディの中型セダン「A4」をベースのクーペモデルである「A5」の高性能モデルです。
最高出力354PS、最大トルク500Nmを発生する3ℓV6ターボエンジンを搭載し、2ドアクーペの「S5」と4ドアクーペの「S5 Sportback」を展開しています。
2019年4月17日の発表によると、これまだ搭載していた3ℓV6ターボエンジンに変わり、3ℓV6ターボディーゼルエンジンが採用されるとのこと。
そんな新しい「S5」の日本発売時期と性能を調べてみました。
アウディ「S5 TDI」の日本発売時期はいつ?
まず最初に新生「S5」の日本発売時期ですが、残念ながらオフィシャルの発表はまだありません。
2019年4月現在、ドイツ本国のホームページで「S5」を確認すると「既に販売されておらず、生産された車は利用可能です(Google翻訳)」という言葉を発見しました。
要するに「もう新車を作ってないから在庫車から選んでください。」ということですね。
推測ですが、すでにガソリンエンジンモデルの生産はなく、ディーゼルエンジンモデル待ちといったところでしょうか。
欧州では2019年5月から発売されるので、その半年後の2019年年末から2020年初め頃に日本で発表される流れが普通ですが、そう簡単にはいかないでしょう。
実はアウディ「A5」シリーズはもうすぐフェイスリフトを含むビッグマイナーチェンジを控えています。
もし日本に導入するとなると、このビッグマイナーチェンジ後である可能性が高いでしょう。
マイナーチェンジによる改良新型の「A5」が日本で発売される時期は2020年9月頃とM’s reportでは予想しているので、高性能ディーゼルエンジンを搭載した「S5」が日本で発売されるのはどんなに早くても2020年年末から2021年初頭になると思われます。
すでに本国ではガソリンモデルの「S5」の生産が終了しているので、日本でもしばらく「S5」の販売が止まってしまう可能性が高いでしょう。
高性能ディーゼルエンジンと搭載する改良新型「S5」の日本発表は少し気長に待つ必要があるようです。
ちなみに、欧州では「S5」「S5 Sportback」ともに、6万5300ユーロ(約830万円)からとなります。
アウディ「S5 TDI」
今回発表された「S5 TDI」の画像からはエクステリアとインテリアのデザインに特に変更点は確認できません。
強いて言うならばアルミホイールのデザインがガソリンモデルと違うといった程度かと思います。
新生「S5」に搭載される高性能ディーゼルは、3ℓV6ターボディーゼルエンジンに48Vのマイルドハイブリッドを採用しました。
エンジンはターボと電子コンプレッサーによるダブル過給により、最高出力はガソリンモデルモデル並みの347hp(351PS)と、71.4kgm(700Nm)という4ℓツインターボガソリンエンジン並みの大トルクを獲得しています。
またマイルドハイブリッドにより、55~160km/hの範囲でクルーズ中(激しい加速と減速を伴わない走行時)、最長で40秒エンジンを休止させ、モーターのみの走行が可能となります。
それにより、100kmあたり、最大0.4リットルの燃料を節約できるということらしいですが、それだけではなく、加速時にはモーターが5PS程ですがエンジンをアシストすることで加速性能も向上しているようです。
メーカーの公表によると「S5クーペTDI」の0~100km/h加速タイムは4.8秒、最高速は250km/h、「S5スポーツバックTDI」の場合、0~100km/h加速は4.9秒、最高速は250km/hの性能を発揮します。
ちなみに最高速はリミッター制御によるものですので、本当はもっと出るかもしれません。
しかし、700Nmのトルクには驚きですね。
先代のアウディ「S8」「RS7」「RS6」に搭載されているの高性能ガソリンエンジンである「4ℓV8ツインターボエンジン」のスペックが最高出力605PS、最大トルク750Nmであることを踏まえると、馬力こそ劣りますがトルクに関しては申し分ない数値が出ていると思います。
ディーゼルエンジンでこれだけの高スペックを獲得できるならもうガソリンモデルを作らなくなるのも納得です。
ちょっと残念なのはあの3ℓV6ガソリンターボエンジンの乾いたレーシーなサウンドが聞けなくなることですね。
「TDI」が奏でるエキゾーストサウンドに期待しましょう。
まとめ
アウディ「A5」の高性能モデル、「S5」のエンジンがガソリンからディーゼルに変更になりました。
ディーゼルエンジンと言うとトルクは大きく馬力が少ないイメージでしたが、ターボと電子コンプレッサーのダブル過給により、従来のガソリンエンジンモデルと同等の馬力を手に入れ、さらには従来モデルを大きく超えるトルクを獲得しています。
まさにモンスターマシーン並みの加速力(トルク)を手に入れたわけです。
ガソリンエンジンにある伸びやかな加速フィーリングがどの程度ディーゼルエンジンで体感できるかが気になるところですが、700Nmというトルクを考えるともはや気にすることではないのかもしれません。
ル・マン24でもディーゼルエンジンを採用したアウディのことなのできっと車好きが満足するディーゼルエンジンに仕上げていることでしょう。
日本での発売の有無もまだ不明ですが、ぜひ日本にも導入して貰いたいと思っています。
新生アウディ「S5」の発売が楽しみです。