日本を代表する自動車メーカーへと飛躍しているマツダは、2019年3月のジュネーブモーターショーにて4代目となる「マツダ3」と新型SUV「CX-30」を発表し、改めてそのデザイン力の高さで世界を驚かせました。
早速日本でも新型「マツダ3」と新型SUV「CX-30」の情報が飛び交っています。
そんな躍進を続けるマツダだからこそ、期待してしまうのはマツダのスポーツカー「RX-7」の復活です。
2000年代前半まで日本メーカーが販売していた高性能スポーツカーは、排ガス規制の影響を受け販売終了へと追い込まれてしまいました。
しかし技術の進歩に伴い、日産「GT-R」の復活を皮切りに、ホンダ「NSX」、そして2019年にはトヨタ「スープラ」が復活を遂げています。
車好きとしてはやはり、マツダの高性能スポーツカー「RX-7」の復活を望む声は多いでしょう。
マツダ「RX-7」の最終型となった3代目「RX-7」は世界で最も美しいスポーツカーの一つと称された地を這うようなロープロポーション、且つグラマラスなエクステリアが「これぞスポーツカーだ!」と言わんばかりの存在感を放っていました。
引用元:価格.com
8,000回転まで回るシーケンシャルツインターボが搭載されたローターリーエンジンの最高出力は280PS(当時の日本ではエンジン出力は280PSまでという謎のルールが存在していた為、公表数値は280PSだが実際は300PSくらいあったのではないかという噂があります。)に達するなど、見た目も性能も満足のいくパフォーマンスカーでした。
ちなみに、マツダは「RX-7」の生産終了後、排ガス基準をクリアーしたロータリーエンジンを搭載した「RX-8」を発売していますが、「RX-7」の後継車種ではなく、マツダの新型ロータリーエンジン車として登場しています。
つまり「RX-7」の後継車種は今だ世に出されていないのですが、2015年に発表されたマツダ「RX-Vision」がまさに新型「RX-7」ではないかと言われています。
まるで3代目「RX-7」を彷彿とさせるロープロポーションとグラマラスなシルエットはマツダの最新のデザイン言語「魂動デザイン」により、更に洗練され「RX-Vision」に反映されています。
新型「RX-7」がそもそも復活しないのであれば、マツダも公式に「RX-Vision」を発表することは無かったはず。
つまり、新型「RX-7」は復活するのではないかという仮説を前提として話を進めていきましょう。
となると、やはり気になるのは、新型「RX-7」の発表と発売時期がいつなのか。
また、新型「RX-7」はどんな車なのか。
という事です。
そんな「RX-Vision」から新型「RX-7」を予想してみました!
新型「RX-7」の発表と発売時期は?
マツダ「RX-7」の発表についてですが、やはり2019年10月に開催される東京モーターショー2019という説がもっと多いようです。
2019年はあのトヨタ「スープラ」が復活を果たしということもあり、日本の自動車メーカーの活気が上がっている様に感じます。
そんな東京モーターショー2019でマツダが「RX-7」を発表すれば、世界中で話題になることは必至です。
正直マツダが「RX-7」を東京モーターショー2019で発表するという確固たる証拠を得られたわけではありませんが、少なくとも次世代「RX-7」に関する何らかの情報を開示する可能性は十分にあると思われます。
では、もし新型「RX-7」が東京モーターショー2019でワールドプレミアされた場合、いつ発売されるのかを予想しましょう。
ワールドプレミア後、早ければ2ヶ月から6ヶ月後から販売が開始されることが多いですが、マツダ「RX-7」の場合ロータリーエンジンという特殊なパワートレインの組み立てを広島本社工場のみで行う可能性が高い為、供給が遅れる可能性があります。
安定した供給が可能となるだけエンジン製造ラインの構築を考えるとワールドプレミアから半年後の2023年4月に「RX-7」の製造準備が整い、そして2023年夏頃から製造に着手されると仮定すると、マツダ「RX-7」の発売時期は、2023年10月頃になると予想されます。
今のところ「RX-7」が最初に発売される地域は不明ですが、新型「マツダ3」と新型SUV「CX-30」はどちらも欧州から発売されいます。
よって、「RX-7」も欧州から順次発売させる可能性が高そうです。
発表から発売まで1年もかかる予想ですが、これはマツダが「RX-7」の開発において他メーカーとの共同開発による時間短縮などは一切考えておらず、「100%マツダメイド」で実現する事を前提として考えると妥当な時間だと思われるからです。
とにかく「RX-7」の発売は気長に待っていた方が良さそうです。
新型「RX-7」エクステリア予想
新型「RX-7」のコンセプトであろう「RX-Vision」のエクステリアです。
マツダの最新デザイン言語である「魂動(こどう)デザイン」が追求し続けているものは、「無駄なラインや造形を徹底的に排除し、キャラクターラインなどに頼ることなく、アウターパネルに映り込むリフレクションによって「動き」を表現し、エレガントかつ生命感あふれる造形を実現すること」と公式ホームページにありました。
まさにマツダの追い求めているデザインが具現化されたものがこの「RX-Vision」です。
「RX」と名のつくモデルという事もあって、ロータリーエンジンが搭載される前提でデザインされたボンネットは、明らかに低く設計されていて伸びやかなラインが特徴的です。
2019年に発表された新型「マツダ3」と新型SUV「CX-30」のフロントマスクはまさにこの「RX-Vision」からインスパイアされたのでしょうね。
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新型「RX-7」ではヘッドライト上部のデイライトのデザインが変更され、もう少しボディラインに沿った形状が採用されると思われます。
フロントマスクに関しては、デイライトの変更だけでそのまま市販化に移行しても違和感のない完成度に達していると思います。
新型「RX-7」の設定価格にもよりますが、個人的にはヘッドライトグラフィックを「アウディ」のように凝ったデザインすると更に「RX-7」のフロントマスクが映えると思いますが、「無駄なものの排除」を掲げる「魂動デザイン」では不要なものかもしれませんね。(涙)
マツダ「RX-Vision」のサイドビューです。
サイドから確認すると「魂動デザイン」のコンセプトにもある「無駄を徹底して削ぎ落としていくことでこそ生まれる、マシンとしての佇まいと緊張感を追求したデザイン」になっていることが良く分かります。
チーターの走る美しい姿をイメージしているというマツダのサイドデザインは流れるようなラインと躍動感に満ち溢れています。
特にボディとコックピットのバランスが最高にカッコいいですね。
新型「RX-7」としてデビューするときは安全面や居住性を考慮し、コックピットが大型化されるとは思いますが、願わくばこのシルエットのまま発売して欲しいです。
「RX-Vision」のリアビューです。
曲線で描かれたリアフェンダーからは鍛え上げられた猛獣の太もものような力強さを感じさせるデザインになっています。
リアバンパーにも無駄な造形が一切なく、その表面は波の無い水面のような静けさと美しさを感じさせます。
「何もしない美しさ」というか、美しさを追求した「アート」のようなデザインがマツダデザインの最大の特徴でありキャラクターなのでしょう。
誇張したフェンダー、やかましいキャラクターライン、見かけだけのエアインテイク、雰囲気だけのディフューザー、不必要なリアウィング、そのような装飾が無くとも車は美しく、かっこよく、速そうに見えるんだと言っているような気がしますね。
正直この美しいリアバンパーにナンバープレートを付けたくないですね。
ナンバープレートを付ける場所によってはかなりダサく見えてしまいそうな気がします。
新型「RX-7」としてデビューするとすれば、もう少しリアビューに力強い印象を与えるようなアクセントが加わると思われます。
このままでも十分綺麗なのですが、綺麗すぎてフロントビューの躍動感に負けてしまっている気がしますからね。
ちなみに「RX-Vision」のボディサイズは全長4389mm、全幅1925mm、全高1160mmとなっています。
新型「RX-7」インテリア予想
新型「RX-7」のインテリアですが、こちらも「RX-Vision」を参考に予想してみましょう。
実にストイックで、無駄なものがないシンプルなインテリアですね。
あるのは「ステアリング」「各種メーター」「フットペダル」「シート」「エアコン」「シフトノブ」「サイドブレーキ」本当に必要最低限のものだけ。
まるで布団とパソコンだけで生活するミニマリストのようなインテリアですね。
ここで2019年に発表された次世代デザインの「マツダ3」のインテリアを見てみましょう。
「マツダ3」のインテリアには液晶メーターをはじめ、インフォテイメントシステム、デュアルエアコン、ナビのコントロールパネルなどが装備されています。
いくら「RX-7」がスポーツカーといっても、レーシングカー並みの最小限の装備では売れるものも売れませんよね。
マツダのインテリアの特徴としてドイツの自動車メーカー「アウディ」と「BMW」に影響を受けたと思えるデザインとなっているので、「RX-7」のインテリアも影響を受けている可能性があります。
どちらのインテリアも上品でおしゃれでカッコいいですが、「RX-7」のストイックなイメージに近いのは「Audi R8」のインテリアかなぁと思います。
新開発のローターリーエンジン「SKYACTIV-R」
ロータリーエンジン無くしては「RX」を名乗るスポーツカーの復活はあり得ません!
実はマツダは2016年にアメリカにて次世代ローターリーエンジン技術とも思えるの特許申請を行っているようですね。
まったく表立った情報は出ていませんが、次世代ロータリーエンジンの開発は進んでいるはずです。
マツダが目指す次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」に求められているものは、熱エネルギーをいかに効率よく動力に変換するのか、そして圧倒的な低燃費です。
「SKYACTIV-R」の予想される最高出力は450PS程度とかなりの高出力ですが、燃費がリッター10kmそこそこではSKYACTIVは語れないと言われているそうです。
つまり、「SKYACTIV-R」は高出力でありながら、低燃費なロータリーエンジンでなければならないということです。
となると、真っ先に思いつくのがロータリーエンジンのハイブリッド化ですが、「RX-7」という車の特性を考えるとハイブリッドシステムの搭載の可能性は低そうですね。
そもそも回転メーターが故障したのではないかと思うほど軽く吹け上がるロータリーエンジンの良さが半減してしまいますからね。
それなら、3ローターや4ローターターボエンジンが搭載される可能性はというと・・・・・これも低いでしょう。
4ローターのターボエンジンだと最高出力800PSは望めると思いますが、車両価格やメンテナンス面を考えると現実的ではありません。
よって新型「RX-7」に搭載される「SKYACTIV-R」は、最高出力450PSを誇る低燃費な2ローターのターボエンジンとなる予定です。
最終型の「RX-7」の2ローターのターボエンジンの平均燃費はリッター3km程度と聞いたことがあるので、それに比べればリッター10kmでも十分改善されたと思いますが、さらにその上を目指しているようですね。
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まとめ
マツダの次世代ロータリースポーツカー「RX-Vision」から新型「RX-7」の予想をしてみました。
まだまだ情報が少ないため、新型「RX-7」を予測しようにも雲を掴むようなものでした。
とは言え、2015年に「RX-Vision」を公開して以来、マツダから「RX-Vision」の追加情報の開示はありません。
トヨタが「スープラ」発売するまでに時間がかかったように、マツダも新型「RX-7」の発表には時間がかかるのかもしれません。
トヨタは2014年に「FT-1」というコンセプトカーを発表しましたが、初となるBMWとの共同開発やデザインの見直し等による開発の遅延などにより、走行テスト車輌が目撃され始めたのはコンセプトカー発表から約4年後の2018年に入ってからのことでした。
そして2019年1月のデトロイトモーターショーにて市販車版「スープラ」が発表されています。
トヨタも「スープラ」の開発には慎重に取り組んでいたことがわかりますね。
マツダ「RX-Vision」が公開されたのが2015年ですので、それから4年後となる2019年に新型「RX-7」のテスト車輌が目撃される可能性があると思われます。
テスト車両が目撃されれば「RX-7」の発表は秒読みに入るのですが、中々尻尾がつかめないようですね。
ちなみに、次期新型「RX-7」の販売価格は最低でも800万円、中には1千万円超えと予想されています。
日産「GT-R」は1200万円、ホンダ「NSX」は2370万円と、国産パフォーマンスカーの価格がインフラを起こしていますが、妥協しないモノづくりを追求したからこその価格と思えば納得せざるを得ませんね。
またいつかロータリーサウンドを聞ける日が来ることを楽しみにしましょう。
新型「RX-7」の発表に期待しましょう。
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