トヨタ初の電気自動車bZ4Xが「期待外れだった」と酷評を受けた理由とは?

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トヨタbZ4X期待外れ理由は?

トヨタ初の電気自動車「bZ4X」が期待外れだったとノルウェーで酷評を受けているようです。

「bZ4X」が期待外れだったと語るのは、ノルウェーで電気自動車に関する有数のオンライン新聞を展開するメディア「Elbil24」です。

「Elbil24」は、トヨタの新しい電気自動車「bZ4X」には多くの優れた点があるとしつつも、フル充電時の「航続距離」「消費」「充電量」のテストを行った結果を踏まえて「残念な結果」と報じています。

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目次

トヨタ「bZ4X」が期待外れだったと酷評された理由とは?

今回は、これから注目されることになるトヨタの電気自動車「bZ4X」がノルウェーで酷評を受けた理由を紹介します。

ソース:Elbil24「トヨタbZ4Xのテスト」より

航続可能距離が短い

トヨタ初の電気自動車「bZ4X」が期待外れだったと酷評を受けた理由は、実際の航続距離の短さです。

ノルウェーで販売されている「bZ4X」のメーカー公表航続距離(理論値)は、2輪駆動モデルで516km、四輪駆動モデルで470kmとなっています。

ちなみに、日本仕様の2輪駆動モデルの航続距離は559km、四輪駆動モデルでは540kmと発表されています。

「Elbil24」が実走テストに使用したのは四輪駆動モデル(航続可能距離:540km)でしたが、実際に走ることが出来た距離は407kmだったようです。

さらに驚くべきことに、エアコンの温度を20℃に設定して走行したところ、航続可能距離は297kmまで減ったとのこと。

この数字はメーカーが公表している470kmという数字から大きく外れていることは明白です。

当然ながら「Elbil24」はこの結果を受けて『bZ4Xが現実の世界で理論値に近づくことは決してないだろう』と述べています。

今回ノルウェーで検証された「bZ4X」は、日本で販売されている「bZ4X」と同じモーターとバッテリーを搭載した同スペックのモデルです。

つまり、この結果は日本仕様の「bZ4X」にも当てはまる可能性が極めて高いという事になります。

電気自動車の航続可能距離問題はトヨタ「bZ4X」に限ったことではありません。

電気自動車の航続可能距離は理論値に比べて実際に走行できる距離があまりにも短すぎるからです。

これには「バッテリー」「電費」「乗り方」「エアコン」など様々な要因が考えられますが、まずはバッテリー性能の向上が急務ですね。

現在様々なメーカーが協力して新しいバッテリーの開発を進めているので、今後電気自動車の航続可能距離が飛躍的に伸びる可能性に期待しましょう。

正味電力量が少ない

トヨタ初の電気自動車「bZ4X」が期待外れだったと酷評を受けた理由は、正味電力量が少ないという点です。

電気自動車に搭載されるバッテリーには「総電力量」と「正味電力量」が存在します。

「総電力量」はバッテリーが理論上充電できる最大電力量です。

「正味電力量」はバッテリーが実際に使用している電力量のことです。

「Elbil24」の実車テストでは、トヨタ「bZ4X」が公表している総電力量71.40kWhに対して、実際使用している電力量は約62kWhのみであるという結論に達しました。

バッテリーの劣化防止や回生ブレーキを行う観点から、総電力量の80%程度までしか充電できないようにするのは一般的な事です。

つまり、総電力量が71.40kWhであれば正味電力量が60kWhであっても何ら不思議ではありません。

ではなぜ「Elbil24」が期待外れだったと酷評しているかというと、ノルウェーのトヨタは71.40kWhが正味電力量であると説明していたからだそうです。

もし71.40kWhが正味電力量であれば、搭載しているバッテリーの総電力量は少なくとも85.68kWh必要になります。

ちなみに、肝心の総電力量については伝えたくないのか答えてくれなかったとのこと。

これに関してはトヨタ「bZ4X」が期待外れというよりは、ノルウェーのトヨタに問題があるような気がしますね。

この事実を受けて、ノルウェーのトヨタは「トヨタ・モーター・ヨーロッパ」に内容の報告を行うそうです。

電気自動車の正しい知識を持つ

トヨタ初の電気自動「bz4X」が期待外れだったとノルウェーで酷評された件について紹介しました。

「Elbil24」がトヨタ「bZ4X」が「期待はずれ」と酷評した理由は「航続可能距離の理想と現実のギャップ」と「正味電力の少なさ」でした。

「正味電力の少なさ」は「説明者の勘違いによる人災」という印象を受けました。

トヨタ「bZ4X」の改善されるべき問題点は「航続可能距離の理想と現実のギャップ」だと思います。

自動車業界は「化石燃料⇒電気」「エンジン⇒モーター」へと大変革している真っ只中です。

電気がよくわからないからと言って食わず嫌いしていると本当に取り残されてしましますよ。

ガラケーからスマートフォンに代わったときに、多くの人が操作やアプリの存在などに不安や抵抗があったことでしょう。

しかし、今やスマートフォンは世界中で使用されている一番身近なデバイスとなりました。

新しいものは不安なものです。

電気自動車の正しい知識を持つことで、あなたにとって最高の一台を見つけましょう。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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