トヨタの豊田社長はカリフォルニア州の内燃機関の販売禁止とEV目標に異議あり!

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豊田社長カリフォルニア州のEV化に異議あり表紙

トヨタ自動車の豊田章男社長は、2022年8月にカリフォルニア州大気資源委員会が打ち出した内燃機関の販売禁止とEVの販売目標に懸念を示しています。

カリフォルニア州大気資源員会によって提案された「2035年までに州内の内燃機関車の販売禁止条例」は可決され、カリフォルニア州は電動化へ向けて舵を取りました。

トヨタ社長が懸念を示したのは、カリフォルニア州の電動化に向けた動き自体ではありません。

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目次

カリフォルニア州のEV化計画とは?

カリフォルニア州ガソリン車販売禁止

トヨタ社長が懸念しているのは、カリフォルニア州が打ち出したEV化計画です。

カリフォルニア州は、2035年までに内燃機関車の販売を禁止するために、3つのフェーズを示しました。

第1フェーズは、2026年までに新車販売の35%をEVに置き換える。

第2フェーズは、2030年までに新車販売の68%をEVに置き換える。

そして、第3フェーズである2035年までに新車販売の100%をEVに置き換えるという計画です。

現在、カリフォルニア州はアメリカで最も大気汚染が深刻化し問題になっているエリアであることは間違いありません。

カリフォルニア州としても、一刻も早い州内のゼロエミッション化が急務であると考えているでしょう。

豊田社長もEV化には理解を示しており、カリフォルニア州で最も売れているメーカーであるトヨタとしても、2035年までに電気自動車を販売する準備を進めているとしています。

しかしながら、豊田社長はカリフォルニア州でEVが主流になるためにはもっと時間が必要だと主張しているのです。

実は、カリフォルニア州のEV化計画に懸念の意を示したのは豊田社長だけではありません。

トヨタ自動車の北米を統括するToyota Motor North Americaの副社長であるジャック・ホリス氏は「カリフォルニア州はまだ市場の準備が出来ていない」と語っています。

さらに「充電設備のインフラが不十分な上に、家庭に充電設備と経済的な余裕があったとしても・・・まだまだ電気自動車は高すぎる」と懸念を示しているのです。

豊田社長だけではなく、北米トヨタの販売責任者であるジャック・ホリス氏ですら、カリフォルニア州が打ち出したEV化計画に懸念の意を示しています。

まさに「言うは易く、行うは難し」という言葉がピッタリの机上の空論のような計画なのかもしれませんね。

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トヨタ自動車は全力で電動化を目指す!

トヨタの豊田社長プレゼンテーション

カリフォルニア州のEV化計画に異を唱える一方で、トヨタ自動車はラインアップの電動化を全力で進める方針を固めています。

実際にトヨタ自動車は2035年までに多くの電気自動車を発売するために、56億ドル(約8120億円)の投資を行っています。

トヨタ自動車は、日本と北米市場のためにバッテリー生産工場を建設する予定です。

ちなみに、約25億ドル(約3625億円)は、ノースカロライナ州のトヨタ・バッテリー・マニュファクチャリングに割り当てられます。

豊田社長を筆頭とするトヨタ自動車は、カリフォルニア州のEV化には賛成です。

問題は、カリフォルニア州が思い描いている2035年までに内燃機関車の販売を禁止し、新車販売の100%をEVにすることにあります。

しかしながら、カリフォルニア州は2035年までに内燃機関車の販売を禁止を正式に可決しました。

この決定に続くように、ニューヨーク州も2035年までに内燃機関車の販売を禁止を決定しています。

アメリカを代表する2大エリアにおいてEV化計画が可決されたことで、アメリカ市場における自動車の電動化が加速することは間違いありません。

アメリカという巨大マーケットを手中に収めるためには、トヨタ自動車としても一刻も早い電動化が求められるようです。

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ソース:Motor1

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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