どうも、Mです。
ドイツの自動車メーカーアウディは、Dセグメントカ―「A4」のビッグマイナーチェンジを発表しました。
アウディA4ビッグマイナーチェンジ
最新のデザイン言語を取り入れて、ワンランク上の「A6」のようなエクステリアを手に入れます。
まずは欧州を中心に新型A4を投入しているのですが、日本ではその登場はもう少し後になりそうですね。
新型A4の導入までの間、アウディの日本法人であるアウディジャパンは6月11日からアウディA4の特別仕様車を発売すると発表しました。
その名もアウディA4「Meiserstuck(uの上に点が2つ)」。
「マイスターシュトュック」は、英語のマスターピースにあたる「傑作」を意味するドイツ語です。
メーカーはこの「マイスターシュトュック」は傑作と呼ぶに相応しい1台と紹介しています。
ということで、ビッグマイナーチェンジ前の在庫処分とも取れるアウディA4の特別仕様車のお得感を調べて見ました。
アウディA4「マイスターシュトュック」
スタイル、質感、快適性をアップする装備を標準で搭載した特別仕様車とされる「マイスターシュトュック」。
セダン車であるA4、ステーションワゴンであるAventのどちらにも「マイスターシュトュック」が設定されています。
特別装備車というか、これまで「Sport」と呼ばれていたグレードが「マイスターシュトュック」になったという感じです。
アウディA4「マイスターシュトュック」特別装備
アウディA4「マイスターシュトュック」の特別装備内容は、1.4ℓエンジンを搭載する「35TFSI」と、2.0ℓエンジンを搭載する「40TFSI/45TFSI」で少し異なっています。
35TFSIでは、
- LEDヘッドライト
- LEDリアコンビネーションライト
- アンビエントライティング
- 5ツインスポークスターデザイン18インチアルミホイール
- 3ゾーンエアコンディショナー
- 助手席電動シート
が標準装備となります。
40TFSI/45TFSIでは、
- LEDヘッドライト
- LEDリアコンビネーションライト
- アンビエントライティング
- 5ツインスポークスターデザイン18インチアルミホイール
- パーシャルレザーインテリア
が標準装備となります。
40TFSI/45TFSIでは、3ゾーンエアコンディショナーと助手席電動シートは標準装備になっているので特別装備の内容が違うようです。
「マイスターシュトュック」は、今の主流であるLEDヘッドライトとインテリアライトによる先進性をアピールしているようですね。
スポーティなエクステリアを好むオーナーには、2019年モデルのS-lineで採用されていた18インチアルミホイールは加点要素でしょう。
アルミホイールは18インチになっても、車高が標準のままなのでちょっと見た目が心配です。
アウディA4「マイスターシュトュック」販売価格
アウディA4の特別仕様車「マイスターシュトュック」の販売価格です。
【1.4ℓエンジンを搭載する35TFSI】
- A4 35 TFSIマイスターシュトュック:499万9000円
- A4アバント35 TFSIマイスターシュトュック:528万9000円
【2.0ℓエンジンを搭載する40TFSI】
- A4 40 TFSIマイスターシュトュック:578万円
- A4アバント40 TFSIマイスターシュトュック:607万円
【2.0ℓエンジンと「quattro」を搭載する45TFSI】
- A4 45 TFSIクワトロ マイスターシュトュック:646万円
- A4アバント45 TFSIクワトロ マイスターシュトュック:675万円
それぞれのエンジンとボディスタイルで価格構成されています。
特別仕様車ということもあり、結構いい値段となっています。(笑)
ライバルであるメルセデスベンツのC 180 AVANTGARDEが495万円となっているので、かなりCクラスを意識した価格設定になっています。
アウディA4「マイスターシュトュック」はお得なの?
では、アウディの特別仕様車「マイスターシュトュック」はお得なのかという検証をしてみたいと思います。
まず、アウディA4のエントリーグレードとして「マイスターシュトュック」ではない「35TFSI」を参考に検証してみましょう。
- A4 35TFSI : 447万円
- A4 アバント 35TFSI : 476万円
A4 35TFSI マイスターシュトュックの価格は4,999,000円だったので、その差額は529,000円となります。
では、「マイスターシュトュック」の特別装備の個々のオプション価格を2019年モデルのカタログを参考に見てみましょう。
特別装備となる「LEDヘッドライト」「LEDリアコンビネーションライト」「アンビエントライティング」は、2019年モデルでは「ラグジュアリーパッケージ」というオプションに組み込まれています。
「ラグジュアリーパッケージ」のオプション価格は45万円で、人工皮レザーシートとバーチャルコックピットがセットになっていますね。
それぞれのオプション価格は分かりませんが、仮に「人工皮レザーシート」と「バーチャルコックピット」で25万円とすると、残り20万円が特別装備の価格となります。
次に「3ゾーンエアコンディショナー」と「助手席電動シート」ですが、こちらも「アシスタンスベーシックパッケージ」というオプションに含まれていて、価格は30万円となっています。
パッケージにある「アダプティブクルーズコントロール」の価格を10万円、「アクティブレーンアシスト」を5万円、「ハイビームアシスト」を5万円と仮定すると、残り10万円が特別装備の価格となります。
最後の「18インチアルミホール」は人気のオプション「S-line」のアルミになるので価格は皆目見当が付きませんが、ホイルとタイヤで20万円くらいするのではないでしょうか。
よって、「LEDヘッドライト」を含むライト系の特別装備の20万円、「エアコン」を含む快適系の特別装備の10万円、そして「18インチアルミホイール」の20万円を足すと、特別装備のオプション価格は50万円となります。
つまり、アウディA4の特別仕様車「マイスターシュトュック」には50万円相当の特別装備がなんと529,000円で装備されているというわけです!
なんとお得なのでしょうか・・・・・・・・・・・ってあれ、お得なのか?
パッケージオプションになっているので正確なオプション価格は分かりませんが、それにしてよく考えてみると「お得」と言うより「打倒」な価格です。
とは言え、2019年モデルでは、「LEDヘッドライト」などのライト系のオプションが欲しい場合には問答無用で45万円もする「ラグジュアリーパッケージ」を選ばなければなりませんでした。
「3ゾーンエアコン」にしても、欲しければ30万円の「アシスタンスベーシックパッケージ」を選ぶ必要がありました。
「18インチアルミホイール」を含む「S-line」に至っては66万円という高額オプションです。(汗)
オプションだけで136万円ですよ!
これらのオプション構成を踏まえて、もう一度「マイスターシュトュック」の必要性を考えてみると、不必要なオプションを選ぶ必要がなくなったので結果的に「お得」になっているのではないかと思います。
もちろん「マイスターシュトュック」をベースとして、安全装備やバーチャルコックピットなどの先進オプションも選ぶことが出来るので自分に合った仕様にすることも可能です。
アウディA4の特別仕様車「マイスターシュトュック」はお値打ち価格というわけではありません。
しかし、標準装備を見直すことで不必要なオプションの追加による価格の上昇を抑える事できます。
つまり、「マイスターシュトュック」によって、今までよりも安く快適なアウディA4に乗れるようになったということですね。
まとめ
今回はアウディA4の特別仕様車「マイスターシュトュック」についてご紹介しました。
本国では2019年にビッグマイナーチェンジが発売され、おそらく日本でも2020年夏ごろまでには導入されると思われます。
それまでの間、アウディとしてはこの「マイスターシュトュック」をフックに一気に旧モデルの在庫処分をしたいと考えているのでしょう。
とは言え、アウディA4は世界に名を馳せる名車です。
旧モデルだからと言って何か悪いわけでもありません。
憧れのアウディA4に安く乗りたいと思っている方には朗報です。
モデルチェンジ前ということもあり、結構いい御値引きも期待できるかもしれません。
アウディA4の特別仕様車「マイスターシュトュック」は「お得なモデル」ではないかもしれませんが、オプションの「選択と集中」を行い、ブラッシュアップされたA4であることは間違いありません。
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