どうも、Mです。
あなたは時速1600kmという速度を想像できますか?
飛行機の話?いえいえ、ちゃんと地上を走る車の話です。
映画の話?いえいえ、現実の世界の話です。
出来の悪い小説に出てきそうな時速1600kmという馬鹿げた速度を理論上樹立可能な車が開発されました。
その車の名は「ブラッドハウンドLSR」です。
「ブラッドハウンドLSR」は、1997年に世界最速を目指し開発された特殊実験車両である「スラストSSC」が樹立した時速763マイル(時速1227km)を超える為に開発されている車です。
なんと20年以上前に陸上で音速(約1200km/h)を超えていたことにも驚きですね。
「ブラッドハウンドLSR」を開発しているプロジェクトチームが2019年10月に南アフリカでテスト走行をすることを発表しました。
今回はそんな人類最速の車とその規格外のスペックについてご紹介したいと思います。
ブラッドハウンドLSR
人類史上最速の記録を樹立するかもしれない車「ブラッドハウンドLSR」をご紹介します。
こちらの動画をご覧ください。
ご覧の通り、車と呼ぶにはあまりにも「異形」であることは言うまでもありません。
「全長12.9m」「全幅2.5m」という超大型のサイズになっています。
まるで戦闘機から羽を取ったような形状が与えられた「ブラッドハウンドLSR」には、最新の航空力学を駆使して車体が浮かないようにダウンフォース(下に押さえつける力)を発生させる設計がされています。
「ブラッドハウンドLSR」のパワートレインは、「ユーロジェット EJ200 ターボファンエンジン」と「Nammo製ハイブリッドロケットエンジン」の2つのエンジンが搭載されています。
簡単に説明すると飛行機のジェットエンジンとロケットエンジンの両方が搭載されているわけです。(笑)
そんな2種類のジェットエンジンが発生させる最高出力はなんと、13万5000馬力!
この中二病をこじらせたような驚異的なパワーは、日本が世界に誇るアニメ「鉄腕アトム」の10万馬力をも軽く上回っています。
「ブラッドハウンドLSR」のボディ形状と13万5000馬力のジェットエンジンによって、計算上では時速1600kmを超えることが可能とのこと。
ちなみに、「ブラッドハウンドLSR」がどんな風に走るかを動画でご覧ください。
これは2017年に撮影された「ブラッドハウンドLSR」の前身にあたるモデル「ブラッドハウンドSSC」がロケットエンジンのみで走行したものです。
正直、ドライバーは生きた心地はしないでしょうね。
ちょっとバランスを崩せば一貫の終わりですからね。
2019年10月に予定されている「ブラッドハウンドLSR」のテスト走行では、ジェットエンジンのみを使用し、時速800kmを目標にするのだとか。
ロケットエンジンとジェットエンジンをそれぞれテストすることで最終調整に入っていきます。
そして最終的には2020年後半に予定されている「本番」で記録更新を狙うというシナリオです。
時速1600kmという前人未到の境地に至ることが出来るかと期待が高まります。
まとめ
人類史上陸上最速を目指す「ブラッドハウンドLSR」をご紹介しました。
車の最高速の限界に挑むために開発された「ブラッドハウンドLSR」は、現代の最新物理学を結集して作り上げられた人類の夢と言っても過言ではないでしょう。
時速1600kmがどんな速度なのかを説明するにあたり、「私たちが高速道路で出す時速100kmの16倍の速さ」と言われてもまったく想像出来ないですよね。
時速1600kmの世界なんて乗った人以外絶対に語ることが出来ないでしょう。
それだけ例えようがないほどの速度ということです。
なにせ「音」を置き去りにする速度なのですから、ドライバーに聞こえるのは大気という見えない壁を切り裂く音と後ろで轟音を奏でるジェットエンジンとロケットエンジンの音だけでしょうね。
自動車業界に10年以上身を寄せている私でも時速1600kmの世界なんてまったく想像できません。
時速300kmオーバーで限界でしたからね。(笑)
「ブラッドハウンドLSR」を開発するプロジェクトチームは、この最高速チャレンジを通して得たノウハウを惜しみなく「教育」として提供しています。
最高速樹立の研究によって車業界に新しい技術や実績が得られることを期待しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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