どうも、Mです。
ホンダが北米で展開する高級ブランド、アキュラが「タイプSコンセプト」を発表しました。
アキュラは1986年にアメリカで開業しています。
当時のラインアップはスポーツカーである「インテグラ」とフラッグシップセダン「レジェンド」のみ。
ちなみに、このブランド戦略はトヨタが展開する高級ブランド「レクサス」や日産の高級ブランド「インフィニティ」よりも早いタイミングで行われています。
1990年には和製フェラーリと呼ばれた「NSX」がアキュラブランドから発売されたことでその存在感を一層高める事に成功しました。
そんなアキュラが次期型の「TLX」をベースとしたと思われる「タイプSコンセプト」を発表しました。
「タイプS」はホンダグループのスポーティ指向のモデルに与えられるサブネームで、以前アキュラでも「タイプS」を関するモデルを販売していました。
この「タイプSコンセプト」の発表により、久しぶりに帰ってくることになりそうです。
今回はそんなアキュラ「タイプSコンセプト」についてご紹介したいと思います。
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アキュラ「タイプSコンセプト」
アキュラ「タイプSコンセプト」のフロントマスクです。
アキュラのデザインアイコンである「ダイヤモンドペンタゴングリル」には中心から外側へと広がるメッシュデザインのラジエターグリルが採用されています。
さらにフロントバンパーには、メイングリルに負けない存在感を醸し出すロアグリルと「NSX」にインスピレーションを得たであろうスポーティなサイドダクトが確認できます。
そして、フロントスポイラーはサイドダクトの外側を通ってヘッドライトを繋ぐようなデザインとなっています。
ヘッドライトには力強い「L」字のデイタイムランニングライトと大きな宝石を並べたようなデザインの「ジュエルアイヘッドライト」が備わっています。
立体的なフロントバンパーと個性的なヘッドライトだけを取っても、「タイプSコンセプト」の存在感は目を見張るものがありますね。
ヨーロッパ車とはまた別の躍動感と存在感を手に入れています。
「タイプSコンセプト」のサイドビューです。
低いボンネットと長いノーズがホンダの名車「プレリュード」や「S2000」を思い出させてくれます。
ホンダが提唱していた低床ボンネットがこのようなところで復活するというのは非常に感慨深いです。
セダン車というよりもはやクーペのような低く流れるようなルーフラインが目を引きます。
そのルーフラインはトランクにあるリアスポイラーで一気に上へと跳ね上がられています。
フロントタイヤの後ろから始まるキャラクターラインは、リアへ進むにつれて深い彫が与えられることで後輪駆動車のような力強さを感じることが出来ます。
ユニークなくびれが与えられたダイナミックラインがあることによって、クーペの持つスタイリッシュな印象を受けます。
なんと言って、「タイプSコンセプト」のサイドビューで注目すべきはフロントブレーキキャリパーの設置場所です。
「タイプSコンセプト」のブレーキキャリパーをよく見ると、フロントは後ろに、リアは前にキャリパーが設置されています。
ホンダとアキュラは前輪駆動車(FF)を得意としています。
前輪駆動車(FF)の場合、真横にある前輪をドライブシャフトによって駆動します。
ドライブシャフトに干渉しないように前輪より後方に操舵系を設置する為、ブレーキシステムはスペースの開いている前輪の前方へ設置することになります。
よって、ホンダ車とアキュラ車では、フロントブレーキキャリパーは前方に設置されているのです。
しかし「タイプSコンセプト」ではブレーキキャリパーは前輪後方に設置されています。
まさに後輪駆動車(FR)に採用されるブレーキキャリパーの位置になっているのです。
このことから「タイプSコンセプト」には「S2000」以来となる縦置きエンジンの後輪駆動車(FR)が採用される可能性があります。
「タイプSコンセプト」のリアビューです。
デイタイムランニングライトのグラフィックと同じリアテールライトが与えられたことで「タイプSコンセプト」のキャラクターが際立っています。
まだコンセプトカーなので、リアテールライトのディテールはこれからというところでしょうか。
片側2本出しのクワッドエキゾーストシステムの採用によって、この車が高性能車であることが伺い知ることが出来ます。
カーボンファイバー製のリアスポイラーとリアディフューザーが採用されていますが、市販モデルではコストの面から考えるとこれは無くなる方向で行くでしょうね。
欧州車に見られる外側に大きく張り出したフェンダーアーチがとても素敵ですね。
「タイプSコンセプト」のパワートレインを予想
気になる「タイプSコンセプト」のパワートレインですが、一番有力視されているのは「NSX」にも搭載している3.5ℓV6ツインターボエンジンです。
373kW(500馬力)を絞り出す高性能エンジンが搭載されれば、「タイプSコンセプト」は欧州車にも負けないポテンシャルを発揮することは間違いないでしょう。
もちろん組み合わされるトランスミッションはホンダが理想の走りを求め多段化した9速デュアルクラッチトランスミッションです。
そしてさらに驚くことにハイブリッドシステムの搭載の噂もあります。
「NSX」のように3.5ℓV6ツインターボエンジン+3モーターというわけにはいかないでしょうが、ターボラグの解消に大きく貢献しているダイレクトドライブモーターの採用は有り得るでしょう。
ダイレクトドライブモーターはエンジンとトランスミッションの間に設置されたモーターのことです。
初速の早く太いトルクを発生するモーターの特徴を活かしてエンジンをアシストするシステムです。
次期型「TLX」からラインアップされると期待されている「タイプSコンセプト」には、「タイプS」と「タイプSハイブリッド」の2タイプあるかもしれませんね。
まとめ
アキュラが発表した「タイプSコンセプト」の情報をご紹介しました。
アキュラとしてだけではなく、ホンダとしても「タイプS」が久しぶりに復活することになりそうですね。
リアルレーシングを追求した「タイプR」と快適性も考慮した「タイプS」はこれからの幅広いニーズに対応するべく様々なモデルに波及してくと予想されます。
今回の発表でアキュラは、まずは今後2年以内に少なくとも2モデルに「タイプS」を設定すると断言しています。
一つはスポーツセダンとして人気のある「TLX」の次期型であることは確定とすると、もう一台は今はやりのSUVモデルになるかも?
アキュラの展開する「タイプS」がどんなものになるのは期待して待ちましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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