メルセデスベンツがレベル3の自動運転システムを導入予定!運転はどう変わるの?

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世界中の自動車メーカーが電気自動車と同じくらい開発を進めている新技術といえば自動運転システムです。

自動運転システムが導入されれば、ドライバーの負担を大きく減らしてくれるだけではなく、同時に人為的要因による交通事故のリスクの低減にも繋がります。

まだ遠い未来の技術のような気がしていた自動運転システムの導入は、もうすぐそこまで来ていることを伺える情報があります。

アメリカの自動車メディア「carscoops」によると、ドイツの自動車メーカーであるメルセデスベンツが、2022年中にアメリカにおいてレベル3の自動運転システムを搭載する準備をしていると伝えています。

メルセデスベンツの会長であるオラ・ケレニウス氏は、2022年末までにアメリカ市場においてレベル3を導入するメーカーになることを希望しているようです。

自動運転のレベル3といえば、無人運転の一歩手前の技術になります。

今回は、自動運転システムのレベルと自動運転によって運転がどのように変わるか考えてみました。

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目次

自動運転システムのレベル0~5の違いとは?

自動運転システムのレベルは0~5に分けられていて、数字が多くなればなるほど完全自動運転になります。

※左右にスクロールしてください。

レベル 名称 定義概要 安全運転に係る監視・主体
運転自動化なし 運転者が全ての動的運転タスクを実行 運転者
運転支援 システムが縦か横方向のいずれかの車両運動制御を限定領域において実行 運転者
部分運転自動化 システムが縦と横の両方による車両運動制御を限定領域にて実行 運転者
条件付運転自動化 システムが全ての動的運転タスクを限定領域で実行、ドライバーはシステムの要求に応じて適切応答 システム(緊急時は運転者)
高度運転自動化 システムが全ての動的運動タスク及び作動継続困難な場合への応答を限定領域において実行 システム
完全運転自動化 システムが全ての動的運動タスク及び作動継続困難な場合への応答を無制限に実行 システム

何やら難しい言葉で定義されているので、もっと分かりやすくしてみましょう。

レベル0:運転自動化なし

読んで字のごとくとはまさにこのことです。

何も運転支援システムが装備されていないので、運転時における全て責任は運転者にあり、全ての操作が必要になります。

レベル1:運転支援

2022年現在では、レベル1の安全運転支援システムは標準装備化が進んています。

自動追従機能のあるクルーズコントロール(アダプティブクルーズコントロール)や車線維持装置(レーンキープ)などの安全装置が装備されている車はレベル1に該当します。

安全装置は装備されていますが、あくまで支援システムなので、運転時における全責任は運転者になります。

レベル2:部分運転自動化

レベル1に該当する安全運転装置をさらに進化させて、ハンドルから手を離すことも可能になった「ハンズオフ」などがレベル2に該当します。

日産がCMしている「プロパイロット」が有名ですよね。

あとアメリカのテスラモーターズにも採用されています。

手放し運転は可能ですが、あくまである一定条件下による作動となるので、運転時における責任は運転者になるケースが多いです。

レベル3:条件付運転自動化

レベル3の大きな特徴は、運転に係る監視・主体がシステムになることです。

つまり、車を操作しているのは運転者ではなく、システムであることが承認されたものになります。

運転者が主体ではないということで、視線も自由になる「アイズオフ」が可能になります。

レベル3の自動運転システムでは、ウインカーを出すだけで自動的に前方後方の安全確認を行い、車線変更と追い越しを行う機能が有名です。

運転者が目視で安全確認を行わなくてもよくなるシステムってちょっと考えたら怖くなりますが、運転が楽になることは間違いないでしょうね。

但し、システムが作動しなかったり、緊急避難が遅れるなどのリスクには運転者が対応する必要があるため、決して気を抜くことは許されません。

しかしながら、自動運転システムが稼働中において運転者は「アイズオフ」が可能で、運転時における責任はシステムになるようです。

レベル4:高度運転自動化

レベル4においては、ほぼ完全に自動運転システムへと移行します。

完全な「ハンズオフ」「アイズオフ」でも安全運転に支障をきたさないシステムが確立されているので、もやは何も考えなくても運転できるレベル4以降は「ブレインオフ」と呼ばれています。

つまり、運転者が寝ていても、むしろ、運転者がいなくても自動運転により目的まで安全に運行することが可能になるわけです。

2022年現在では、まだレベル4の車は存在していませんが、レベル4という定義があるということは、将来的にレベル4が出来るということでしょうね。

レベル4が実用化されれば「趣味はドライブ」という意味が大きく変わってくると思います。

レベル5:完全自動運転化

レベル5では、一般道や高速道路など車の走行する場所は関係なく、完全な自動運転が確立されます。

例えば、スマホであなたのいる場所まで車を呼び出して、目的地をナビにセットすれば、自動運転によって安全に目的にという到着することが出来るわけです。

レベル5が実用化されれば、車にハンドルやアクセル、そしてブレーキは不要になりますね。

「飲酒運転」という言葉が世界からなくなる技術です。

とはいえ、今の技術ではまだまだ実現化は難しいようですが、いつかレベル5が実現してこの世から「飲酒運転の事故」が無くなることを祈ります。

自動運転システム「レベル3」で運転はどう変わる?

メルセデスベンツがアメリカで導入を準備しているレベル3によって、運転はどうのように変わるのか考えてみました。

①本が読める

レベル3の導入により、運転中に本や新聞などを読むことが可能になります。

もちろん紙の媒体だけでなく、スマホやタブレットなどの電子機器に至るまで閲覧可能です。

レベル3では「アイズオフ」、つまり運転者が道路上を注視しなくてもシステムが運転を行うことが出来ます。

しかし、レベル3は完全自動運転ではないため、「アイズオフ」が許容されるのは高速道路などの秩序のある閉鎖的な道路のみで適用される可能性が高いと思います。

②映像が観れる

レベル3の導入により、運転中に映像を観ることが可能になります。

純正のナビゲーションでは、TVチューナーやDVD再生ができるものがありますが、基本的には走行中に表示されないようになっています。

映像が再生されることで運転者の注意が散漫にならないために表示されないわけですが、「アイズオフ」が許容されているレベル3においては堂々と映像を観ることが可能です。

運転中に安全に映像を観れるということになれば、大手サブスクリプションサービスの導入もあり得るでしょう。

例えば、「アマゾンプライムビデオ」や「ネットフリックス」、そして「Youtube」の公式アプリがナビゲーションシステムに合法的に搭載されることになると思います。

車での移動時間がもっと快適なものになりそうですね。

③人為的要因による事故が減る

レベル3の導入によって、人的要因による事故が減ると予想されます。

人的要因による事故で多いのは、前方や左右確認を行ったことによる接触事故や、居眠り運転による事故があります。

運転者は視覚と聴覚によって安全確認を行いますが、システムはセンサーを駆使して物理的な存在や距離を把握することが可能です。

高度なセンサーシステムによって管理されたレベル3では、「不注意」や「居眠り」という概念がなくなります。

車両全体360°をひと時も休むことなく監視することが可能となることで、レベル3の自動運転中においては人的要因による事故を抑制することが出来ます。

「居眠り運転」の場合は悲惨な事故につながりますので、レベル3の導入は日頃から働いているユーザーにとってはありがたい存在になるでしょうね。

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自動運転はすぐそこまで来ている!

メルセデスベンツがアメリカで導入を予定しているレベル3の自動運転支援システムについて紹介しました。

自動運転レベル0~5の内、やっと半分まで開発が進んだところです。

レベル2とレベル3ですが、数字だけ見ると1つしか変わりません。

しかしながら、レベル2とレベル3では監視・主体が人からシステムへと移行するため、根本的に違うものになります。

レベル3ではシステムが車の運転を制御することができるため、ある意味レベル3以上から「自動運転システム」と胸を張って呼べる存在になったということですね。

レベル3では「ハンズオフ」による運転が可能になりますが、高速道路上などの秩序があり閉鎖的な道路のみの使用に限定されるでしょう。

自動運転システム向けのセンサーやカメラの開発が進み、ナビゲーションシステムにHD(3D)マッピングが搭載されるようになればレベル4も夢ではありません。

SF映画で見るような無人の車があなたを迎えに来る演出はもう夢物語ではなくなる時代が近づいている証拠です。

自動運転システムの開発が進み、積極的に導入されることで人的要因による悲惨な事故が減ることも間違いありません。

まずはレベル3の自動運転システムの搭載を歓迎したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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