どうも、Mです。
アウディ「TT」シリーズの最速モデルである「TTRS」に試乗させてもらいました。
試乗といってもディーラーではなく、個人のオーナー様のご厚意で運転させてもらったと言った方が正しいですね。
アウディが誇る2ドアクーペ「TTシリーズ」は、高いボディ剛性と軽量化を両立するために「アウディスペースフレーム」や「アルミアウターパネル」が採用されたリアルスポーツカーです。
「TT Coupe 45 TFSI quattro」には、230PSを発生させる2.0ℓターボのガソリンエンジンが採用され、誰が運転しても快適にスポーツドライブを楽しめる仕様になっています。
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「TT」の高性能モデルである「TTS」には、290PSを発生させる2.0ℓターボのガソリンエンジンにより、どこまでも伸びやかな加速フィールと限界の高い走行性能がドライバーに高揚感を与えてくれます。
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そして「TT」シリーズの頂点に君臨するハイパフォーマンスモデル「TTRS」には、最高出力400PSを誇る2.5ℓ5気筒ターボの高性能ガソリンエンジンが搭載されています。
今回は、エンジン・オブ・ザ・イヤーを連続受賞するアウディの高性能パワートレインが収められた「TTRS」に試乗したインプレッションをご紹介したいと思います。
今回の相棒「TTRS」のご紹介
アウディの人気のホワイト「グレイシア・ホワイト・メタリック」の「TTRS」です。
「TT」にはもともとスポーティなデザインが採用されているのですが、「TTRS」には「quatrro」のロゴが入った「ハニカムメッシュデザインのシングルフレームグリル」と専用のバンパーによって、より一層存在感のあるフロントマスクが与えられています。
「TT」と「TTS」には速度に応じて自動で可変するリアスポイラーが装備されていますが、「TTRS」では固定式のリアウィングが採用されています。
これは、リアスポイラーのような簡易的なものではく、固定式のリアウィングを採用することによって本格的なダウンフォースを発生させるためです。
リアテールライトには「TTRS」にのみ設定された「OLEDリアライト」が装備されています。
「OLED」は最新のテレビなどにも採用されている有機LEパネルのことです。
有機LEは「点」で光る従来のLEDライトとは違い、厚さ僅か1mm程度のパネルそのものが「面」で光るLEDとなっているためより鮮やかに点灯します。
「TTRS」には4枚の有機LEパネルが重なるように採用されているため、今までのリアライトにはなかった立体的なテールライトグラフィックが採用されています。
「TTRS」にはもちろん「RS」シリーズのデザインアイコンである大経口のオーバルマフラーと本格的なリアディフューザーが採用されています。
さすが「TT」最速モデルと言わんばかりの迫力のあるリアデザインになっています。
アルミホイールは「TTRS」らしい「ちょっとやんちゃなデザイン」となっています。
ブレーキユニットは、オプション設定のセラミックディスクブレーキを採用するブレーキユニットとなっています。
ということで、今回の相棒の仕様は下記の通りです。
今回の「TTRS」 | |
車両本体価格 | 9,620,000円 |
アシスタンスパッケージアドバンスト | 280,000円 |
7スポーク20インチ | 240,000円 |
マトリクスOLEDリアライト | 120,000円 |
ファインナッパレザーシート | 210,000円 |
Bang&Olfusenサウンドシステム | 130,000円 |
セラミックブレーキ | 660,000円 |
合計 | 11,260,000円 |
出ました!
11,260,000円!?
ステアリングを握る手に嫌な汗をかきそうな金額ですが、せっかくなので思いっきり踏み込んでみたいと思います!(笑)
「TTRS」試乗インプレッション
では、早速乗り込んでみましょう。
運転席のドアを開けるとブラックレザーとレッドステッチのインテリアがお出迎えしてくれます。
ヘッドレスト一体型のスポーツシートには、「RS」の打刻をはじめ、高輝度のサイドパネルやレッドクロスステッチが高級感を演出しています。
ステアリングはフラットボトム形状とし、上下にはレザーとサイドにはアルカンターラが採用されたスポーティなものが採用されています。
ステアリングホイールの左には「ドライブセレクト」のボタン、右には「エンジンスタート・ストップ」のボタンが確認できます。
早速「スタートボタン」でエンジンを始動します。
「ボーン」という重点音の効いたエンジン音が室内にこだまします。
言葉だけでは表現できませんので、参考動画をご覧ください。
深夜早朝にエンジンをかけると苦情がくるレベルの音のデカさです。
しばらくすると拍子抜けするほどエンジン音が大人しくなりました。
ふとセンターコンソールに目を向けると、あるボタンが目に留まりました。
マフラーらしきアイコンが描かれたボタンがあったので、早速押してみました。
押した瞬間にエンジン音が明らかに変化しました。
「TTRS」にしては大人しすぎたエンジン音が一気にスポーツカーらしい音に変わります。
ふと「バーチャルコックピット」に目を向けると「エンジン音:スポーツ」の文字が!
軽くアクセルをあおってみると「ガボーン!」と獰猛な音がしたかと思うと「パパパン!」と火でも吹いているような音が室内に響き渡ります。
まさにハイパフォーマンスモデルらしいエキゾーストノートにテンションが上がります。
シフトレバーを「D」レンジにして試乗させてもらいます。
軽くアクセルを踏んで加速すると、まるでプロペラエンジンのような独特なエンジン音が聞こえてきます。
そしてアクセルを操っている右足には、この「TTRS」がとんでもないパワーを秘めていることがヒシヒシと伝わってきます。
乗り心地に関してはかなり硬めで、お世辞にも良いとは言えませんね。
しかし、この足回りだからこそ出来るアクセルを踏みながらでも思い通りのラインを描ける走行性能は「安心感」になっています。
自動車専用道路で加速性能を体感します。
加速帯で思いっきりアクセルを踏み込むと、ギアが一気にキックダウン(シフトダウン)し「パパパパン!」という音がしたかと思った瞬間、480Nmの強烈なトルクが体をシートに押し込みます。
意識が置いていかれるような加速と室内に響き渡るエンジン音のインパクトも強烈です。
さすが0-100km/h加速わずか3.7秒の俊足です。
また2.5ℓ5気筒ターボエンジンのレスポンスの良さと、高回転域(レッドゾーン)まで一切パワーダウンしないフィーリングに鳥肌が立ちました。
何より驚かされたことはこれだけのスペックを有しておきながら、運転していて一切怖くないところです。
ボディ剛性の高さはもちろんのこと、オプションのセラミックブレーキが一瞬でスピードを消し去ってくれます。
とにかく「安心感」のレベルが違います。
400PSというハイパフォーマンスを「しなやかなボディ」「制動力」「サスペンション」「適度な重量感」が高次元でバランスを取ってくれている感覚です。
要するに、ドライバーが思っている以上に限界が高いんです。
それにより、体がシートに押し付けられるような強烈な加速中にステアリングを操作しても余裕でついてこられるハンドリンは素晴らしいの一言です。
アルミ鋼板を使用し軽量化に努める一方で、どこかに飛んでいきそうな危うさはなく、しっかりとした重厚感も感じる事が出来ます。
まさに公道に特化したリアルスポーツカーです。
「TTRS」は本当に楽しいクルマでした。
当たり前の話ですが、ファーストカーには向きませんね。
あくまでセカンドカーとして所有する事を前提とすると、素晴らしい車だと思いました。
強烈な加速力とクイックなハンドリングは、ハイスペックな乗用車というより快適なレーシングカーといった印象を受けました。
「TTRS」は本物志向のドライバーにぴったりの一台です。
まとめ
アウディ「TT」シリーズのトップモデル「TTRS」の試乗インプレッションをご紹介しました。
最高出力400PSと最大トルク480Nmは伊達ではありませんでした。
昨今ではハイブリッド技術の進歩により800PSや1000PSなどといったハイパワーマシーンが次々に発表されていますが、400PSでもこれだけ速ければ十分です。
何より驚かされたのは、強烈な速さの中にある「安定感」の高さでしたね。
もちろん「quattro」や「トラクションコントロール」などのディバイスが良い仕事をしてくれているのですが、まるで自分の意のままに操れる操作性と安定感が高評価でした。
さすがアウディ「TTRS」、そして1000万円を超える車だなぁとつくづく思い知らされた試乗でしたね。
久々に胸のすくような強烈な加速力を味わう事が出来ました。
アウディ「TTRS」は最高の公道専用のリアルスポーツかーでした!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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