アウディ最期の「TTクーペ45TFSI quattro」の試乗インプレ!高評価だった件!

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どうも、Mです。

アウディの2ドアクーペ「TTクーペ」に試乗しました。

3代目「TTクーペ」のコンセプトは「リアルレーシング」。

エクステリアパネルはアルミ鋼鈑を、フレームにはアルミと超高張力鋼鈑を組み合わせた軽量高剛性の「アウディスペースフレーム」を採用することで、ダイレクトなハンドリングと意のままの加速力を実現しています。

この徹底した軽量化と補強により「TTクーペ」という車はあらゆるレベルのドライバーにマッチし、運転する喜びを与えてくれます。

そんな1998年に初代が発表されて以降、アウディを代表するクーペとして君臨し続けた「TTクーペ」も、2022年の製造を以って一度その歴史に幕を下ろす予定です。

今回試乗した「TTクーペ」は2019年にマイナーチェンジを受けた最新モデルです。

おそらく最期のモデルとなるであろう改良新型「TTクーペ」の試乗&評価をしてみたいと思います。

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目次

新型「TTクーペ」試乗車

まずは今回試乗した「TTクーペ 45TFSI quattro」のスペックをご紹介します。

TT Coupe 45 TFSI quattro
全長 4,190mm
全幅 1,830mm
全高 1,380mm
重量 1,420kg
エンジン 2.0ℓ直列4気筒ターボガソリンエンジン
最高出力 230PS/4,550-6,200rpm
最大トルク 370Nm/1,600-4,300rpm
駆動方式 油圧多版クラッチ式四輪駆動
トランスミッション 6速Sトロニック

コンパクトで軽量化されたボディに370Nmという太いトルクを発生させるターボエンジンを搭載したとても扱いやすいスペックになっています。

横置きエンジン用の「quattro(四輪駆動)システム」により、瞬時にリアアクスルを駆動させることが可能です。

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それは、試乗車の気になるオプションと価格をご紹介します。

試乗車のオプション 価格
TT Coupe 45 TFSI quattro 5,990,000円
グレイシアホワイトメタリック 85,000円
マトリクスLEDヘッドライト 140,000円
コンフォートパッケージ 230,000円
S lineパッケージ 350,000円
ファインナッパレザー(S line) 270,000円
クルーズコントロール 120,000円
合計 7,185,000円

700万円アップ頂きました!!

結構な金額になりますね。

ちなみに、「S lineパッケージ」を装備すると、全長が+10mm、全高が-10mmになります。

新型「TTクーペ」を観察

改良新型となった「TTクーペ」のS lineパッケージ装備車です。

マイナーチェンジにより新しいデザインのグリルとバンパーが採用されています。

グリルには立体的なメッシュタイプのラジエターグリルに変更されています。

メッシュグリルと言えば、アウディの最強最速モデル「RS」を思い浮かべますが、ついにレギュラーモデルにもメッシュグリルが採用されました。

「たかがグリルされどグリル」グリルのデザインが変わるだけでより一層スポーティな雰囲気になっています。

新デザインのS lineバンパーには、マットグレーに塗装されたフロントスポイラーと、縦デザインのエアインテイクが採用されています。

両サイドにアクセントが出来たことでフロントバンパーがさらにワイドに見えるようになっています。

新型「TTクーペ」のリアビューです。

リアバンパーの両サイドには縦スリットが設けられ、そのスリットを繋げるように横基調のラインが採用されています。

フロントバンパー同様にサイドにアクセントが出来たことでさらにワイドでスポーティな印象になっています。

リアバンパーで特に目を引いたのは、リアディフューザーのデザインです。

両サイドにはエアアウトレットを表現したデザインが採用され、エキゾーストの間にはレーシングさながらのディフューザーが確認できます。

上品なスポーツカーと言うより本格的なレーシングカーのようなディフューザーが「TTクーペ」のリアビューの存在感を引き立てています。

改良新型「TTクーペ」のインテリアです。

インテリアには特にデザイン変更はありません。

必要最低限のボタンのみで構成されたインテリアからは「TTクーペ」の運転に対するストイックさを感じることが出来ます。

オプションの「ファインナッパレザーシート」です。

「S」ロゴが打刻されたヘッドレスト一体型のスポーツシートにはシルバーのクロスステッチが施されていて、かなりスポーティな印象を受けます。

相変わらずドリンクホルダーは1つしかありません。

とことんドライバーズカーなんだなぁと思いながら、新たに設定された「アームレスト」を開けてみると・・・・。

「ドリンクホルダーあったーーーーーっ!」

簡易的なものではありますが、もう一つドリンクホルダーがありました。

これで助手席の人も安心してホットドリンクが飲めますね。(笑)

「TTクーペ」が最初に採用した「アウディバーチャルコックピット」は健在でした。

バーチャルコックピットのグラフィックデザインの変更はないようです。

新型「TTクーペ」試乗インプレ

スタートボタンを押して「TTクーペ」に火を入れます。

「ブォーン」を軽快な音と共に「TTクーペ」が目を覚まします。

シャシコントロール(走行モード)は「AUTO(自動)」を選択し、早速道路へと向かいます。

アクセルを踏んだ瞬間に分かる力強さと乗りやすさに驚かされます。

低回転からグイグイと車を加速してくれます。

ステアリングもとても素直に反応してくれます。

乗り心地はS lineパッケージということもあり、硬いです。

硬いですが、決して雑なロードインフォメーションは拾ってきません。

走りに特化した味付けではありますが、決して棒のような劣悪な乗り心地ではありません。

まさに「絶にして妙」なチューニングが施されたサスペンションになっています。

「AUTO」が優等生なのは最初から分かっていたことなので、早々にスポーツモードである「DYNAMIC」に切り替えます。

切り替えた瞬間にエンジン音が明らかに変わりました。

どこか遠くでしていたはずのエンジン音は「ボーッ」という野太い音を車内に響かせます。

ハンドルの後ろにあるパドルシフトで1速へシフトダウし、アクセルを踏み込むと・・・・。

「パーン!」というご機嫌なエンジン音を響かせながら「TTクーペ」は猛烈な加速をみせます。

パドルシフトで2速へとシフトアップすると、「ボンッ」というバックファイヤーにも似た鈍い音を響かせて加速し続けます。

「DYNAMIC」を選択することでステアリングのアシスト量も減って、スポーツカーらしい重さになっています。

「トラクションコントロール」と「quattro」がいい仕事をしていますね。

230PSと370Nmというパワーを一切無駄にすることなく路面に伝えてくれています。

どんなに乱暴にアクセルを踏んでもホイールスピンさせる気配は一切ありません。

まるで道路に吸い付いているような安定した走りによって、コーナリング中に加速してもまったく危うさを感じません。

思い通りのラインを曲がることが出来ます。

加速をすると、ほぼ真後ろに位置する後輪がシートを蹴るように積極的に車を押しているのが分かります。

前輪駆動車ではまず味わうことのできないフィーリングです。

下道ではまったく「TTクーペ」の本領発揮することは出来ませんが、これだけはわかります。

「とんでもなく気持ちい車」

ただ速いから気持ちいというわけではく、全てが手の内にあるという安心感と自分の思い通りになる操作性がそう思わせていると思います。

新型「TTクーペ」はとにかく気持ちのいい車でした。

ちなみに、「TTクーペ」には自動ブレーキシステムや前車追従型クルーズコントロールの設定がありません。

なぜ無いのかと担当者に尋ねたら、「TTクーペとR8はアウディの先頭を走る車だから要らないという考えらしいです。」という答えが返ってきました。

なんか洒落た言い訳に変に納得してしまいそうになる自分がいました。(笑)

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https://ms-report.com/importcars/audi-q5sb-post-1100/

まとめ

改良新型「TTクーペ」の試乗インプレッションをご紹介しました。

試乗インプレッションは個人差があります。

しかしこの「TTクーペ」は誰が乗っても乗りやすいと答えると思います。

スポーツカーらしいストイックさありつつ、コテコテ過ぎないので老若男女問わず乗りやすい車に仕上がっいると感じました。

S lineパッケージの乗り心地は好き嫌いが分かれそうですね。

ノーマルのサスペンションにするともう少し万人受けする快適な乗り心地になると思います。

とても完成度の高い「TTクーペ」ですが、残念ながらこのモデルが最期のモデルとなります。

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車好きからすると悲しいニュースですが、これも時代の流れです。

とは言え、TTの廃止を決定したメーカーですが、「一時的に廃止」という希望を持たせる言い方をしています。

2ドアクーペの「TT」はなくなりますが、新たな「TT」が生まれる可能性があるようです。

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とにかく最期の「TTクーペ」はその名に恥じない「最高に気持ちのいい車」でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

クルマ好きが高じて自動車業界に就職。国産ディーラーと高級輸入車ディーラーの営業マンとして15年以上従事し、合計1000台以上の新車・中古車の販売に携わりました。クルマが大好きな自動車営業マンが大好きな自動車に関するのお役立ち情報や最新モデルの情報を独自の観点から発信しています。

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