アウディがアメリカで進めてきた次世代の高速インターネット「5G」の車両への導入を正式に発表しました。
アウディの5G導入にあたっては、アメリカのインターネットプロバイダーである「ペライゾンコミュニケーションズ」と手を結びます。
次世代高速インターネット回線5Gを使用することにより、従来(4G)の20倍の速度と10倍のデバイス接続能力を手に入れることが出来ます。
今回は、アウディが5Gを導入することで可能になるかもしれない未来のテクノロジーについて紹介します。
5G導入でアウディが出来ること①HDマッピング
画像引用元:Bentley
アウディが5Gを導入することで実装が期待されるテクノロジーの1つ目は、ナビゲーションシステムへのHD(高精度3D)マッピング搭載です。
HDマッピングとは、平面だったナビゲーションシステムの情報を高精度で3D化するテクノロジーです。
ナビゲーションシステムに縦軸の情報を与えることで、走行可能な高さのある道なのか、目的地は屋内なのかといった正確な情報を処理することが出来ます。
つまり、ナビゲーションシステムに疑似3D情報を処理させることによって、従来よりも正確で分かりやすく便利なシステムになります。
さらに、HDマッピングの導入により、自動運転システムの実装に大きく近づくことが出来ます。
ナビゲーションシステムが人間と同じ3Dの世界で見ることが出来れば、より安全な自動運転システムの構築が可能になるのです。
5G導入でアウディが出来ること②ダウンロード
アウディが5Gを導入することで実装が期待されるテクノロジーの2つ目は、ソフトウェアのダウンロードです。
高速インターネット5Gによって、大容量データを転送することが可能になります。
アウディが新しいソフトウェア開発したら自動的にダウンロードして、車のナビゲーションシステムをバージョンアップすることが出来るわけです。
例えば、ソフトウェアのアップデートによるリコールであれば、わざわざディーラーに持ち込まなくともその場で終了します。
新しいシステムも開発されれば自動的に、もしくは、任意にアップデートすることでより快適なシステムを手に入れることも可能です。
さらに、動画データのストリーミングにも一役買ってくれるでしょう。
将来的に車でAmazonプライムやYoutubeの閲覧が可能になるかもしれません。
今の純正ナビゲーションシステムでは実装できませんが、5Gが導入される2024年以降から純正ナビゲーションシステムの恩恵は飛躍的に高くなると思います。
5G導入でアウディが出来ること③リアルタイム道路状況
アウディが5Gを導入することで実装が期待されるテクノロジーの3つ目は、リアルタイムな道路状況の把握です。
2022年現在、国内のナビゲーションシステムはVICS情報を受信して、渋滞状況や通行止めの情報をナビ上に表示しています。
あなたも一度は経験があると思いますが、ナビでは渋滞になっているのに実際はまったく渋滞していなかったり、逆のパターンもありますよね。
実は、VICS情報はあくまで統計的な予測、つまり、「この日のこの時間帯はこの道渋滞しがちだよ」という情報です。
当然の如く、実際起きている状況ではないためにナビと現実に相違が生まれてしまいます。
5Gが導入されたナビゲーションシステムでは、膨大な量のデータを転送することが可能になるので、リアルタイムで本当の道路状況が配信されるシステムが期待されます。
交通量が増えることで生まれる自然渋滞をはじめ、事故や故障車による突発的な渋滞などもリアルタイムでナビゲーションシステムへ送信されるわけです。
本当の交通状況をリアルタイムで把握することが出来れば、正確な目的地への到着時間を予測したり、なんで渋滞しているのか分からずイライラすることも減るでしょうね。
アウディの5Gっていつから利用できるの?
アウディの5Gがいつから利用できるか気になるところですが、今回発表されたのはアメリカでの話です。
残念ながら、日本での導入はまだ未定となっています。
米国アウディの発表によると、ペライゾンコミュニケーションズによる5G導入は2024年モデルを皮切りに行われるようです。
2024年モデルということは、2023年7月以降に製造される車両が対象となります。
まずは、アメリカで導入してシステムをブラシュアップしたうえで日本にも導入する計画になると思います。
つまり、アウディの5Gが日本でも利用できるのは早くとも2025年モデル以降、つまり、2024年7月以降になる可能性が高いですね。
アウディが5Gを導入することによって、どこまで未来のテクノロジーが実装されるのか楽しみです。
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