どうも、Mです。
今回はアルピーヌのA110(エーワンテン)という車がとんでもなく面白そうな車だったので色々調べてみました。
と言っても、A110が分かる方はほとんどいないでしょうね。
アルピーヌはフランスの自動車会社で、今何かと話題の「ルノー」の傘下に属するフランスでは有名なスポーツカーメーカーです。
アルピーヌは1963年にA110を開始、RR(リアエンジン後輪駆動)のレイアウトとFRP製の軽量ボディを採用することで他を寄せ付けない絶大なトラクションを武器に当時のラリーレースで優勝しまくっていた、ヨーロッパでは有名な車です。
1977年に惜しまれつつ生産終了していたのですが、2017年にA110は復活を遂げました。
現代の技術で生まれ変わったA110はオリジナルのA110と同じように「軽量」に徹底的に拘って製造されています。
「百聞は一見に如かず」
そんな乗ったら絶対に面白いだろうアルピーヌA110を見ていきましょう。
アルピーヌA110の軽量ボディ
まずはスポーツカーとして最大の武器とである「軽さ」からです。
アルピーヌA110は軽量に拘り、骨格であるフレーム、そしてアウターパネルのなんと96%をアルミニウムで構成しました。
96%ですよ!
もちろん軽さだけではなく、ボディ剛性も考慮された設計がなされています。
サスペンションコンポーネントももちろんアルミニウムで構成され、ブレーキユニットはBrembo製のアルミモノブロック対向式4ピストンキャリパーを採用し、さらにサイドブレーキも同じブレーキシステムで行うことで約2kgの軽量化に成功しています。
バネ下重量の徹底した軽量化を目指すA110に装着されるホイールは、Otto Fuchs社の18インチ鍛造アロイホイール。
多くのプレミアムスポーツカーにも採用されているホイールで、軽さと剛性の高さはお墨付きです。
A110の軽量化への拘りは、エクステリアはだけではありません。
A110に採用されているシートは、ルノーで使用されているシートの約半分の薄さの「Sabelt製軽量モノコックバケットシート」で、1脚はなんと14.1kgと超軽量シートとなっています。
ちなみに、車によってもシートの重さは異なりますが、スポーツカーレベルの車で20kg弱で、電動シートなどになると30kg近くになると思います。
とにかく徹底した軽量化が施されたアルピーヌA110の重量は、1110kg!
この数値はライバル(ボディサイズと価格的に)であるアウディ「TTS」やポルシェ「ケイマンS」よりも約300kgも軽いんです。
「軽さこそ最大の武器」と言われるスポーツカーにおいて軽さはアドバンテージですよね。
軽さに拘っているとはいえ、レース用車両のような「エアコンレス」「オーディオレス」ではなく、「ナビゲーションシステム」「オーディオ」「エアコン」はちゃんと付いているので快適です。
アルピーヌA110のパワートレイン
徹底した軽量化がなされたアルピーヌA110のパワートレインを見てみましょう。
パワートレインは、1.8リッター直4ターボエンジンで、最高出力は252PS、最大トルクは320Nmとなっています。
正直、数字だけ見ると大したことないようですが、よく考えてみてください。
アルピーヌA110の重量はたった1110kgしかない上に、なんとミッドシップレイアウト(MR)が採用されていることを!
エンジンだけ見ると、アウディ「TTS」の290PS、ポルシェ「ケイマンS」の325PSに見劣りしますが、総合的に見れば結構イケているのではないでしょうか。
アルピーヌA110の0-100km/hの加速タイムは4.5秒となかなかの俊足です。
1.8リッターエンジンならではのレスポンスの良さと軽量ボディの恩恵は「直線」ではなく、間違いなく「コーナリング」に現れるでしょうね。
まとめ
今回はアルピーヌA110をご紹介しました。
日本ではあまり馴染みのないメーカーなのですが、ルノーユーザーなら知っている人が多いかもしれませんね。
アルピーヌA110が載った雑誌を読みましたが、第一印象はあまり良くなかったです。
好みの問題でしょうが、アルピーヌA110のエクステリアがユニークというか、新しいのか古いのかよく分からないデザインだったんです。
実はそのデザインは、オリジナルのA110からインスパイアされたものなので、なんか違和感があったのだと後で気が付きました。
やはり当時のデザインは当時のレギュレーションだからこそ成り立ったデザインです。
現代では、「ヘッドライトの高さ」から「対歩行者へのダメージを軽減するボンネット」などデザインが制限されてしまいます。
いっそのことオリジナルのデザインアイコンを引き継がず、まったく新しいA110にしてしまっても良かったのではないかと思いますが・・・・。
まぁ、色々な見方が出来ますね。
アルピーヌA110で特筆すべき点はやはり「軽量化」です。
私がアルピーヌA110に興味を持ったのもまさにその徹底した軽量化によってもたらされるであろう「運動性能」です。
残念ながら私自身が試乗することは出来ませんが、試乗インプレの記事を読むとやはり軽量化による「ハンドリング」が挙げられています。
マツダ「ロードスター」にターボを付けたらアルピーヌA110みたいになるかもと勝手に思っていますが、正直かなり面白い車だと思います。
ぜひ一度試乗してみたい車です。