三菱自動車工業株式会社が2024年初頭に新型ピックアップトラック「トライトン」を日本で発売すると発表しました。
ピックアップトラック(pickup truck)は、セダンやSUVのようにボンネットを持つ車両のキャビン(室内)以降に、バックドア等の付いていない荷台を有する貨物自動車のことを指します。
セダンやSUVのトランクリッドやバックドアで「閉ざされた荷室」とは違い、「開放式の荷台」があるのがピックアップトラックの特徴の一つです。
さらに、SUV並みの車高と悪路走破性を兼ね備えていることから、北米、南米、東南アジア、アフリカなどではピックアップトラックは非常に人気の高い車種となっています。
昨今のキャンプなどのアウトドアブームの効果もあり、日本でも人気が高まってきているピックアップトラック市場に三菱自動車工業が本格的に参入することになります。
今回は、三菱自動車が2024年初頭に日本で発売を予定している新型「トライトン」のサイズとスペックについて紹介します。
画像引用元①:ミツビシモーターズ
画像引用元②:トヨタ
画像引用元③&ソース:Motor1
三菱新型「トライトン」のサイズ
三菱が日本導入を予定している新型「トライトン」は後部座席がある4ドアモデルとなる「ダブルキャブ」となります。
新型「トライトン」(ダブルキャブ) | |
全長 | 5320mm |
全幅 | 1865mm |
全高 | 1795mm |
ホイールベース | 3130mm |
ワールドプレミアで公表されたダブルキャブのサイズですが、日本仕様でもほぼ同じサイズになると予想されます。
全長こそ5.3mもありますが、全幅は1.9m以下に抑えられているので走行中はあまりボディサイズを意識することはなさそうです。
新型「トライトン」には、従来モデルと比べて曲げ剛性を60%、ねじれ剛性を40%向上させた新開発のラダーフレームが採用されています。
フレームにハイテン鋼(鉄の3倍以上の強度を持つ鋼板)の使用比率を増やすことでフレームの重量増を最小限に抑えているのも特徴です。
梯子のような構造をしているラダーフレームを採用することにより、高い悪路走破性を有していることは想像に難くないと思います。
三菱新型「トライトン」のスペック
三菱新型「トライトン」に採用されているパワートレインは、新開発された「2.4ℓ直列4気筒のクリーンディーゼルターボエンジン」のみとなっています。
パワートレインには出力が異なる3つのグレードが設定されています。
パワートレイン | 出力 | トルク |
高出力 | 150kW(203PS) | 470Nm |
標準 | 135kW(183PS) | 430Nm |
低出力 | 110kW(149PS) | 330Nm |
高出力エンジンでは、1500rpmという低回転時から最大トルク470Nmをフラットに発生させることが可能とのことなので、とても乗りやすいと思われます。
新型「トライトン」に組み合わされるトランスミッションは「6速AT」と「6速MT」の2種類とのことですが、日本仕様では6速MTは導入されない可能性があります。
新型「トライトン」の駆動システムはもちろん四輪駆動を採用し、シンプルな「イージーセレクト4WD」と三菱自慢の高機能4WDシステム「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」で武装しています。
「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」によって、後輪駆動のみで走行する「2H」、フルタイム4WD走行となる「4H」、そして、センターデフロックする「4HLc」と減速比を下げる「4LLc」の4モードから選択可能となっています。
さらに、「エコ」「ノーマル」「グラベル」「スノー」「マッド」「サンド」「ロック」の7つのドライブモードも用意されているので普段乗りからヘビーデューティまで幅広く乗りこなすことが可能です。
三菱新型「トライトン」の日本価格
三菱新型「トライトン」の日本発売価格は498万円~540万円の価格帯に設定される予定です。
一足先に発売が決定したタイ市場における新型「トライトン」の価格を見てみると、日本に導入される予定であるダブルキャブキャブは日本円で約330万円となっています。
「トライトン」はタイで生産が行われてるので、新型「トライトン」が日本の工場で生産されない限り、販売価格には輸送費が上乗せされることになります。
少なくとも日本仕様の新型「トライトン」の価格はタイでの販売価格330万円以上になるのは確定していました。
特に日本仕様の「トライトン」はタイ仕様よりも標準装備を充実させることも考えると、新型「トライトン」の日本発売価格は400万円前後になると予想しましたが、まさか500万円弱の価格帯になるとは意外でした。
この価格帯は三菱「アウトランダーPHEV」と同額となるので、ピックアップトラックとしはかなり強気な価格設定となっています。
それだけ三菱が新型「トライトン」に自信を持っているということなのかもしれません。
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ライバルはもちろんトヨタ「ハイラックス」
三菱の新型ピックアップトラック「トライトン」のライバルはもちろんトヨタ「ハイラックス」となります。
2023年時点で日本の正規代理店にて新車のピックアップトラック(軽自動車は除く)が購入できるモデルはトヨタ「ハイラックス」と、Jeep(ジープ)「グラディエーター」の2モデルだけです。
ちなみに、日本未導入のピックアップトラックであるトヨタの「タンドラ」や「タコマ」も新車で購入可能ですが、並行輸入車なので価格も割高なうえにメーカー保証も受ける事が出来ませんので候補からは除外しています。
さらに、トヨタ「ハイラックス」の日本販売価格は352万円~に対して、Jeep「グラディエーター」の日本販売価格は960万円~とかなり高額となっています。
販売価格帯を考慮すると、Jeep「グラディエーター」は新型「トライトン」の直接的なライバルにはならないと思います。
以上のことから、三菱新型「トライトン」のライバルはトヨタ「ハイラックス」一択となります。
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新型「トライトン」と「ハイラックス」のサイズ比較
サイズ比較 | 新型「トライトン」 | 「ハイラックス」 |
全長 | 5320mm | 5340mm |
全幅 | 1865mm | 1855mm |
全高 | 1795mm | 1800mm |
WB | 3130mm | 3085mm |
三菱新型「トライトン」とトヨタ「ハイラックス」のサイズを比較してみると、三菱新型「トライトン」の方が「20mm短く」「10mm幅広く」「5mm低く」「45mmホイールベースが長い」ことがわかります。
いずれにしても差異は50mm以下なのでほぼ同サイズということが確認出来ます。
新型「トライトン」と「ハイラックス」のエンジン比較
エンジン比較 | 新型「トライトン」 | 「ハイラックス」 |
排気量 | 2.4ℓ | 2.4ℓ |
気筒数 | 直列4 | 直列4 |
種類 | ディーゼル | ディーゼル |
過給機 | ターボ | ターボ |
モーター | × | × |
出力 | ①150kW(203PS) ②135kW(183PS) ③110kW(149PS) |
110kW(150PS) |
トルク | ①470Nm ②430Nm ③330Nm |
400Nm |
三菱新型「トライトン」のパワートレインの方が「出力」「トルク」ともに「ハイラックス」を上回っていることがわかります。
「ハイラックス」と同じ出力を持つ「低出力エンジン」だけを比較すると、「ハイラックス」のエンジンの方がトルクフルのようですね。
ちなみに、まだ日本仕様の新型「トライトン」に採用されるパワートレインについては公表されていません。
もしかすると、「②の標準エンジン」もしくは「③の低出力エンジン」のみの導入となる可能性もあります。
日本仕様のエンジンスペックに関しては三菱自動車の正式発表を待ちましょう。
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