アウディが展開する完全電気自動車「e-tronシリーズ」に、アウディのフラッグシップSUVモデルである「Q8」を冠するモデルが発表されました。
新たに「Q8e-tron」としてラインアップされる新型車を見てみると「あれ?」と思う人もいるでしょうね。
実は、新型「Q8e-tron」として発表されたのは、アウディの電気自動車戦略の第一弾としてすでに発表発売されている「e-tron」です。
つまり、新型「Q8e-tron」とは、改良新型となった「e-tron」だったわけですね。
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アウディ新型「Q8e-tron」ってどんな車?
マイナーチェンジを機に「e-tron」は、新型「Q8e-tron」へと生まれ変わりどんな車になったのでしょうか?
ソース&画像引用元①:carscoops
画像引用元②:Audi「e-tron」
新型「Q8e-tron」エクステリア
新型「Q8e-tron」のフロントマスクです。
シングルフレームグリル周りはグロスブラックに塗装されており、アウディの高性能モデル「RS3」を思わせるデザインになっていることが分かります。
新型「Q8e-tron」には、電気自動車の特徴であったクローズドグリルではなく、空気の取り込みが出来る「本当のグリル」が採用されています。
グリル内部を確認するとシャッターのようなものが確認できるので、必要に応じて開閉を行うシステムになっていると思われます。
デイタイムランニングは全て直線で構成され、新たにグリル上部にも横一文字のデイタイムランニングが追加されています。
アウディのシンボルマーク「フォーシルバーリングス」は、メッキ仕上げの立体的なものから平面で構成されたデザインへ変更されていることが確認できます。
「e-tron」と新型「Q8e-tron」を比較してみると、グリルとバンパー以外は大きな変更はなさそうですね。
「e-tron」から新型「Q8e-tron」になったことで、電気自動車というよりはガソリン車に寄せたデザインになっている印象を受けます。
見た目の変化は最小限ですが、新型「Q8e-tron」の空気抵抗値は0.28から0.27に、新型「Q8e-tronスポーツバック」では0.26から0.24に改善されています。
空気抵抗が減ったことで、航続可能距離の向上と風切り音の削減が期待できます。
新型「Q8e-tron」のリアビューですが、変更点がほとんど分からないというのが正直なところです。
「e-tron」と新型「Q8e-tron」を比較してみると、テールライト形状もグラフィックも変更ないようですね。
サイドのプレスラインやフェンダー等にも変更は見られません。
リアバンパーのデザインが変更されていることが確認できます。
あとは「Q8e-tron」を象徴する「Q8」エンブレムが新たに追加されています。
「e-tron」から新型「Q8e-tron」へと進化したわけですが、エクステリアの変更は最小限に留められている印象です。
進化したのは見た目ではなく、中身(性能)のようですね。
新型「Q8e-tron」インテリア
新型「Q8e-tron」のインテリアですが、エクステリア同様に大きなデザイン変更は確認できません。
情報によると、本革を使用しない「レザーフリーパッケージ」が用意されるようです。
「レザーフリーパッケージ」は本革の代わりにパーシャルレザーとペットボトルや廃材からリサイクルされた「ダイナミカ」を使用した仕様です。
ちなみに、「レザーフリーパッケージ」はアウディの高性能スポーツ電気自動車「e-tron GTシリーズ」にオプション(30万円)としてすでに展開済みです。
新型「Q8e-tron」パワートレイン
新型「Q8e-tron」のパワートレインですが、こちらは大幅な改善が行われています。
新型「Q8e-tron」のエントリーモデルである「50」の最大出力は250kW(約340馬力)、最大トルクは640Nmを発生させる2モーターが採用されています。
これは「e-tron」と比較すると、出力は「+20kW(約27馬力)」と最大トルクは「+100Nm」向上しています。
実は、「50」のリアモーターのコイル数を12個から14個にすることでパワーアップされています。
一方、ロングレンジモデルとなる「55」には従来通りの最大出力300kW(約407馬力)と最大トルク664Nmを発生する2モーターが採用されます。
新型「Q8e-tron」航続可能距離
新型「Q8e-tron」ではバッテリーユニットを見直すことで、電気自動車の最大のネックとなっている航続可能距離が改善されています。
「50」に搭載されるバッテリーユニットは、71kWh(正味69kWh)から95kWh(正味89kWh)に増加しています。
さらに新しいバッテリー管理ソフトの導入により「50」の航続可能距離は、349kmから490km(スポーツバックでは500km)になると予想されています。
ロングレンジである「55」では、95kWh(正味86kWh)から114kWh(正味106kWh)へアップグレードされます。
新しいバッテリーユニットにより「55」の航続可能距離は、426kmから582km(スポーツバックでは600km)になる見込みです。
「50」「55」共に大幅な航続可能距離の改善が行われています。
メルセデスベンツやBMWの電気自動車と比べても、アウディの電気自動車の航続可能距離が劣っていた点をしっかりと改善してきましたね。
アウディは自社でバッテリーユニットの生産を行うための工場の建設を行っています。
これから飛躍的にバッテリーユニットの性能が向上するかもしれませんね。
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